猫はいつも活発に動き回ったりずっと寝ていたりと気まぐれに生活をしていますが、警戒心が強いのでいつでも機敏に立ち上がります。
しかし猫が立ち上がるのに時間がかかる場合も時にはあります。
そんな時に考えられる理由をご紹介します。
加齢による衰え
猫は人間の年齢に比べると、はるかに寿命が短い動物です。
15年くらい生きれば長生きしたと思って良いでしょう。
しかし、ほとんどの猫はそれよりももっと短い寿命しかないこともあるので、なかなか猫の加齢には気づかないものです。
飼い猫の場合にはいつも一緒にいて当たり前だと思っていますが、気づいたら猫がかなり年をとっていることがあります。
特に小さい子供がいる家庭では、子供と猫の成長を重ねてしまうこともあるので、子供がまだ小さいのに、猫は老猫になっていることに気づかないことも多々あります。
猫は加齢によって筋力や体力も衰えますし、目もだんだんと悪くなっていきます。
体も自由に動かせなくなるので、1日中寝ていることも多いようです。
加齢によって立ち上がるのが遅くなるのは仕方がありません。
なるべく猫が快適に過ごせる環境を作ってあげることが大切です。
骨折をしているかも
猫は敏捷性に優れていますし、どんな高い所から落ちてもしっかりと着地をすることができます。
それは生まれ持った猫の習性でもありますし、高い所が猫はとても好きです。
しかし猫は小さい動物ですから、ちょっとしたことで細い骨が折れてしまうことも考えられます。
室内においても、飼い主が気づかないで猫の足を踏んでしまうこともあるでしょう。
また高い場所から降りた時に、骨折をしてしまう可能性もあります。
人間と同じで骨を作ったりする栄養素は猫にも当然必要ですが、カルシウム不足になると、ケガをしやすくなるのは猫も同じです。
毎日同じエサを与えていては、バランスの良い食事もいずれは偏った食事になってしまうかもしれません。
またその食事では補えない栄養素は、おやつや違うキャットフードで補うしかありません。
猫は狩りをする動物なので、弱みをあまり見せないようにする動物ですから、歩き方が変な時には病院に連れて行きましょう。
脱臼をしている
猫の脱臼はあまり気づかないかもしれませんが、立つ時に痛みがあるのでゆっくりになったり、歩くのがとても遅くなったります。
猫は狩りをするので歩けないと死活問題に関わりますし、いつ襲われるか分からないので弱みを見せないようにする動物です。
ですから安全な場所になるべく寝ていて、ケガを見せない様にすることもあります。
飼い猫の多くは、飼い主との接触などで思わぬケガをしてしまうことがあります。
自分よりも何倍もの大きい人間とちょっとでもぶつかれば、猫は大ダメージを受けてしまいます。
ぶつかった衝撃で脱臼してしまうほどの衝撃を受けてしまうこともあります。
また猫は高い所から降りる時に、膝をクッション代わりにしておりますが、その膝にある皿がずれて脱臼をすることもあります。
特に立ち上がる時には膝を使うので、動作が遅くなるケースも多々あります。
脱臼は外傷がないので気づきにくいですが、猫の動作がゆっくりな時には疑っても良いでしょう。
炎症を起こしている
猫は外傷などを受けると炎症を起こしていることも多くあります。
炎症や感染症の種類はたくさんありますが、腫瘍ができて歩行障害などを引き起こすこともあります。
筋炎の中には初期段階ではだんだんと筋肉が衰えていくので、歩かなくなったりするものもあります。
もちろん立ち上がるものゆっくりと時間をかけるので、なかなか症状に気づかないこともありますが、明らかに歩き方がおかしかったり食欲も無くなったりするので、気付くこともあります。
筋力が低下していくことで、運動すると疲れやすい体質になってしまう筋炎もあります。
筋炎などの感染を防ぐには、なるべく外に猫を出さないことが大切となるので、室内飼いの猫は外に出さないようにしましょう。
変形性関節症
変形性関節症の症状はだんだんと関節が腫れたり可動域が狭くなったりするので、動かなくなったり元気がなくなったりしていきます。
起き上がる時の動作が遅くなったり、遊ばなくなったりすることもあるので、動き自体をあまりしなくなるのが特徴です。
変形性関節症は急性と慢性の症状があり、加齢やケガなどによって引き起こされる可能性があります。
急性は加齢によるものが多く、猫の場合には10歳以上の猫になるとだんだんと変形性関節症になる可能性が高まるでしょう。
慢性の場合にはケガでなるケースが多いく、猫がどこかをケガしてからおかしくなったと思えばすぐに気づくことができます。
なるべく運動させないで安静にさせたり、病院に連れて行って先生に相談したりするしかありません。
猫の立ち上がりが遅い時は病院へ連れていこう
猫が立ち上がるのに時間がかかる時に考えられる理由をご紹介しましたが、やはり体には何らかの異変を起こしている可能性が高いと思われます。
もし加齢が原因だとしても、万が一のことを考えて病院に連れて行った方が良いのかもしれません。
立ち上がるのがゆっくりなだけだと安易に考えずに、早めに対処をした方が猫の健康を考えると良いでしょう。