猫好きにはたまらない、猫の登場する小説を集めてみました。

表紙に可愛い猫のイラストがあるものばかりです。

クスッと笑えるもの、しっかり感動ものなどをご紹介します。

「ブランケット・キャッツ」(著)重松清、朝日文庫

馴染んだ毛布とともに、悩みを持つ主人公たちのもとに貸し出されるレンタルキャットの物語。

契約期間は2泊3日のみ。
借りた猫は延長も買い取りも出来ません。

父親がリストラされた家族、子供の出来ない夫婦、いじめられている少年、老人ホームに入るおばあちゃんとその家族、フリーターと派遣カップル、家出した兄と妹など、それぞれに悩みや問題を抱える登場人物たち。

レンタルされたブランケットキャッツたちが、どんな風に人々を癒してくれるのでしょうか。

猫の細かな描写は多くはありませんが、心温まる短編集です。

「モノレールねこ」(著)可能朋子、文春文庫

表題の「モノレールねこ」を含む短編集です。

猫が出てくる話は「モノレール猫」だけですが、短編ながらテンポの良い、読み応えのある作品たちです。

「モノレール猫」の主人公は小学5年生の「ぼく」。

生意気でブサイクなデブ猫が気になって仕方ない。

ある日、デブ猫の首に赤い首輪があることに気付きます。

飼い猫だったのか?そこで首輪に手紙をはさみ、「コウキ」との文通がスタートします。

さて、「モノレール猫」の「モノレール」って、何のことでしょう?

答えは小説を読んでからのお楽しみです。

「旅猫レポート」(著)有川浩、文藝春秋

2011年~2012年にかけ、「週刊文春」で連載されていた小説です。

猫好きの心やさしい少年サトルと、尾っぽが数字の「7」の形に曲がっている猫、ナナの旅物語。

やむを得ない事情でナナとの生活を続けられなくなったサトルが、新しい飼い主を求めて、ナナを連れてかつての友人たちを訪ねる旅をします。

語り手は猫のナナや友人たちで、サトルの心情などは猫目線によるものです。

それでも、出会い、別れ、死、がうまくレポートされ、涙無しでは読み進められません。

サトルとナナの愛に溢れた物語です。

涙もろい方は、ハンカチを用意してどうぞご自宅でお読みください。

また、児童書版も出版されているので子供さんにもオススメの一冊です。

「猫島ハウスの騒動」(著)若竹七海、光文社文庫

人間は30人ほどなのに、猫が100匹以上。

猫島神社を中心に、猫を観光資源にして、島民と猫が共存している離島が舞台です。

とにかく猫がいっぱいで猫好きさんなら一度は訪れてみたい島ですよね。

そんなのんきなこの島で二つの事件が起こります。

この小説、ジャンルは「ミステリー小説」です。

猫中心の、猫が大活躍する物語です。

登場する猫たちがしっかり仕事をしてくれ、事件解決の役に立っているのです。

猫好きさんは読まないわけにはいきません。

きっと、あなたのお気に入りの猫に出会えますよ。

「猫といっしょにいるだけで」(著)森下典子、新潮社

猫嫌いだった著者森下典子さんと、同じく猫嫌いなお母さんのお話です。

仕事がうまくいかない日々が続いている時に神社で「しあわせをください」と著者がつぶやくと、翌日、庭で野良猫が赤ちゃんを産んでいたのです。

猫は嫌い、動物は飼わない、と決めていた著者ですが、、、ここから始まる猫と猫好きじゃない母娘の物語。

猫嫌いな人が少しずつ、猫を好きになっていく様子が描かれていて、猫好きさんも、猫嫌いさんも、双方が楽しめるお話です。

軽い気持ちで手にとってみてください。

きっと、温かい気持ちにさせてくれますよ。

「吾輩は猫である」(著)夏目漱石、新潮文庫、集英社文庫など

1905年~1906年、「ホトトギス」にて連載された長編小説であり、漱石の処女作です。

猫小説と言えば、これです。

小説全部は読んだことが無くても、「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。」

という書き出しは知っているという方も多いのではないでしょうか。

「吾輩」のモデルは、漱石が37歳の時に夏目家に迷い込み、住み着いた黒い野良猫です。

漱石はこの黒猫が死んだ際には友人知人に猫の死亡通知を出すほどの愛猫家だったようです。

古典としての味わいを楽しむことができますし、猫目線で語られる人間論は興味深いです。

猫と一緒に読書を楽しもう

以上、猫好きさんにぜひ読んでもらいたい猫が出てくる代表的な小説でした。

まだ読んでいないものがあれば、ぜひ図書館で、書店で、手にとってみてください。

きっとあなたの猫好きがますます加速することでしょう。