水を飲む猫

猫に水をあげる時の量や種類のベストは?ミネラルウォーターでなく水道水をあげよう

最終更新日:2016年1月3日

猫も体のかなりの部分は水分から成っています。

猫にとって水は重要な栄養分と言っても良いですが、どのぐらいの量が必要で、どのようなものを与えたら良いのかについては、知らない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、猫にとって必要な水の量と、好ましい水の種類についてご紹介します。


1.体重1キロ当たり40~60ミリリットルが適量

現在の家猫の祖先とされているのは、リビアヤマネコという砂漠地帯原産の種です。

砂漠はそもそも水分が少ないうえに1日の寒暖差が激しく、そういう厳しい気候に耐えられるように、体から水分が失われにくい構造になっています。

尿の濃縮率が高く、汗をかきにくい体質なのも特徴の一つです。

このため、猫はあまり喉の渇きを感じないとされています。

特に高齢になってくるにつれて、その傾向が強くなってくると言われています。

だからといって、何らかの理由で体内の水分のうち10%が失われると重篤な状態に陥りますので、水分補給そのものは必要になってくるのです。

一般的に猫にとって1日に必要な水分量は、体重1キロ当たり40~60ミリリットルだとされています。

体重4キロの猫でしたら、1日当たり200ミリグラムの水分が必要になるということです。

ただし、これはあくまでも必要な水分の量です。

ウェットフードのような水分が多く含まれているエサを与えた場合には、水そのものの必要量はもっと少なくなってくるでしょう。

最初に書きましたが、猫は砂漠出身の動物ですので、水を全く飲んでくれないというようなことがない限りは、必要以上に心配することはありません。

必要な水分量をやや下回るぐらいしか飲んでいなくても、大きな問題は起きにくいからです。

逆に、あまりにも多くの水を飲むような猫は、尿の臭いを嗅いでみてください。

あまり臭いがしないようでしたら、尿の濃縮率が落ちているということになります。

猫も高齢になってくると、どうしても腎機能は衰えてしまいますので、こうしたことが起きてしまうのです。


2.基本的には水道水で問題はない

日本においては水道水の水質は極めて厳しく管理されていますので、水質についての危険性は低いと考えて良いでしょう。

付け加えると、猫に与える水は清潔な方が良いのです。

ある意味当たり前のことかもしれませんが、猫の消化器が強いと言っても限度がありますので、清潔でないものを与えればお腹を壊してしまうケースもあるでしょう。

その点、日本の水道水でしたら消毒については行き届いていますので、安心して与えることができるのではないでしょうか。

付け加えれば、日本の水道水は含有ミネラル量がおおむね1リットル当たり40~70ミリグラムと、軟水の部類に入ります。

後述するように硬水は猫にとっては結石の原因になるなどの問題がありますので、そういう意味でも安全だと言えるでしょう。

あえて水道水に問題があるケースを挙げるならば、地方によっては硬度が高いケースがあるということです。

この場合は別のものを与えた方が無難になってくるのではないでしょうか。

3.人間用のミネラルウォーターは結石の原因になる

それでも水道水は心配だという人もいるかもしれません。

そういう人にとっては、猫にミネラルウォーターを与えるのもひとつの選択肢になりますが、人間のものをそのまま与えるのは猫にとっては大きな問題があるのです。

ミネラルウォーターは含まれるカルシウムやマグネシウムの量が多く、硬度が高いのです。

人間にとっては必要な成分ではあるのですが、猫にとってはデメリットがあります。

猫の尿路結石には色々な種類のものがありますが、大半はストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石です。

そして、ストルバイト結石はマグネシウムの過剰摂取、シュウ酸カルシウム結石はカルシウムの過剰摂取が原因の一つになっています。

これは猫の体にとってマグネシウムやカルシウムが不要だということではありません。

むしろ必要な栄養素だからこそ、キャットフードにちゃんと含まれています。

既にキャットフードから摂取しているものを水からも摂取してしまえば、過剰摂取になってしまう可能性が高くなってしまいます。

これが人間用のミネラルウォーターが猫の体に良くない理由です。

どうしても水道水が不安だという人は、人間用ではなく、ペットショップで販売されている猫用のミネラルウォーターを与えるようにしてください。

猫用でしたら、マグネシウムやカルシウムの過剰摂取による結石のリスクはなくなるでしょう。

猫にとって適量の水をあげよう

猫にとって水は重要な栄養素のひとつです。

必要以上に神経質になることはないとはいえ、それでも適切なものを与えるに越したことはありません。

多すぎず少なすぎず、清潔さを保ちながら与えるようにしていきましょう。

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