猫は産まれてから成長を続けていき、オスもメスも性成熟をするようになります。
発情すると求愛行動をして、異性にアピールします。
では猫が求愛する時は、具体的にどのような行動をとるのでしょうか。
ここで紹介していきます。
1.猫の求愛行動は、独特な鳴き声をあげる
夜になると外から猫の大きな鳴き声が、聞こえてくることがあります。
猫は発情期をむかえると、独特な鳴き声をするようになります。
メスがアォーアォーと響くような鳴き声をあげて、オスを求める行動をとります。
鳴きながら歩き回って、オスを探し求めます。
それに反応して、オスが同じような鳴き声をあげることがあります。
オス猫は生後約8か月から12か月、メス猫は約6か月から10か月くらいの間に性成熟をします。
飼い猫であっても、性成熟をして発情期をむかえると、盛んに鳴くようになります。
鳴きながら外に出たがるような行動を見せます。
オス猫は飼い主に対して、攻撃的になる場合もあります。
発情して外に飛び出してしまうと、そのまま帰って来なくなるケースもよくあります。
このようにオスもメスも鳴き声をあげて、自分の存在を必死にアピールするような求愛行動をとります。
2.猫の求愛行動は、スプレー行動で異性を引きつける
猫は発情すると、スプレー行動をするようになります。
スプレーは猫が立ったまま、オシッコを吹きかける行動です。
スプレーはオス猫によく見られる行動ですが、メス猫も行います。
オスのスプレー行動は、オシッコを吹きかけてニオイをつけようとします。
自分のニオイをつけて、異性に存在をアピールします。
飼い猫が発情してスプレー行動をすると、部屋のいろいろな場所にオシッコを吹きかけてしまいます。
飼い主にとっては非常に困ってしまうことです。
またスプレーをするオシッコには異性を引きつけるような、フェロモンが含まれています。
そのためかなりニオイが強いです。
消臭剤などを使っても、なかなかニオイが消えないこともあります。
去勢手術をすればスプレー行動がおさまることが多いです。
去勢手術は生後6か月くらいから受けることができます。
猫のスプレー行動で困っている場合は、手術を検討してみましょう。
3.メス猫がカラダをこすりつけて、オス猫を引き寄せる
オス猫には発情周期がなく、一年中繁殖が可能です。
特にメス猫のニオイに反応すると、興奮して発情しやすくなります。
一方メス猫は2週間から3週間の周期で発情することが多いですが、周囲の環境によっても変わります。
メス猫が発情すると、地面にカラダをこすりつけるような行動が見られます。
飼い猫の場合、飼い主や家具などに、こすりつけるような行動が増えていきます。
以前より人懐っこくなるので、性格が穏やかになったような印象を受けることが多いです。
このようにメス猫は、ニオイをいろいろな場所にこすりつけて、オス猫を引き寄せようとします。
4.オス猫がマウンティングやネックグリップを行う
オス猫はメス猫を見つけると、鳴いたり近づいたりしながら、自分の存在をアピールします。
その後オス猫はメス猫に、後ろから乗りかかるような行動をして求愛をします。
これをマウンティングと言います。
鳴きながらメス猫に飛びかかるようにして、メス猫をおさえつけます。
またネックグリップと言って、メス猫の首に噛みつきます。
メス猫を自分のものにしようとする行動です。
メス猫に対してオス猫が何匹も集まり、ケンカをすることもあります。
メス猫は一番強いオス猫と、交尾をしようと考えます。
メス猫が発情期の時オス猫を選んだら、これらの行動を受け入れるようになります。
5.メスがロードシスの姿勢になる
メス猫がオス猫を受け入れようとすると、ロードシスという姿勢をとります。
ロードシスはメス猫が前足を伸ばして、上半身を地面につけて、お尻を持ち上げるような姿勢です。
メスがこのような独特な姿勢を見せるのは、交尾をしても良い、という意思でもあります。
交尾はマウンティングの体勢で、オスがメスの膣に射精をすることで行われます。
交尾が終わるとオスが離れて、陰部をなめます。
その後何回も交尾をすることで、妊娠率を高めます。
猫の妊娠率はとても高いです。
また平均して一度に3匹から5匹くらいは出産します。
メス猫が避妊手術を受けていないと、どんどん増えていきます。
猫が赤ちゃんを産んだけど面倒をみれない、というケースは避けなければなりません。
むやみな繁殖を避けるため、メス猫が生後5か月くらいになったら、手術のことを徐々にご紹介します。
猫の求愛行動をしっかりと理解しよう
猫が求愛をする時は、オスもメスも独特な行動を見せます。
求愛行動をすることで、交尾をする相手を必死に見つけようとします。
猫の求愛行動はどのように行われるのか、しっかりと理解しておきましょう。
また一定の時期になれば避妊、去勢手術を受けることができます。
発情期に見られる行動が気になる時は、手術を考えましょう。