飼い主との猫じゃらしを使った遊びは、猫の狩猟本能を刺激し、運動不足によるストレスを解消するのにピッタリです。
動かし方次第で、様々なバリエーションの遊びが出来る猫じゃらし。
ここでは、どんな遊ばせ方があるかご紹介します。
空中で動かす
若くてパワフルな猫には、ジャンプを誘う遊びをしてみましょう。
飼い主の胸から腿の辺りの高さで、鳥が空を飛ぶようにゆったりと猫じゃらしを動かし、猫のジャンプを誘います。
猫の目の前をスーッと猫じゃらしを動かして、獲物と認識させたら遊びの開始です。
指揮棒を振るような感じで、高さに幅を持たせて振ってみてください。
猫のジャンプと合わせて猫じゃらしを一気に上にあげると、捕まえられそうで捕まえられないイライラで猫の狩猟本能をがっちり掴み、遊びに夢中にさせる事が出来ます。
慣れないうちは壁に沿って猫じゃらしを動かすと、高くジャンプをする時に壁がちょうど良い補助になります。
運動が得意な猫は、慣れてくると補助もなしにドンドン高くジャンプできるようになります。
身軽な猫なら2m近くジャンプするものもいますが、ジャンプは肥満の猫や年を取った猫には、足腰や間接に大きな負担がかかってしまいます。
室内飼いだと足腰の弱い猫もいますので、ジャンプを誘う遊び方は、健康な若い猫だけにしておきましょう。
心配なら布団を緩衝材代わりに敷いてみてください。
猫の体への負担を減らせますし、着地した時の騒音予防にもなります。
他には、手首を細かく動かし虫が飛んでいるように動かすのも、猫の好奇心をくすぐります。
猫じゃらしを捕まえた後もしばらく動かしてやると動物っぽさが増し、猫も夢中で押さえ込もうとします。
床で動かす
体力の少ない子猫も脚力のある若い猫も遊ばせやすいのは、床に猫じゃらしを這わせて遊ぶ遊び方です。
広い空間と飼い主に体力があるなら、そのまま部屋中を走り回らせてあげると良い運動になります。
床に這わせるように左右に動かす蛇のような動きで、狩猟本能を刺激します。
肩から大きく動かしたり、手首だけで小さく動かしたりすると、猫は目で追うだけでも楽しめます。
たまに後ろに引きながらシュッと素早く動かすと、まるでネズミが逃げていくようで、猫はつい追いかけてしまいます。
床をトントンと猫じゃらしで叩くように跳ねさせて、ノミの動きをまねてみましょう。
着地の間隔や動きに緩急をつけてやると、よりそれらしさが出ます。
猫は長時間捕まえる事が出来ないと、飽きてしまったり、イライラして余計にストレスになってしまいます。
たまには捕まえさせてあげてください。
ただし、遊びに興奮させすぎると猫じゃらしを離さなくなってしまいます。
グルグルと喉を鳴らしたり、明らかに興奮している時は無闇に手を出してはいけません。
興奮時に猫じゃらしを無理矢理取り上げようとすると噛まれたり、猫が怪我をしてしまう事になりかねません。
おやつや他のもので注意を引いて、気を逸らせてから回収してください。
布を使ってチラチラ
運動嫌いでも食いついてしまうのが、遮蔽物を使った遊び方です。
運動不足で肥満の猫には、まずこの遊びから入ると、体の負担も少なく遊ばせる事が出来ます。
部屋の中を大きく動く上記の2つとは逆に、一カ所で集中して遊ばせる遊び方なので、一人暮らしの狭い部屋の中でも熱中して遊ばせる事ができます。
猫じゃらしの上から布をかぶせ、たまに布の端から猫じゃらしをチラチラ覗かせると、猫は好奇心がくすぐられます。
爪を出して遊ぶので、布を破かれてしまう事も多いため、出来ればいらなくなった布か遊び専用の布を用意して遊ばせましょう。
また、カーテンを使うと、強く引っ張られた時に金具が壊れ、怪我の原因になります。
布の代わりに紙袋やビニル袋など音の出るものを使うと、よりいっそう好奇心をそそられます。
飼い主の体につけてながら遊び
飼い主が忙しく、猫と遊ぶための時間がとれないなら、日常の動作の中で猫が遊べるよう工夫してみましょう。
スリッパや靴下に猫じゃらしをつけてやれば、掃除中やエクササイズなど、飼い主の日常の動きでも猫が遊べるようになります。
家事中でも猫と遊べるようになれば一石二鳥です。
しかし、時間がとれない忙しい時のながら遊びは飼い主にとっては楽ですが、ただ身に付けているものに猫じゃらしを付けるだけでは動きに面白みが無く、遊びにのらない猫も多いでしょう。
そこで、ちょっとした工夫で猫の好奇心を誘ってみましょう。
スリッパに鈴など音がなるものをつけてみてください。
歩くごとに音が鳴り、追いかける楽しさが増えます。
また、猫じゃらしにゴム紐につけると、動きがランダムになってより楽しい動きになります。
出来るだけ飼い主が遊んであげたい所ですが、飼い主が遊んであげられないなら機械式で全自動の猫じゃらしもあります。
機械を取り入れてみるのも良いでしょう。
ねこじゃらしで楽しく猫と遊ぼう
飼い主との遊びは運動不足やストレス解消だけでなく、飼い主との関係を築き、社会性を学ぶ時でもあります。
できれば一日一回は遊んであげてください。
猫じゃらしの遊び方は飼い主さんのアレンジ次第。
遊び方を工夫してもっと夢中にしてあげましょう。