グレイハウンドというと、たくましい体つきと勇敢な姿が思い浮かぶと思います。
賢い犬というイメージはありますが、家で飼うのはちょっと…という人も多いのではないでしょうか。
そうしたグレイハウンド系の犬種にウィペットという種類がいることをご存知でしょうか。
今回は、そのウィペットの特徴についてご紹介します。
ウィペットの外見
ウィペットの外見の特徴はほっそりとした顔や体に、しゅっとした凛々しい顔つきでしょう。
そのアスリートのような体は、ハウンド系の血を引く犬と一目でイメージが付くのではないでしょうか。
そうした凛々しさの中にも、可愛らしいチャームポイントがあります。
大きくくりくりっとした目は愛嬌たっぷりで、ちょこっと折れた耳も可愛さの一つです。
ウィペットは体長50cmくらいになる中型犬です。
体のキレイなラインを活かすように、短く滑らかな被毛に覆われています。
体の特徴としては、恵まれた体格を生かして、早く走ることがとても得意です。
スタートから勢いよく走りだすことができるので、ドッグランでは大はしゃぎする姿も見られるでしょう。
ウィペットの歴史
ウィペットはイギリス原産の犬種で、一つの種類として確立したのは19世紀の後半です。
もともとは中型のイングリッシュ・グレイハウンドがその祖先とされています。
イギリスでは、古くからこうした犬が狩猟犬として親しまれ、生活に浸透していました。
その後、サイトハウンド系の犬種との交配が進んで現在のような体格に落ち着いたと言われています。
もともと狩猟犬として活躍しており、どちらかと庶民の犬とされていたようです。
ですが、その無駄のない体と賢さから、現在ではドッグショーの常連になっています。
日本では小型犬の人気が目につきますが、日本でも人気のある犬種の上位にランクインします。
小型犬にはないアクティブな姿がイメージしやすい犬といえるでしょう。
ウィペットの性格
ハウンド系の犬種は、精悍な顔つきが怖いという人も多くいます。
しかし、ウィペットはとても穏やかな性格で、人にとてもよく懐いてくれます。
飼い主や人の気持ちや空気を察するとも言われており、家の中ではとても静かな犬です。
小さな子どもがいたり、他の犬を飼っていても仲良くすることができるでしょう。
警戒心は強い方ですが、無駄吠えは少ないので飼いやすい性格ともいえます。
最初の頃のしつけさえしっかりとしておけば、良きパートナーとなってくれるはずです。
こうした飼い主に献身的な性格も、人気を集める要因の一つです。
ウィペットの寿命と値段
ウィペットの平均的な寿命は12~14年と言われています。
遺伝的にかかりやすい病気も特になく、丈夫に成長してくれる子が多いのも特徴です。
ただし、ストレスケアとしての散歩は、長生きしてもらうための大切な習慣です。
値段は13~25万円くらいのものが多くなります。
ペットショップではあまり見かけないため、現在ではブリーダーさんから購入するのが一般的です。
日本でもウィペットのブリーダーさんは多くいるので、比較的手に入りやすい犬種です。
ウィペットの気を付けたい病気
大きな病気をせず、元気な子が多いのですが、寒さが苦手なので室内飼いが基本です。
冬場はあまり部屋が冷えないように、室温には注意してあげましょう。
また運動量は多いので、一日2回のお散歩は欠かさずにしてあげる必要があります。
運動不足やストレスは、気性の荒さに繋がるので、しっかりと時間を確保しましょう。
被毛は短く、とてもお手入れしやすい犬です。
キレイ好きということもあり、本当に手間のかからない子でもあります。
しかし、ときどき皮膚疾患にかかりやすい子がいるので注意しましょう。
頻繁に掻いていたり、赤く炎症を起こしているときには早めに動物病院に行きましょう。
ウィペットのしつけのコツ
とにかく賢く、従順で、しつけがしやすいのもウィペットの特徴の一つです。
しかし、走るのが早く、下あごの力が強いので、きちんとしたしつけは必要です。
しつけが甘い犬は、ドッグランなどでは他の犬とのトラブルにもなります。
無駄吠えや甘噛みする子は、早いうちにしつけをしておきましょう。
また、警戒心が強い一面もあります。
小さな頃から他の犬と触れ合ったり、社交性を鍛えるように意識的に取り組みましょう。
とても利口な犬なので、ちゃんとしつけをしてあげれば、手のかからない良い子になってくれます。
ウィペットの特徴を知ろう
小型犬に比べるとそれほどメジャーではないウィペットですが、トータルして非常に飼いやすい犬種です。
学習能力も高く、お利口さんですし、室内で飼育するのが好ましい犬です。
体のサイズも日本の住宅事情に向いているといえるでしょう。
愛嬌のある顔つきも魅力的ですし、お休みの日のお出掛けではよい遊び相手になってくれるはずです。
まだまだ飼っている人は多くありませんが、日本でもウィペットの魅力がもっと浸透していくとよいですね。