愛犬とのコミュニケーションの一貫として、ご褒美をあげている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ご褒美をあげた後の、愛犬の喜ぶ顔を見ることは、この上のない幸せですよね。
このご褒美、上手なあげ方があるのはご存知でしょうか。
何かができた時に与える
愛犬が喜ぶ姿を見たいという気持ちだけで、ご褒美としてのおやつなどを与えるのは良くないでしょう。
それはご褒美ではなくて甘やかしているだけです。
基本的にご褒美は何かができた時に与えるのが良いでしょう。
おすわりや伏せなどを教える時など、指示のとおりに行動ができた時に与えるようにします。
間違いがちなのが、何かをやめて欲しい時にご褒美を与えるということです。
ご褒美によって何か行動をさせるのですから、一見同じように思えてしまうかもしれませんが、大きな違いがあります。
何かをやめて欲しい時にご褒美をあげてしまうと、ご褒美が欲しいためによくない行動をするようになるでしょう。
犬にとっては当然の行動です。
その行動をすることが、ご褒美に繋がるのですから。
繰り返しになりますが、ご褒美は何かができた時にだけ与えるようにしましょう。
ご褒美を与える回数は徐々に少なく
しつけの一環としてご褒美を与える習慣ができてくると、飼い主もしつけがうまくできていることに満足して、何かができる度にご褒美をあげてしまいます。
しつけを始めたばかりの子犬に対してはやむを得ないかもしれません。
しかし、成犬に近づいてからもこのようなやり方を続けているのはよくないでしょう。
犬にとってはしつけではなく、ただご褒美をもらえるからやっているだけという事になるからです。
これをやれば飼い主は喜んでご褒美をくれると、少し飼い主を見下した気持ちになる可能性があります。
ですから、しつけがある程度できてからは、何かができたら常にご褒美をあげるという行動は慎んだほうが良いかもしれません。
何かができたら、毎回ご褒美を与えるのではなく、数回に1回だけご褒美をあげるようにしましょう。
犬も常にご褒美が貰えるわけではないということがわかり、頭を使うようになるのではないでしょうか。
いつもご褒美をあげることによって、犬がご褒美欲しさに行動するという態度になるのだけは避けるようにしましょう。
健康に配慮したご褒美のあげ方をしましょう
ご褒美と言えば犬がが大好きなおやつを与えるという方も多いのはないでしょうか。
愛犬が喜びますし、しつけのためのご褒美としては確かに適しているかもしれません。
しかしおやつの中には糖分が多目だったり、与え過ぎると犬の健康に影響が出てしまうものもあります。
しつけの初期段階などはどうしてもご褒美を与える回数も多くなりがちです。
ご褒美が糖分やカロリー過多のおやつだった場合、犬の健康にとってあまり良い結果を招かないのではないでしょうか。
与え過ぎに気をつけるのはもちろんですが、与えるものも気をつけるようにしましょう。
できればいつもご飯として与えているフードが良いでしょう。
フードをご褒美にすることによって、1日に与えるべきフードの量を計算することができるからです。
ご褒美を与えすぎた日には、ご飯としてのフードはやや少なめにするなどの調整ができます。
もしフードではご褒美として十分ではないという場合は、少しでも身体によさそうなものを与えるようにしましょう。
与える量についても少量にするよう心がけると良いかもしれません。
せっかくのご褒美が、与えすぎで犬の健康を害してしまうという結果になっては目もあてられません。
ご褒美がフードとは限らない
ご褒美と言えば、おやつを中心としたフードを与えるというのが一般的な考えです。
実際、しつけをする際にご褒美としてフードを与えているという人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
しかし、愛犬との暮らしが長くなってくるとわかるかもしれません。
犬にとってご褒美はフードとは限らないのです。
寂しがり屋の犬にとっては、飼い主と一緒に行動し、触れてもらうことがご褒美でもあります。
しつけが十分にできたのなら、ご褒美としてフードが登場することは少なくても良いかもしれません。
愛犬が良い行動をしているのであれば、できるだけ一緒にいてあげて、沢山触れて、遊んであげましょう。
それが犬にとってこの上のない喜びであり、最大のご褒美になるはずです。
犬へのご褒美の上手なあげ方を知ろう
ご褒美の与え方によって、飼い主と犬の関係性も変わりますし、犬の性格も影響を受けてしまいます。
正しいご褒美のあげかたをすることによって、飼い主も犬も穏やかな生活を送ることができるかもしれません。
また、正しいご褒美の与え方をしないと、飼い犬の健康を損なってしまう恐れもありますので気をつける必要があります。
また、フードをあげることだけがご褒美であるという認識を改めて、何が犬にとってのご褒美になるのかということも考えていきたいものですね。