猫が爪とぎをする心理とは。なぜバリバリ爪をとぐのか

最終更新日:2016年10月5日

猫が爪とぎするのは何故でしょうか?

そんなことは考えるまでもなく、おそらく大抵の人が一つか二つぐらいの理由を思い浮かべることでしょう。

しかし実はいくつもの理由があって、猫は爪をガリガリしています。

そんな爪とぎをする、猫の複雑で可愛い気持ちをご紹介します。

1.爪が伸びたので、単純に手入れをするための爪とぎ

これが容易に思い浮かべることができる理由の一つです。

人間も爪が伸びたらちゃんと切るということをします。

それは社会生活を営むためのマナーであったり、伸びすぎた爪が何かに引っかかって剥がれてしまったりといったことを防ぐために爪切りをします。

猫の場合も似たような理由です。

あまりに爪が伸びすぎてしまうことで自分自身の体(肉球の部分)に突き刺さってしまったり、カーペットや布などに引っかかり、つまずいてしまったりします。

そうなると日常生活の動作に支障が出てきますので、こまめに爪とぎをするというわけです。


2.獲物を捕まえるために、得物(武器)としての爪を手入れしている

こちらも思い浮かべやすい理由です。

猫は肉食動物なので、狩り(ハンティング)をします。

飼い猫であっても、外に遊びに行っている猫はときに本能がよみがえります。

野生の血が騒ぎ、目の前に飛び込んできた獲物を狩って食べることがあります。

また、捕獲したり仕留めたりした小動物や昆虫などの獲物を、飼い主の元へ運んでくることもあります。

それは狩りができない可愛そうな飼い主に対して、狩りの仕方を教える意味があります。

または、「食べなさい」と、母猫が子猫に促すような意味があったりするというのが、現在では有力な説になっています。

そんな愛猫が獲物を得るためには、やはり武器である「爪」をといで鋭くし、手入れをしていなければなりません。

そうしないと相手に致命傷を与えたり、爪の先が丸いせいで捕まえることができなくなったります。

そういう理由から、自分の「得物」に磨きをかけるように爪とぎをします。

3.尿かけと同じで、爪とぎで縄張りを主張している

猫が縄張りを持つ生き物だというのはよく知られています。

これは自分だけが安心できる空間を築き、他所の猫が侵入しないようにするためです。

人間も自分がくつろげる空間がないと、イライラして落ち着きません。

ストレスの解消ができずに、日常生活を上手く営むことが次第にできなくなるでしょう。

猫もそれと同様に、安心してゆっくり眠れる場所や食事できる場所、飼い主とスキンシップして心から落ち着ける場所が必要です。

それで猫の爪とぎには縄張りを主張する「マーキング」の意味合いも実はあり、肉球の臭腺から分泌された臭いを引っかいている場所にこすり付けます。

そうすることで、この辺は自分の領域であると他の猫に主張することができ、無駄な衝突を避けられます。

一方、飼い主の脚に対して爪をとぎ、臭いをこすり付けようとする行為は、「この人は私の大事な人」であることを示すためのものです。

いずれにせよ、自分の縄張りであり自分のものであることを主張するために、爪とぎする場合もあります。


4.色々なことでストレスを感じて、それを発散するために爪をとぐ

猫も生き物である以上、何かしらのストレスを感じます。

不愉快な出来事があったり、怖い目に遭ったり、飼い主から寝ているところを無理やり起こされたりすれば、当然イラッときます。

そういったことがあった際、猫はおもむろに起き上がって爪とぎ場まで行き、「こんちくしょう」と思いながらガリガリをやるのです。

人間もストレスを感じたとき物に当たることがありますが、猫の場合もそれと同じです。

だからイラッとしたことで愛猫がガリガリしだしたら、飼い主はその猫のストレスに気を配ってあげないといけません。

「ぼくは怒っているよ」というサインなのですから。

5.「かまって」「遊んで」と、飼い主に要望するための爪とぎ

実は飼い主の興味・関心を引きたくて、爪とぎをしているというケースもあります。

そんなときは、いつもの爪とぎ場でとぐよりも、飼い主が爪を研がれて困るような箇所でわざわざガリガリします。

それは愛猫が「ここを引っかけばかまってもらえる」ということを学習しているからです。

その場合はあえて何も反応しないようにしましょう。

反応してもらえないことで、「ここを引っかいても意味がない」ということを学習します。

その逆に怒ったり諭したりすると、猫は「かまってもらえた」という認識をし、次回もかまってほしいときにその場所を引っかいてしまう可能性があります。

そもそも猫が壁を引っかくのは本能に基づいた行為ですので、それを無理に止めさせようとしても猫にとってはストレスが溜まるだけです。

家の各所に猫が引っかくことのできる段ボールアイテムを配置して、こまめに爪とぎができる環境を整えてあげましょう。

そうすることで爪をとぐべきところでとぐようになり、家の中が引っかき傷だらけになることを防げるようになるでしょう。

猫が爪をとぐ理由を知ろう

猫が爪とぎをする理由には実に様々なものがあり、意外な理由によっても爪とぎしていることが分かります。

そんな猫が快適に爪とぎできる環境を整えてあげることで、猫は本能を満たすことができ、飼い主と一緒により良い暮らしを送ることができます。

愛猫の気持ちを尊重し、工夫をしたうえで仲良く共存していきましょう。

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