テレビを見ているとなぜか邪魔するようにテレビの上に乗ってくる猫。

狭くて安定感も悪く、人から見ればお世辞にも居心地が良いとは思えないテレビの上になぜ猫は乗りたがるのでしょうか。

猫にとってテレビの上が暖かいから

スイッチの入っているテレビに触ってみると、ホットカーペットのようなちょうどよい暖かさをしています。

猫にとってテレビの上は、暖を取るには絶好のエリアです。

パソコンの上や電子レンジなど熱を持ちやすい家電は、猫にはすべて魅力的な暖房器具なのかもしれません。

特に冬場、寒がりの猫は暖かい家電製品の上に乗りたがります。

あまり室内温度を低くしていると、テレビ以外でも人には想像もつかないような電化製品を猫が占拠してしまうこともあります。

気付かずに家電を使おうとして事故につながることもあるので注意が必要です。

あまり家電で暖を取らせたくないなら、猫用ヒーターなどを利用して猫がきちんと暖をとれる場所を用意すると良いでしょう。

かつて主流だったブラウン管テレビと違い、近年の液晶テレビはあまり熱を発することがありません。

暖を取るためにテレビに乗っていた猫の中には、ブラウン管から液晶テレビにテレビを買い替えたことで乗らなくなったという猫もいます。

飼い主がテレビに注目しているから

飼い主が自分以外のものにずっと注目しているのが寂しかったり、遊び足りないのにテレビを見て相手にしてくれなかったりすると、飼い主の視界に入ることで自分に注目してもらおうとテレビに乗ってアピールする猫もいます。

飼い主がテレビを見ている時ばかりテレビの上に乗ったり、画面の前に座り込む猫は、テレビに対してジェラシーを抱いているのかもしれません。

飼い主がいつも注目しているものなら、テレビ以外にも新聞やパソコン、中には作業をしている飼い主の手そのものに乗ってしまう猫もいます。

構ってもらうためにテレビに乗っている猫を叱ると猫の目論見通りになってしまい、むしろ逆効果でしかありません。

強くしかれば降りてくれるかもしれませんが、関係も悪くなってしまうので邪魔な時は優しく抱き上げてどかしてあげてください。

一声かけてあげるだけでも満足する猫もいます。

そのままテレビを見ながら撫でたり、スキンシップを取ってあげれば猫の欲求は満たされます。

テレビに映っているものが気になるから

テレビの映像は滑らかな動画に見えますが、実はそうではありません。

一秒間に数十枚の静止画像を流して、それを処理しきれない人間の目に滑らかな動画として見せています。

ところが、人間より優れた動体視力を持つ猫の目には、テレビの映像は滑らかな動画ではありません。

人よりも静止画を処理できてしまう猫の目では、テレビの映像はカクカクと不思議な動きに見えてしまい、猫にとってとても気になる存在です。

天気図の説明に使われる指示棒の動きや映し出される動物の動きは猫の狩猟本能をちょうどよく刺激します。

テレビの上は、画面全体に手が届くため猫にとって視聴しやすいベストスポットです。

キャットタワーのかわり

現在のテレビは昔のブラウン管テレビと比べてずっと薄く、厚い部分でも5㎝前後しかありません。

それでも猫がテレビの上に乗るのは、猫の先祖が木の上も生活の範囲内であった事が関係しています。

キャットウォークなどの高い所や狭くて歩きにくいところは、猫にとって楽しい遊び場です。

先祖のころから木の上もスイスイと歩いていた猫にとっては、薄いテレビの上など屁でもありません。

まだ若くて活発な猫なら、どんなに薄くてバランスの悪いテレビの上でも容赦なく飛び乗ってしまいます。

また、テレビの上は周りより少し高く、周りに物が置かれることもないので部屋全体を見渡せます。

人や他のペットの動きを監視しやすいテレビの上は猫にとってとても安心できる場所です。

しかもタンスや棚、キャットタワーの上にいるよりテレビの上の方が家族の注目を十分に浴びることができます。

家族に注目され見下ろせるテレビの上は、猫にとって優越感も感じられるのかもしれません。

若くて活発な猫なら、テレビを落として壊してしまうのは時間の問題と言わざるを得ません。

何らかの対策をしていきましょう。

テレビを固定して飛び乗っても倒れないようにするか、テレビの上部にも棚のついているテレビ台を利用ましょう。

猫が勢いよくテレビの上に乗れないようにする等の工夫をする必要があります。

テレビ自体に固定用の金具が付属しているものもあるので、地震対策も兼ねてテレビ台に固定するのも良いでしょう

猫がテレビの上に乗る心理を知ろう

バランスのとりにくいテレビの上に乗る行為は、大人になるにつれ飽きたり、体が大きくなることで乗らなくなる猫も多くいます。

若いうちの数年の行為であることが多いので、テレビが壊れないよう転倒予防の対策をしたうえで、その可愛さを楽しんでも良いでしょう。