近年、日本でも人気が高まってきているミニチュアプードル。
プードルの中でもあまり知られていないこのミニチュアプードルについてご紹介します。
ミニチュアプードルの歴史
プードル種の歴史はとても古く、起源については明らかになっていません。
そのため、ヨーロッパが原産であることはわかっているものの、原産国まではわかっていない状態です。
また、プードルの祖先についてもいくつかの諸説があります。
プードルはもとは鳥猟犬でしたが、頭の良さを活かして、軍用犬や盲導犬、世界大戦中の救助犬としても活躍をしていました。
そして、やがてこのプードルの小型化がすすめられることとなり、ミニチュアプードルが16世紀に誕生したのです。
また、18世紀後半にはさらに小型化されたトイプードルが、2004年にはさらに改良されたミディアムプードルが公認されるかたちとなりました。
ミニチュアプードルの外見的特徴
プードルは体が小さいほどしつけが難しいとされていますが、このミニチュアプードルは比較的しつけがしやすい犬種であるといえます。
頭もよく運動神経も抜群で、体臭も抜け毛も少ないのでペットとしては最適です。
かわいらしい姿にファンも多くいます。
ミニチュアプードルの毛色はブラック、ホワイト、グレー、ブラウンなどカラーが豊富ですが、この経路は必ず変わります。
早い犬であれば、生後3か月頃に退色が始まるでしょう。
ただし、これは両親のかけ合わせや経路が大きく関係してくるため、どの時期にどの色に変わるのかには個体差があります。
ミニチュアプードルの性格
もともと人が大好きな犬種なので、飼い主やその家族にはとても友好的であり、従順な性格をしています。
また、いつも冒険心にあふれていて遊びが大好きです。
とても甘えん坊で飼い主が大好き、飼い主を喜ばせることが自分の喜びだと感じる、そんな犬種です。
頭がよく、学習能力にも長けているのですが、無駄吠えをしやすい傾向があります。
また、頭がいいためにしっかりとしつけを行なわないでいると、自分よりも飼い主の立場の方が下であると判断されてしまうことがあります。
気を引き締めてしっかりと訓練を行なうようにしましょう。
ミニチュアプードルの飼い方
ミニチュアプードルは分類としては小型犬となります。
プードルは全般的に寒さに弱い体質なので、冬場でも温かい室内での飼育が適しています。
けれど、運動神経が良いため、サークルでは飛び越えてしまうことが多いです。
そのため、屋根のあるケージを使った飼育方法をオススメします。
比較的抜け毛の少ない犬種ではあるものの、何もお手入れをしないと毛が絡みやすくなってしまったり、毛玉ができやすくなってしまいます。
そのため、定期的にトリミングとブラッシングが欠かせません。
また、垂れ耳のために通気性が良くなく、細菌が繁殖してしまうため、耳掃除はこまめに行なってあげましょう。
ミニチュアプードルの寿命とかかりやすい病気
平均的な寿命は13~15年であるとされています。
他のプードルと同じく、遺伝が関係するような内臓疾患はあまり見られないものの「膝蓋骨脱臼」「てんかん」「流涙症」「皮膚疾患」などの病気にかかりやすいと言われているため、注意が必要です。
特に膝蓋骨脱臼は先天性のことが多いため、購入時にしっかりと検査や確認を行ないましょう。
異常がない場合であっても、日常生活であまり膝に負担をかけないような行動を心がけるようにさせましょう。
唯一、内臓疾患で発症頻度が高いものは「甲状腺機能低下症」「アジソン病」といった内分泌系の病気です。
こういった病気は発症すると元気がなくなってくることが多いため、食欲がないなどの行動が続くようであれば、病院を受診するようにしましょう。
ミニチュアプードルの価格
実はミニチュアプードルの価格には大きな幅があり、5万円以下で販売されている場合もあれば、50万近くの価格で販売されている場合もあります。
価格の差の要因は見た目であり、JKCが定めている基準により近ければ近いほど、高値で販売される傾向があります。
以前であれば、単色ではなく他の色が混じった子犬はミスカラーとして低価格での販売が行なわれていました。
近年こうしたタイプの子犬も人気が高いことから、毛色での価格の区別は少なくなってきています。
ミニチュアプードルはペットショップでも販売されており、実際に目で確認して購入することが可能です。
ペットショップのスタッフの対応なども含め、いろいろなお店で比較をしながらじっくりと検討されることをオススメします。
ミニチュアプードルの特徴を知ろう
プードルの中でも今回はミニチュアプードルについて詳しくご紹介しましたが、いかがでしたか?
ぬいぐるみのようにかわいいミニチュアプードルですが、決してぬいぐるみではありません。
当たり前のことですが、責任をもって最期まで飼育する覚悟で購入を考えるようにしましょうね。