日本語と同じように、英語にもことわざが存在するのを知っていましたか?

動物にまつわることわざも多く存在し、日常生活の中でよく使われています。

今回は、猫にまつわる英語のことわざを5つご紹介します。

英語のことわざを1つ知っているだけでもなんだかかっこいいですよね。

そこで今回は猫にまつわる海外のことわざについてご紹介します。

cat got your tongue?(猫があなたの舌をとったの?)

こちらの文を直訳すると、「猫があなたの舌をとったの?」という不思議な質問。

このことわざは、質問したことに対して黙っている人に、「なぜ黙っているのか?猫に舌でも取られたのか?」という意味合いになります。

主に子どもに対して使われることが多く、ほとんどの場合、子どもが何か悪いことをして親が叱っているときに使われます。

Cat got your tongueの前にHas theをつけて「Has the cat got your tongue?」で使われることもあります。

There’s more than 1way to skin a cat(猫の皮を剥く(剥がす)方法は1つだけではない)

こちらの文を直訳すると、「猫の皮を剥く(剥がす)方法は1つだけではない」というなんとも怖い意味になってしまいます。

ですがこれはことわざなので、異なる意味を持っています。

「to skin a cat」は、「目標やゴールなどに達成すること」という表現で使われているので、「目標を達成する方法はひとつだけではない」という意味になります。

誰かが目標達成に向けてくじけそうになっているときなどに、励ましの言葉としても使われることがあります。

つまり、目標を達成する方法は一通りではなく、いろいろあるということを指しています。

curiousity killed the cat(好奇心が猫を殺した)

猫と言えば、好奇心旺盛な生き物ですよね。

新しいものには何にでも興味を示して、納得がいくまでクンクンとにおいを嗅いだりする猫も多いのではないでしょうか。

そんな猫の特性を取り入れたことわざになります。

直訳すると、「好奇心が猫を殺した」という、わけのわからない文になりますが、こちらもことわざとしての意味は異なります。

「好奇心でなんでもかんでも首を突っ込んでいると、とんでもない事件に巻き込まれてしまう」という意味になります。

猫のように好奇心に身を任せて行動していると、命を落とす可能性もなきにしもあらず。

怪しい臭いがしたら、関わらないほうが良いときに使われることわざです。

let the cat out of the bag(猫をバッグの中から出してあげる)

直訳すると、「猫をバッグの中から出してあげる」という意味になります。

普通の文として使われる場面ももちろんありますが、ことわざでは全く違った使われ方をしています。

こちらのことわざは、「秘密がバレる」という意味になります。

昔、猫を入れた袋を「豚の入った袋」だと嘘をついて売ろうとした人がいて、袋を開けられて秘密がバレてしまったことからこのことわざは生まれたと言われています。

細かいニュアンスとしては、意図的にバラすのではなく、うっかり秘密がバレてしまうことを指しています。

look at what the cat’s dragged in(あの猫が引きずってきたものを見て)

直訳すると、「あの猫が引きずってきたものを見て」という意味になり、こちらの文もことわざでは全く異なる意味で使われます。

久しぶりに会う人や、以前と比べて変わり果てた人、予想していなかった人に会ったにときなどに使われることが多いです。

「だれかと思った」や、「あなたに会えるなんて」という意味合いになります。

場合によっては皮肉な言い方で使われることもあるので、英語上級者向けのことわざと言っても良いでしょう。

rainig cats and dogs(土砂降りの雨)

こちらのことわざは聞いたことがある人もいるはずです。

「猫と犬の雨が降っている」これは直訳です。

これは、「土砂降りの雨が降っている」という意味で使われています。

由来は、いくつか挙げられていますが、ある神話では猫には雨を降らせる力が、そして犬には風を巻き起こす力が宿っていると信じられていたことからこのことわざが生まれたと言われています。

有名なことわざですが、比較的年齢が上の人たちが使う傾向があります。

All cats love fish but fear to wet their paws(猫はみんな魚が大好きだけど、自分の手を濡らすのを嫌がる)

こちらは比較的わかりやすく、「猫はみんな魚が大好きだけど、自分の手を濡らすのを嫌がる」と、直訳の意味に近いことわざです。

「好きなものは手に入れたいけど、それを得るために危険を冒したり努力したりすることを嫌がる人」を指しています。

このことわざには、「The cat would eat fish but she will not wet her feet」など、他の言い回しもあり、国によっても多少異なる部分もあります。

猫にまつわる海外のことわざを知ろう

聞いたことのあることわざはありましたか?

ことわざは、直訳しても意味の通じないものが多く、さらに本記事で紹介したものは、猫(Cat)という言葉が入っているにも関わらず全く猫に関係のないものばかりでしたね。

ことわざの由来などを知っておくと覚えやすいものもあるので、今回紹介した以外のことわざも、ぜひ英語の勉強がてらに調べてみてはいかがでしょうか。