猫の息が荒いのは病気のサイン!?息遣いをチェックしよう

最終更新日:2016年2月15日

動物は人間の言葉を話せないので、自分体の不調や何かしら訴えたいことがあっても全て伝えることはできません。

そのため、飼い主が日頃から気にかけておき、異変を早めに察知することが必要になります。

そこで今回は、猫の息が荒い時に考えられる原因をご紹介します。


1.慢性気管支炎・アレルギー性気管支炎

いわゆる喘息と呼ばれるこの病気は、アレルギーを引き起こす原因物質が気管を収縮させることにより、呼吸困難や咳を引き起こす病気です。

喘息にかかると、呼吸が荒くなりゼーゼーという音がしたり、突然咳き込むようになります。

どちらの症状もかかり始めの頃は、少し呼吸が荒い程度や突発的に咳き込む程度のため気づきにくいです。

この症状が悪化してくると日常的に咳き込むようになり食、事や運動にも支障をきたすようになります。

更に悪化すると呼吸不全に陥り、命を落としてしまうこともあります。

現在のところ猫が喘息にかかる要因は解明されていません。

人と同様に食べ物や埃、花粉が原因となって気管支の粘膜を刺激し、炎症を起こすことで喘息にかかるのではないかと推測されています。

喘息にかかった場合、内服薬や吸入による治療が必要で、自然完治することはないため、症状が疑われた場合は動物病院に連れて行くことになります。


2.トキソプラズマ症

トキソプラズマ症とはトキソプラズマという寄生虫によって引き起こされる病気で、猫に限らず人も感染するため、人獣共通感染症と呼ばれています。

トキソプラズマに感染すると、感染初期に一時的に下痢を引き起こす程度で、その後は問題なく過ごせるケースも多く見られます。

しかし、子猫やその他の病気によって免疫力が低下している猫の場合、呼吸が荒くなり呼吸困難や嘔吐や下痢、発熱などを引き起こします。

また、妊娠中の母猫がトキソプラズマ症に感染すると、流産死や産まれてきた子猫に障害が生ずることがあります。

トキソプラズマ症は、トキソプラズマに感染した動物の生の肉を食べることや、感染した猫の糞便が口に入ることで感染します

トキソプラズマ症に感染した場合、トキソプラズマを排除する抗菌薬を服用することで治療することができます。

3.リンパ腫

リンパ腫とはリンパ腫球が癌になる病気です。

この病気に感染した場合、猫白血病ウイルスへの感染も疑われます。

一口にリンパ腫と言ってもリンパ腫ができる部位や症状によって様々なタイプがあります。

よく見られる分類は3つで、縦隔型リンパ腫、消化管型リンパ腫、中枢神経型リンパ腫、です。

この中で縦隔型リンパ腫が発症した場合胸水が溜まるので、呼吸が荒くなります。

その他にもチアノーゼなど呼吸器系の症状が多く見られます。

基本的にリンパ腫は猫白血病ウイルスに感染することによって発症しますが、感染していなくても発症することがあり、詳しい原因は今の所解明されていません。

リンパ腫を発症した場合、抗がん剤を用いての化学療法を行うことになります。


4.横隔膜ヘルニア

横隔膜ヘルニアとは猫の胸腔と腹腔を隔てている横隔膜が何らかの原因で破けてしまい、臓器が胸腔内に入ってしまう病気です。

横隔膜ヘルニアは原因や入ってしまった臓器の種類や程度によって症状が変わってきます。

症状を示す場合には、呼吸が浅くなり口を開けて呼吸するなどの呼吸器系の症状の他、食欲不振や下痢などの消化器系の症状が見られます。

横隔膜ヘルニアを発症する原因は外傷性と先天性の2種類あり、外傷性は交通事故や高いところから転落し体が叩きつけられることで発症し、先天性は生まれつき横隔膜の形成が未完全の場合に発症します。

いずれのケースも主な治療は外科手術によって行われますが、猫の状況によっては経過観察をしながら内科診療を行うこともあります。

5.熱中症

熱中症は主に夏場に発生する病気で、暑い日に風通しの悪い締め切った環境で発症します。

猫が熱中症にかかると、体温が急激に上昇し40℃以上にもなるため口を開いて喘ぐように呼吸し、口からは涎が出ます。

この他にも目や粘膜の充血、嘔吐や下痢などの症状を引き起こします。

さらに症状が進行すると筋肉が痙攣し、失神、意識の混濁、吐血やショック症状を起こし、命を落とすこともあります。

猫は汗腺の数が少なく、体温調節が苦手な生き物で、体温が急激に上昇すると下がるまでに時間がかかります。

熱中症は風通しの悪い場所であればどこでも発症します。
特に夏場であれば、飼い主が外出の際に部屋を閉め切ってエアコンなどの空調も切ってしまった場合、移動の際にケージの中に長時間入れておいた場合などによく発症します。

もし熱中症の症状が見られた場合にはまずは風通しの良い場所に連れて行き、濡れタオルで全身を包む、氷枕を使う、などをして体温が39℃以下になるように努めます。

その後、動物病院に連れて行き獣医師に診察してもらいます。

息が荒い時には獣医さんに相談しよう

猫は運動した時や興奮した時にも呼吸が荒くなるので、一見しただけでは異常があるのかどうか見分けられません。

しかし、注意深く観察してみると、病気にかかっている場合、それぞれの症状のサインが見られます。

病気の場合素早く処置を施さないと命に関わることも多いため、少しでも不安に感じたら動物病院で診察してもらいましょう。

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