以前、猫が鍋の中に入っている動画がブームになりました。

猫は狭い場所を好むので、鍋に入るのだとか。

最近では様々な素材の猫鍋が発売されています。

今回は、その一つ、アルミ製の猫鍋のメリットとデメリットをご紹介します。

アルミ製の猫鍋は、猫の熱を逃がしやすく涼しい

アルミは、たくさんある金属素材の一つです。

金属は熱を伝えやすい性質があります。

食材を冷凍保存する時、金属製のバットにのせておくと、素早く冷凍できるという話を聞いたことはありませんか。

つまり、金属は触れているものの熱を奪うということです。

金属に触るとひんやりするのは、手のひらの熱が奪われているからです。

夏の暑い日などは、猫の体温も上がります。

アルミ製の猫鍋の中に入れば放熱され、自然と身体が冷やされます。

しかも、電気で冷やしているわけではないので、冷え過ぎることもなく、安心です。

猫の熱中症予防にはもってこいですね。

ただ、炎天下のベランダや火気の近くなどに置いておくと、非常に熱くなってしまい火傷などの危険もあるので気をつけましょう。

アルミ製の猫鍋は軽くて安全

アルミは私たちにとって身近な金属です。

調理器具や缶詰はもちろん、窓のサッシなどの建築資材としても使用されています。

また、アルミの合金(複数の金属を混ぜ合わせた材料)であるジュラルミンは、飛行機のボディにも使われているのです。

いま紹介したものたちは全て、軽ければ軽いほど良いですよね。

アルミは軽い金属なので、軽量化が求められるものの材料としてよく使われています。

猫鍋を家で使用する場合、床に置いておくことが多いかと思いますが、中には猫のお気に入りの場所に置くこともあります。

例えばそれが、縁側や床から高さのある場所だったら、万が一落ちた時に心配ですよね。

しかし、最初に述べた通りアルミは非常に軽い金属です。

もし猫鍋ごと落下してしまっても、よほど高い場所からでなければ猫に鍋がぶつかって大けがをするということもありません。

また、アルミは鉛などの重金属とは違い、口に入っても安全です。

アルミがアルツハイマー病を引き起こすのではという意見が過去にありましたが、説得力のある根拠はないと言っていいでしょう。

もちろん、アルミが猫に対して何らかの病気を引き起こすというようなこともありません。

アルミ製の猫鍋はお手入れが簡単

猫鍋は猫がくつろぐ場所ですから、いつも清潔にしておきたいと思いますよね。

キレイにしたければやはり、丸洗いするのが一番早いです。

例えば、本物の土鍋を使っていたらどうでしょうか。

土鍋は重いので洗うのが大変ですよね。

しかも素材が瀬戸物なので、誤って落としたら割れてしまって危ないです。

アルミ製の猫鍋なら軽いので洗うのも楽ですし、落としても割れることはありません。

小さいお子様がいる家庭では特に、子供の手に触れる可能性のあるものは清潔に保っておきたいと思いますよね。

お手入れが楽なアルミ製の猫鍋はそのような家庭にオススメです。

アルミ製の猫鍋は傷がつきやすい

アルミは軽いという利点を持つ一方で、傷がつきやすい金属素材でもあります。

自転車や車のホイールを縁石などに擦って、傷がついてしまった経験はありませんか?

アルミは金属の中では柔らかい方なので、何かにぶつけたり上に物を落としたりすると、簡単に傷がついてしまいます。

しかも金属という素材の特性上、家庭で補修をするのは難しいですよね。

アルミの傷を消すスプレーなども売っていますが、猫が舐めたりしたら心配です。

傷がついても使用をすることはできますが、傷がついたところから脆くなってしまう可能性もあります。

アルミ製の猫鍋は処分する時に面倒

大切な猫のためを思って買ったものでも、猫が気に入らなければ意味がありません。

猫は強制されるのが嫌いな生き物です。

鍋に入る猫はみんな、自分から進んで鍋に入っているのです。

猫鍋の動画がブームになった時、「猫を無理やり鍋に入れたのではないか」という憶測を呼びましたが、飼い主さんはのちに、猫たちが自発的に鍋に入っていく様子を投稿していました。

このように、猫は気まぐれな動物で、せっかく買った猫鍋用の鍋に猫が入らないという声も聞かれます。

しばらくは家に置いておくかもしれませんが、いよいよ不要になった時、その大きさや金属という素材のため、処分は簡単ではありません。

自治体によっては、粗大ごみとして扱われて料金を支払わなければならないかもしれません。

これは、古くなって捨てる場合でも言えることです。

自分の目で確かめてからアルミ製の猫鍋を購入しよう

現在、通販で様々なペット用品が簡単に手に入るようになりました。

普段から使っているものであれば通販で購入するのは便利です。

しかし、猫はデリケートな生き物なので、初めて買い与えるものはできるだけ飼い主さんが実物を見た方が良いでしょう。

知り合いに同じ物を使っている人がいたら、意見を聞いてみるのも良いですね。