毛のない体に頭の上のとさかのような毛があるのが特徴的なチャイニーズ・クレステッド・ドッグ。
とてもインパクトがありますが、一体どのような犬なのでしょうか。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの性格・値段・寿命などの特徴をご紹介します。
明るく遊び好きな性格
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの性格は、明るく遊び好きです。
一緒に生活している家族に対しても愛情深く接してくれますので、飼い主も一緒にいて楽しく、安らぎを感じることでしょう。
また、犬をはじめ猫など他の動物とも付き合える社交性も兼ね備えています。
その反面、臆病で神経質な部分もあり、知らない人には激しく吠えかかることもあります。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、マイペースなのでしつけは少々苦労することが多くなります。
しかし、飼い主と一緒にいるのが大好きな犬種であるため、しつけに遊びを取り入れながら、根気よく付き合ってあげましょう。
大好きな飼い主のために必ず応えてくれることでしょう。
寿命は13年から15年くらい
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの寿命は、13年から15年くらいと言われています。
これは、小型犬としての寿命としては平均的です。
しかし、これはあくまでも目安であり、どれくらい生きられるのかは生活環境や遺伝などの様々な要因の影響を受けます。
健康維持のために、健康的な食事の他に運動も必要です。
ただし、チャイニーズ・クレステッド・ドッグはあまり運動が必要なく、1日20分程度の散歩で十分です。
また、チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、心疾患を起こしやすい犬種です。
元気なうちから定期的に獣医師の診察を受けるようにしておくと良いでしょう。
値段は15万円から20万円くらい
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの値段は、15万円から20万円くらいです。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、ヘアレスタイプとパウダーパプタイプという2つのタイプがいますが、両者に値段の差はあまりません。
ヘアレスタイプのチャイニーズ・クレステッド・ドッグは、犬アレルギーがある人でも飼育が可能なので人気の種類です。
ペットショップでも見かけるようになりましたが、確実に手に入れたいと思うのであれば、チャイニーズ・クレステッド・ドッグのブリーダーに連絡を取るのが近道でしょう。
ブリーダーから譲り受ける場合、飼育環境や両親の状態などを直接見ることが出来るのが最大のメリットです。
クレスト=辮髪?
「チャイニーズ・クレステッド・ドッグ」。
「チャイニーズ」は「中国の」、「ドッグ」は「犬」という意味ですが、「クレスト」とはどういう意味なのでしょうか。
「クレスト」は、「辮髪(べんぱつ)」という意味があります。
辮髪とは、頭髪の一部を残して剃り上げて、残りの毛を残して三つ編みにして後ろに垂らした髪型のことを指します。
主にモンゴル高原周辺に住んでいた男性が行っていました。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの頭部にはとさかのような毛があり、そこが辮髪のように見えることから、このような名前が付けられました。
また、チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、中国の伝説の霊獣・麒麟に似ていることから、中国では「麒麟狗」とも呼ばれています。
ヘアレスタイプとパウダーパフタイプがいる
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、ヘアレスドッグの中で最も人気のある犬種です。
そのため、「チャイニーズ・クレステッド・ドッグといえば毛がない」というイメージを持たれがちです。
実は、絹のようなしなやかな長い毛で覆われたパウダーパプタイプと呼ばれる毛のあるタイプもいます。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの繁殖は、必ずヘアレスタイプとパウダーパプタイプで行わなければならず、ヘアレスタイプ同士の繁殖は控えるべきです。
何故なら、ヘアレスタイプ同士の繁殖では流産や死産の確率が上がるためです。
さらにヘアレスタイプの個体は歯が生まれつき足りないなどの疾患を抱えていることがあるからです。
それを補うためにパウダーパプタイプと繁殖させるのです。
チワワの親戚というのは嘘?
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの起源は定かではなく、チワワの祖先となったとされる犬が起源となったのではないかと言われていました。
しかし、DNA検査の結果、その犬とは血統的な関わりがないことが証明されました。
現在では、アフリカ原産のヘアレスドッグであるアフリカン・サンド・ドッグが祖先であると考えられています。
中国に渡った際に現地の愛玩犬と交配が進み、現在の姿になったとされています。
その後、身分の高い人の愛玩犬として可愛がられるようになり、海外にも多く輸出されるようになり、広く知られるようになりました。
現在では、ヘアレスドッグの中で一番の人気を誇っています。
チャイニーズクレステッドドッグの特徴を知ろう
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの性格・値段・寿命などの特徴をご紹介しました。
ヘアレスタイプの個体が有名ですが、絹のようなしなやかな長い毛に覆われたパウダーパプタイプという個体もいることが分かりました。
ヘアレスタイプは毛がないため、寒さにはとても弱く、冬場は服を着せてあげるなどの工夫が必要です。
また、肌の乾燥を防ぐために保湿クリームを塗るようにしなければなりません。
手間はかかりますが、個性的な見た目から人気も高く、飼い主が大好きになる犬種です。
お世話をするうちにかけがえのない存在になることでしょう。