イギリスから輸入され、アメリカで品種改良されたアメリカンコッカースパニエル。
そのまま、アメリカでどんどん知名度が上がっていきました。
有名な映画などにも起用され、人気のある犬種ですが、一体どのような犬なのでしょうか。
アメリカン・コッカー・スパニエルは陽気で賢い性格
元々が鳥猟犬だったためか、非常に明るく活発です。
その活発さから、アメリカでは、陽気さを表すメリーを使って、メリーコッカーという愛称で呼ばれる場面もあります。
人懐っこく、見知らぬ人に対しても愛想を振り撒いて、問題なく接することが出来ます。
そのため、子供や年配のかたとも仲良く出来る犬種です。
飼い主に対しては忠実であり、また、甘えん坊な一面もあるため、常に側にいることを好みます。
飼い主への従順さ故に、飼い主の気持ちには敏感で、何とか理解をしようという努力をする部分もあります。
いざという時には、冷静に家族を守る賢さも持っています。
遊ぶことも大好きで、好奇心もとても強いので、自然の中でも町中でも、散策する中で楽しさを感じられる性格をしています。
アメリカンコッカースパニエルの特徴
アメリカンコッカースパニエルの体重は7kg〜14kg、体高は34cm〜39cmで、分類としては中型犬となります。
しかし、中型犬の中でも比較的小柄でコンパクトな体格をしています。
また、コンパクトな割にはバランスが取れており、犬としては全体的に理想的とされています。
披毛はシングルコートで、とても美しく長いです。
ストレートとウェーブがあり、量は多く、やや絡まりやすいです。
足は筋肉がついてしっかりしており、耳は垂れ耳で、その耳の周りには飾り毛があります。
毛色は、ブラック、その他の単色、ホワイト&レッド、ホワイト&ブラウン等があります。
アメリカン・コッカー・スパニエルの寿命とかかりやすい病気
アメリカンコッカースパニエルの寿命は、12年〜15年とされています。
かかりやすい病気としては、白内障などの目の病気、また、外耳炎などの耳の病気などがあります。
白内障とは、眼球内にある水晶体と呼ばれる部分が、一部もしくは全体的に白く濁ってしまう病気です。
この病気になると、視力が低下して、頻繁に物にぶつかるようになります。
白内障には、何段階か症状の段階があり、初期の段階で手術をすれば回復する可能性は高いです。
進行が進むにつれて、手術をしても回復の可能性は低くなります。
少しでも違和感を感じたら、早急に受診することをオススメします。
外耳炎は、外耳道と呼ばれる音を通す部分が炎症を起こした状態を言います。
この病気になると、異臭を持つ耳垢がたまったり、最悪の場合は鼓膜が破れてしまうこともあります。
寄生虫やアレルギーなどが原因となります。
日頃から、耳のケアをしっかりと行うようにしましょう。
アメリカン・コッカー・スパニエルを飼う際の注意点
活発で運動好きな犬種なため、毎日の運動は不可欠です。
1日2回20〜30分程度の散歩を行う必要があります。
また、遊ぶことも大好きなため、散歩以外にもドッグランなどで走らせてあげることも効果的です。
人懐っこい性格のため、一緒に遊んであげると、より喜びます。
そんな人懐っこい性格のため、逆に一人で長時間の留守番などをすると、寂しさやストレスから精神的に参ってしまう場合があります。
出来る限り一人の時間は少なくし、飼い主や家族と過ごす時間が多くなるようにしましょう。
アメリカンコッカースパニエルは、その長い披毛から毛が絡まりやすく、お手入れを怠ると皮膚病にかかる可能性が高いです。
また、抜け毛が非常に多い犬種のため、お手入れはとても大切になってきます。
1日〜2日に1回程度のブラッシングと、2ヶ月に1回程度のトリミング、更には、2週間に1回程度のシャンプーが理想的です。
アメリカン・コッカー・スパニエルの価格と入手方法
アメリカンコッカースパニエルの価格は、15万円〜24万円とされています。
しかし、これはブリーダーさんからの直接購入の場合の相場です。
ペットショップだと、仲介などが入る分、もう少し高めになります。
また逆に、ペットショップで上記値段よりも安く売られている場合も稀にあります。
その場合は、何か問題を抱えている個体の可能性もあるため、きちんと確認することをオススメします。
その点、ブリーダーさんからの直接購入は、その犬の血統などの情報も正確に分かります。
ブリーダーさんによっては、しつけのアドバイスなどもしてくれるので安心です。
ただし、手軽に出掛けられるペットショップと違い、ブリーダーさんが近くにいるとは限りません。
場合によっては、離れた場所まで出向かなければならないこともあります。
どちらにも、メリット・デメリットがあります。
自分が、どちらの入手方法が合っているか検討する必要があります。
アメリカンコッカースパニエルの特徴を知ろう
人懐っこく陽気で、大きさもコンパクトなため、比較的飼いやすいイメージのアメリカンコッカースパニエル。
しかし、上記で記したように、披毛のお手入れが非常に大変です。
怠ってしまうと病気になる可能性が高いため、軽く考えることはできません。
そのような、大変な部分も理解した上で飼うことが望ましいです。
どの犬種もそうですが、その犬の特性はきちんと把握してから飼いましょう。