最近の猫ブームのおかげで、ペットショップなんかではたくさんの種類の猫を見かけるようになりました。
猫はもともと頭の良い動物ですし、犬のように手間やしつけにもそれほど手間がかかりません。
集合住宅や一人暮らしの人でも、比較的飼いやすいペットと言えます。
では、そんな猫たちは生まれてからどのくらい生きるのでしょうか。
かわいい猫とは、できればずっといっしょに居たいですよね。
今回は長生きする猫の種類をご紹介します。
ミックス(雑種)
一般的な猫の寿命は、だいたい10年〜15年くらいと言われています。
もちろん猫の品種により異なる部分もありますし、飼い方によってもかなり異なります。
しかし、純粋な血統書つきの猫よりも、雑種の方が長生きしやすいというのは確かようです。
交配する種類にもよりますが、これは是非覚えておきたいものです。
というのも、猫の品種によっては、もともと遺伝によって病気にかかりやすかったりするものがあります。
血統書のつく猫には、近親間で交配が進んだりするため、そうした遺伝性の疾患が起こりやすくなります。
また、別の品種との交配種の方が、免疫力が高く、病気にかかりにくくなります。
現在では人工的な交配も進んでいるので、そこまで血統書というのに神経質になる必要はないかもしれません。
日本猫
長生きする猫の種類として、日本猫というのはとても有名な存在です。
道端や公園などでよく見かける猫ですが、世界的に見ても長生きする猫だというのは驚きですよね。
私たちにとって身近な存在ではありますが、とてもバランスが取れていて、かつ、短い尻尾の猫は珍しいんだそうです。
そうしたことから、日本猫からジャパニーズ・ボブテイルという品種が誕生していたりします。
昔から日本でよく見られる猫ですが、かなり交配が進んでおりさまざまな柄のものがいるのはご存知でしょう。
そのため免疫が弱かったり遺伝性の疾患などはかなり少ないのではないかと言われています。
寒暖のある気候や屋外で生活する猫が多いことから、環境への適応能力も高い猫です。
日本の野良猫の生命力というのは、実は類い稀なものだったんですね。
ペルシャ
欧米では飼い猫として非常に人気のあるペルシャは、長生き猫としても有名です。
長毛種よりも短毛種のほうが長生きすると言われます。
しかし、ペルシャはたっぷりの長い毛を持つ長毛種ですが、平均寿命は15年から20年と言われています。
ペルシャは、子猫からしばらくはクリッとした目と小さな鼻が可愛らしいものです。
しかし、大人になってからも、おっとりした性格も相まって、その気ままな姿は優雅で雰囲気があります。
映画などでも、年老いた猫というのは、よくペルシャが出ているイメージがあります。
昔からキャットショーなどで人気のあるペルシャは、以前から交配や改良が進められてきました。
その影響もあってか、丈夫で長生きする子が多くなります。
ヒマラヤン
ペルシャとシャムを掛け合わせて誕生したヒマラヤンは、その毛の美しさもあり人気の猫のひとつです。
先に紹介したペルシャの性質も引き継いでおり、非常に丈夫で長生きする猫です。
性格も穏やかで大人しく、普段の運動量も多くないので、一人暮らしでも飼いやすい猫のひとつです。
人懐っこい性格もあり、若い女性にとても人気があります。
ヒマラヤンの平均的な寿命は15年から17年くらいと言われています。
ヒマラヤンを飼う時にひとつ注意したいのは、その長くてたっぷりとした量の被毛です。
ブラッシングやコーミングをこまめにしないと、皮膚の炎症を起こしたり、病気の原因になったりします。
どの猫でもそうですが、特に長毛種ではこうした皮膚の炎症は気を付けておかなければなりません。
メインクーン
アメリカではとても親しまれているメインクーンは、とにかく大きく大きく育つ猫です。
普通の猫が大人になったときの体重は5、6キロと言われています。
しかし、メインクーンの場合は、大人になると8〜10キロほどにもなり、1.5倍くらいの大きさにまでなります。
体重だけでなく体も大きくなりますので、普通の猫と比べるとかなりビッグサイズの猫ですね。
メインクーンの平均寿命は、猫全体の平均寿命と同じ15歳くらいと言われています。
しかし、体が大きく丈夫で、遺伝性の病気にもかかりにくいことから、20年ほど生きる猫もとても多くいます。
飼う時に注意したいことは、その体の大きさゆえ、肥満にならないように気にかけてあげてください。
またペルシャやヒマラヤンほどではありませんが、首や脚の毛が長くなるのでブラッシングも大切なケアだと言えます。
長寿命の猫の種類を知ろう
せっかくいっしょに暮らす猫なのですから、できれば元気に長生きしてもらいたいですよね。
長生きする品種を探すときには、猫には遺伝的に心臓疾患になりやすいものがいることに注意しましょう。
ミックスや比較的新しい品種では、そうした遺伝疾患にならないように改良されているものが多いことは覚えておきましょう。
今回紹介したように、寿命の長い猫の品種というは確かに存在します。
しかし、人間と健康と同じように、やはり飼い主の世話の仕方などで猫の寿命も変わってきます。
「長生きするから」と安心して、日頃のお世話やブラッシングなどは怠らないようにしましょう。