猫の毛色で珍しいものは?三毛猫やサビ猫のオスが珍しいのは遺伝が理由

最終更新日:2016年11月7日

白、黒、キジトラ、三毛…猫の毛色には色々なものがあります。

中にはどこにでもいそうに見えて、実は珍しいというものもあるのですが、意外と知られていないのが実際のところです。

結構いそうに見えて、実は珍しいという猫の毛色をご紹介します。


1.三毛猫のオス

三毛猫のオスが珍しいというのはよく知られている話です。

猫の毛色を決める遺伝子は、基本的には性別に左右されない常染色体上にあるのですが、茶色に関連する「O」という遺伝子と、黒に関連する「o」は性染色体であるX染色体上に存在しています。

この2つの遺伝子は対立遺伝子と呼ばれるもので、X染色体上にはどちらかしか存在できません。

「O」がある遺伝子には「o」がなく、「o」があれば「O」はありません。

メスの場合は遺伝子型が「XX」ですので、遺伝子型は「OO」「Oo」「oo」の3種類になります。

この場合、OOは茶色、Ooは茶色と黒の混合、ooは黒になります。

ところがオスの場合は遺伝子型が「XY」ですので、「O」か「o」のどちらかしか存在しません。

つまり、オスの三毛猫は遺伝子が普通の状態ならば存在しないということになります。

では、なぜ珍しいとはいえオスの三毛猫が生まれるのかというと、これは遺伝子異常が原因です。

何らかの理由で性染色体が「XXY」と3本になってしまったケースでは「O」と「o」が両立できますので、茶色と黒が同時に出ることが可能になるというわけです。

ただ、遺伝子異常が起きても、「OO」なら茶色、「oo」なら黒になります。

これに加えて白に関連する遺伝子「W」が表に出てくるかどうかも問題になります。

遺伝子型が「Oo」かつ「W」が表に出て、初めて三毛になります。

遺伝子異常が起きる可能性が極めて低いうえに、それ以外の条件も満たさないといけないわけですから、条件がかなり厳しいことは確かです。


2.サビ猫のオス

サビ猫のオスが少ないのも、上記と同様の理由です。

オスは遺伝子型の関係で、遺伝子異常以外では茶色と黒とが両立できないことがその理由です。

上にも書きましたが、茶色と黒が両立している場合、毛色に白が入る「W」の遺伝子が表に出ると三毛猫になりますが、対立遺伝子である「w」が2つ揃うと毛色に白がなくなります。

「WW」「Ww」なら白が入り、「ww」なら白が入らないというわけです。

そして優性遺伝子は「W」の方ですので、毛色に白が入らない可能性は4分の1に過ぎません。

つまり、三毛のオスよりも珍しいのがサビのオスだと言えるのですが、あまり話題にならないのは毛色として珍しすぎて、三毛と比較しても個体数自体が少なすぎるからでしょうか。

3.茶トラのメス

三毛猫のオスほどではありませんが、茶トラのメスも少ない部類に入ります。

これも上記の遺伝子「O」と「o」が関係しています。

オスの場合は遺伝子型が基本的に「O」か「o」ですので、体色に茶色が入る可能性は単純計算だと50%です。

ところがメスの場合は「OO」「Oo」「oo」の3種類がありますが、茶トラになる可能性があるのは「OO」のみです。

突然変異を計算に入れなければ、茶色のみになるのは25%です。

つまり、オスの半分の確率ということです。

茶トラのメスが少ないとされているのも、「O」と「o」がX染色体上に存在していることが関係しているというわけです。

ただ三毛やサビのオスのような遺伝子異常ではなく、遺伝子型としては出る可能性はあっても、オスに比べて出る確率が低いというだけのことです。

あくまでも個体数が少ないという程度で、希少価値があるというほどのものではないようです。


4.アルビノの白猫

白猫の中には、体内で色素を作りだすことのできないアルビノの個体がいます。

猫の毛色を決める遺伝子のうち、白に関連するものは通称「W」と言われていますが、アルビノはこれとは全く違う遺伝子によってもたらされた体色です。

劣性遺伝子のためほとんど表に出ることがありませんので、後述する体質面の問題もあって、個体数が極めて少なくなっています。

毛色を見るだけでは一般的な白猫とアルビノの白猫の違いは分かりにくいのですが、目の色が大きく違っています。

一般的な白猫は黄や青、黄と青のオッドアイなど何種類かあるのですが、アルビノの場合は必ず赤になります。

これは体内で色素を作りだすことができないため、虹彩に色素がなく、血液の赤色がそのまま出てしまうからです。

アルビノの体質的な問題は、紫外線に極めて弱いことです。

紫外線は生物にとって有害な紫外線を吸収してくれる働きがあるのですが、アルビノの個体はこの色素がありませんので、紫外線によるダメージを受けやすいのです。

対処法は可能な限り日光に当てないことで、そういう意味では外飼いには全く適していない個体だと言って良いでしょう。

珍しい色の猫を見つけよう

いずれも個体としては普通にいそうですが、数が少ないことは確かです。

茶トラのメス以外は極めて希少な毛色ですので、街で見かけるようなことがあったら大切にしてあげましょう。

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