可愛いペットは家族の一員。

もし飼っている猫が鼻づまりで苦しい思いをしていたら、とても可哀想で早くなんとかしてあげたいですよね。

原因は、深刻な病気が理由のこともあれば、鼻くそがつまっているだけだったり、子猫の頃にひいた猫風邪が治らずにそのままだったり、ということもあります。

そこで、猫の鼻づまりへの様々な対処法をご紹介します。

病院へ行く

猫の鼻づまりには、猫カリシウイルス、猫ウイルス性鼻気管炎、猫のクラミジア、猫風邪、などの病気が原因のものがあります。

病気が原因の鼻づまりは、素人判断で対処していると取り返しのつかないことになる可能性もあります。

鼻づまりだけでなく目ヤニなどの症状がある場合は要注意です。

だいぶ進行してしまっている場合もあるので、大切なペットのためにも、まずは病院へ行ってください。

多頭飼いのお家の場合、他の猫へ感染してしまう可能性もあるので特に注意しましょう。

室内の温度と湿度を上げる

猫も人間と同じように、寒く乾燥した場所では鼻づまりがひどくなることがあります。

動物なので人間よりも強いとは言え、鼻づまりを起こしているペットがいるなら気を使ってあげるに越したことはないでしょう。

猫は暖かい場所が好きですから、特に冬は気温差や乾燥に気をつけて、快適な生活スペースとなるように心がけてあげてください。

赤ちゃん用の鼻水取り用具を使用する

なかなか鼻づまりが良くならなくて辛そうな猫には、直接対処してあげた方が良いときもあります。

猫は小型の動物ですが、成猫であれば赤ちゃん用の鼻水吸い出し用具で対処できる場合もあります。

用具は薬局やインターネット通販で観覧に手に入りますので、試しにひとつ買っておいても良いかと思います。

ただし、無理は厳禁です。

安心できるように優しく作業して、少しでも猫が嫌がるようでしたらすぐに使用を中止しましょう。

鼻の中に水を入れる

吸い出し用具を使わせてくれなそうな猫も多いですよね。

そのな場合は、足元でゴロンとリラックスしているようなタイミングで、鼻水を拭いてあげるフリをしながら鼻の中に水を1~2滴だけ垂らしてあげてください。

鼻水がドロドロと固まっていると外に出すことも出来ないので、中を湿らせて通りやすいようにしてあげるのです。

ほんの少しでも効果がある場合もあるので、少しずつ試してみましょう。

あまりたくさん水を入れられると嫌がる猫が多いので加減してくださいね。

また、気管に入ると炎症などを起こす可能性があるので気をつけてください。

ツボを刺戟する

動物には、押すだけで体調が良くなる効果のあるツボが身体中にありますが、猫にも鼻づまりに効くツボがあります。

場所はアゴの下です。

ここを触られると喜ぶ猫も多いので、マッサージしやすいのではないでしょうか。

リラックスしている猫を撫でながら、少しずつ行いましょう。

顎の下を4~5回つまむ、顎の下から肩にかけて6~7回さする(リンパを流すように)などの方法があります。

ツボを試すときはあくまで優しく、猫がリラックスした状態で行うのが有効です。

鼻のお手入れをする

実は、鼻のお手入れが行き届かずに、鼻くそが固まっているだけ、という場合もあります。

お手入れはすぐにできるので、これを機会にやり方を覚えて、日頃からきちんとお手入れしてあげましょう。

用意するのは、ガーゼかコットンだけです。

ぬるま湯で湿らせて固く絞ります。

リラックスしている猫を抱いて、湿らせたガーゼかコットンで鼻の周りを軽く拭きます。

このとき、鼻が濡れているかどうかなどのチェックをしておくと、猫の体調不良にいち早く気づくことができます。

ですが、痛がるのでゴシゴシと強くこすらないで下さい。

鼻の頭にニキビができていることがあるので、これも注意しましょう。

そして、ガーゼかコットンで鼻の穴のふちを軽く撫でます。

このとき、ふちに固まりが付いていたら取ってあげましょう。

こちらもゴシゴシとこするのは厳禁です。

猫の鼻づまりを解消してあげよう

猫の体の不調は日頃からのケアが大切です。

まずは早めに動物病院へ連れていくことが第一ですが、原因がはっきりしないときは、紹介した対処療法を試してみるのも良いかと思います。

特に猫はデリケートな動物なので、無理に治そうとして強引に扱うのは絶対にやめてください。

日頃から猫とスキンシップを取るようにして、不調の際の診察や治療がスムーズに行えるようにしておくことが一番大切です。

鼻づまりを起こしている猫は匂いがわからずにエサを食べなくなることも多いのですが、そうすると栄養が取れずにますます弱っていくことも考えられます。