犬がフラフラとしている原因とは。病気や老化かも

最終更新日:2016年9月26日

元気な犬は普通まっすぐ軽快に歩いていくものですが、ある日突然フラフラと歩きだすことがあります。

このような症状があらわれた場合にはどのような病気や体の状態が疑われるのでしょうか。

今回は犬がフラフラ歩くときに考えられる原因についてご紹介します。

1.突発性前庭疾患

あまり聞きなれない病気ですが、突然前庭という耳の内耳にある平衡感覚を司る器官になんらかの不具合が生じる病気です。

歩くときにふらついたり、めまいやよろめきといった症状が起こるようになります。

原因は不明で、何かきっかけでこのような症状がでるのかなども解明されていません。

ただ中年以降の犬に多く発症することから、加齢によるものが一つの原因である可能性は指摘されています。

原因不明の病気ではありますが、時間がたてば回復していく病気でもあるので、ふらつきがある期間は動物病院へ通いながら自宅で療養するという方法をとることになります。

この病気自体を治す薬はないので、免疫を高めたり、栄養をとったりという体を健康な状態に保つための治療が施されます。

前庭神経炎とも呼ばれている病気です。


2.溶血性貧血の可能性

人間でも貧血になるとふらついたりめまいが起きることがありますが、犬にも貧血の症状が出る場合があります。

溶血とは、体に酸素を運ぶ役割を担う赤血球が破壊されることを意味しています。

赤血球が壊されたことで全身が酸素不足になり、ふらつきを伴い貧血状態に陥ります。

なぜ溶血を起こすかというのにはいくつか理由があり、外傷によるものや遺伝によるものなど様々です。

飼い主として一番気をつけておきたい原因のひとつが誤食です。

犬に玉ねぎを食べさせてはいけないということはよく知られていることです。

なぜ食べさせてはいけないのかというと、犬が溶血性貧血を起こしてしまうからです。

また、しょうがやあさつき、にんにくなどにも溶血性貧血の原因となる物質が含まれています。

加熱をしたものであっても絶対に与えないようにして下さい。

3.脳腫瘍や水頭症

脳内に腫瘍ができている場合、その腫瘍が大きくなってくるのと同時に足などを動かす神経を圧迫してふらつきが出ることもあります。

その場合は、ふらつき以外にも脳内に腫瘍ができることで目に異常があらわれることが多いと言われています。

これらの症状が併せて見られる場合は脳腫瘍によるふらつきだと考えられます。

脳腫瘍であった場合の治療は非常に難しいものとなります。

犬の脳のMRIをとることができる施設はかなり限られていて、その値段も高額です。

そして外科的手術も非常に難しいものになります。

診断がついたとしても完治を目指すのは厳しいと言えます。


4.椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは腰の病気であるイメージで、足のふらつきとは一見関係のないものと思われがちですが、実は大きく関係しています。

椎間板ヘルニアは背骨の異常によって、周囲の神経を圧迫し脳からの指令がうまく伝達されない状態になります。

そのため運動機能に麻痺が生じて、歩くときにふらつきが出るのです。

症状が悪化するとふらつきどころか、だんだんと足が動かなくなり引きずるような状態に進行します。

最後には歩けなくなってしまうので、症状が進んでしまう前にきちんと診断してもらうのがとても大切です。

早期治療をすると元の状態に戻るのも早いので異変に気づいたら動物病院を受診しましょう。

5.加齢によるもの

足のふらつきがすべて病気であるとは限りません。

年齢を重ねれば、足腰は弱ってくるし、普通に歩いているつもりでも歩くときにふらつきが出てきます。

人間も同じですが、年をとればどの生き物にもそうした症状があらわれます。

加齢による足のふらつきが原因の場合は、治す方法はありません。

こうなったときに無理に犬を歩かせて足腰を鍛えなおそうとする飼い主がいますが、そのような方法は他のケガや病気につながる可能性があるのでやめましょう。

ふらつきのある症状を受け入れて、その上で犬にどのような環境で生活をさせてあげるか、犬の余生をどのように過ごさせてあげるのかを考えてあげましょう。

犬は昔よりもはるかに長生きをするようになっています。

若い頃から将来足腰が悪くなることを意識して散歩や食事の内容を考えてあげるようにしましょう。

悪くなってからでは遅いので、若いうちからしっかりと対策をしてあげると、ふらつきなどが出てくる年齢を遅くすることは可能になるでしょう。

犬がフラフラとしている原因は病気ばかりではない

犬がふらついていたら病気だというイメージが強く、実際に病気である場合が半数以上を占めてはいます。

しかし中年以上の犬である場合は、病気ではなく老化への第一歩である可能性も高いのです。

もちろん病院での診察をもとに判断する必要があるのですが、病気かそうではないかを早期に見極めてその後の対策をとる必要があります。

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