猫の好きな食べもの4つ

私たちが思っている以上に敏感な味覚を持つ猫。

いつものフードに飽きたり、突然ご飯を食べなくなることもあります。

そんな時、どんな食べ物なら喜んで食べてくれるのでしょうか。

今回は一般的に猫が好む食べ物についてまとめました。

魚類

猫と言えば魚が大好きというイメージ通り、魚は猫に大人気の食材です。

猫用のフードや缶詰等にも多く使用されていますが、実はこれ日本に暮らす猫ならではです。

カツオやマグロを使った商品が多く見られますが、基本的には離乳後に多く食べた魚を好みます。

魚の中には、猫に与える際注意が必要なものもあります。

サンマやアジ、イワシなどの青魚には不飽和脂肪酸という物質が多く含まれるため、食べ過ぎると黄色脂肪症という病気の原因になる可能性もあるでしょう。

しかし青魚の場合、適度な量であれば問題ありません。

また、貝類、エビ、カニなどの甲殻類、タコやイカなどは必ず加熱処理をしてから与えましょう。

煮干しやかつお節も猫が好む食材ですが、食べ過ぎると膀胱や尿道に石が溜まる尿石症の原因となります。

その他、猫の食道はとても細いため、骨はきちんと取り除き、熱いものは冷ましてから与えるようにしましょう。

加工品である魚肉ソーセージなどにも興味を示す場合がありますが、人間の食べるものには塩分や糖類が多く含まれており、猫には消化しきれないこともあります。

思わぬ病気の原因にもなりかねないので、ペット用のものを与えるようにしましょう。

肉類

ネコ科の動物は基本的には肉食のため、肉類も大好きです。

市販されているフードには鶏のささ身などが多く見られますが、猫が好む食用肉は好きな順に、羊肉、牛肉、馬肉、豚肉、鶏肉です。

肉類の場合も離乳後の食生活で好みは違ってきますが、最近ではご飯を手作りされる方もいらっしゃいます。

また、猫のご飯を作る際に調味料は不要です。

そして魚と同様、骨などはきちんと取り除いてから与えるようにしましょう。

新鮮なものであれば生肉を与えることも出来ますが、通常スーパーなどで売られているものを生で食べさせるのはオススメできません。

人間の食事と同様で、加熱で失われる栄養素もありますが、鮮度がはっきりしないものはお腹を壊す原因になります。

食材は慎重に選んであげましょう。

ちなみに、猫は食感でいうと少しとろみがあって、人肌に温められた食事を好む傾向にあります。

乳製品

牛乳や生クリーム、チーズなどの乳製品を好む猫も多いです。

一般的におやつに多く使われていますが、離乳前のお乳を連想させるためか、猫が好んで食べる食材のひとつです。

しかし、子猫の時期に牛乳を与えるのは危険です。

猫は牛乳に含まれる糖を分解することが出来ないため、下痢をすることがあります。

必ず猫用のミルクを与えるようにしましょう。

また、猫用のミルクであっても、冷蔵庫から出したばかりで冷たいままのものを与えるとお腹を壊す原因になります。

常温か人肌程度に温めてあげましょう。

ケーキの生クリームを食べたがる猫もいますが、こちらも糖分や脂肪分が多いため、猫に与えるには不向きと言えます。

ヨーグルトは少量であればプレーンタイプのものを与えても良いのですが、お腹を壊しやすい体質であれば猫用のものを試してみましょう。

最近では猫用ヨーグルトを作る商品も市販されているので、大型のペットショップなどで購入することができます。

猫草、野菜類

いかにも猫の食べ物といったネーミングの猫草。

猫は毛づくろいの際、自分の毛を飲み込んでしまうために消化を良くしておく必要があり、基本的には肉食ですが、猫草や野菜類も好んで食べます。

味が好みというよりは、シャキシャキとした食感を楽しんだり、ビタミン類や食物繊維を補う意味で食べています。

適度な量であれば食べさせても問題りませんが、中には猫に与えてはいけない野菜もあります。

ネギ、ニラ、玉ねぎ、らっきょう、ニンニクなど、ネギ科の植物は特に注意が必要です。

これらの食材をうっかり口にしてしまうと、中毒を起こし最悪の場合死亡する可能性もあります。

猫が中毒を起こす成分は加熱しても残るため、人間の食事をいたずらすることのないよう日頃から気を付けてあげましょう。

個体差はあるにしても、玉ねぎのスープを一舐めしただけで倒れてしまう猫もいます。

猫が好む食材をバランス良くあげよう

このように猫は魚だけでなく様々な食べ物に興味を示します。

飼い主が美味しそうに食べているものは、猫にも魅力的に見えるため、おねだりしてくることもありますが、加工品の場合は特に猫用のものをあげるように心がけましょう。

また、猫の味覚は非常に発達しているため、一度覚えた美味しい食べ物の記憶はしばらく忘れません。

一度だけと与えた食べ物が忘れられず、それ以外のものは食べないなんてこともあるので、与えるときは慎重に与えましょう。