よく吐く猫へのケア方法。猫がよく吐く原因を知ろう

通常、猫は生理的に毛玉などを吐きます。

猫と一緒に暮らしている方は、自分の知らないうちに毛玉の塊を吐いたものが落ちていたなんて経験もあるはずです。

吐くのが時々でしたら心配は要りませんが、それが頻回な場合は色々な対処が必要となる場合があります。

今回は、よく吐く猫への色々なケア方法をご紹介します。

抜け毛の季節には注意

春から夏へ、夏から秋へと季節が移りかわる時に、毛が生え変わります。

季節に関わらずですが、こまめにブラッシングをしてあげる事が必要です。

外からは見えにくいですが、毛の中の方に抜けたばかりの毛がくっついていて、猫が毛づくろいをする時に、多く飲み込んでしまう場合があります。

ブラッシングをする事で、その不要な毛を除去して余分な毛を飲み込まない事で吐く事を軽減出来ます。

ブラシ選びも肝心です。

ペットショップなどで売っている猫用のブラシを使って、優しく出来れば1日1回、無理なら週3回でもブラッシングする事をオススメします。

食事のあげ方を工夫する

よく吐いてしまう猫の中には、一気に食事を食べようとして吐いてしまう事もあります。

まずは、一気に食べてないかを観察しましょう。

一気に食べている様であれば、一日に何回かに分けて食べさせます。

ウェットなフードであれば1パックを一日に3回にわけたり、ドライフードであれば、ご飯の回数を3回にわけると食べすぎも防げます。

最初は物足りなくて鳴いたりいたずらしたりしますが、食事の時間を決める事で次第に猫も時間に慣れていきます。

鳴くとかわいそうと思うかもしれませんが、吐き癖は早めに治してあげる事が大切です。

仕事の関係でそんなに分割して食事をあげられない方は、ペットショップで売っている時間置きに自動でキャットフードが出てくるものなどを利用するのもオススメです。

食事の内容も工夫次第

毛長の猫や毛が抜けやすい猫の場合は、食事の内容にも気を使ってみましょう。

毛玉ケア用やヘアーボールコントロールなど、キャットフードに事前に毛を排泄させるものを食べさせるだけでも、吐くのを少し和らげてあげられます。

その他、ペースト状になっている毛玉取りを舐めさせる方法もあります。

どちらも毛玉を溶かすのではなく、排泄を促すのが目的です。

お腹に毛玉が溜まったままになってしまうと、吐き気だけでなく、食欲減退の原因にもなりかねません。

毛玉ケア用のキャットフードは毎日ではなく、2~3日1回くらいが良いでしょう。

毛玉取りのペーストも予防としては1週間に1~2回で十分です。

両方とも排泄を促すので脂分が多く含まれています。

中には下痢をしていまう猫もいるので与える量には注意しましょう。

匂いへの注意

猫は自分以外の匂いがつくのを嫌がります。

人が触るとすぐに体を舐めるのもそのせいです。

飼い主が良かれと思って猫が普段使っている毛布やタオルなどを洗うと、その匂いを嫌がりしきりに舐める事があります。

清潔に保つ事は大切ですが、洗った後はよくすすぎ、日光に干しましょう。

猫は日光が大好きです。

洗濯した物も日光によく当てる事で、不要な匂いが飛ぶのでオススメです。

柔軟剤や香りの強い洗剤は使用しないようにしましょう。

例えば、猫の毛布やタオルは普通に洗濯し、自分の衣類などに柔軟剤や強い香りの洗剤などを使用すると、その衣服に触れただけで敏感に反応し、匂いを消そうとして体をなめます。

自分の着用している物への気遣いも大切です。

アロマに注意

猫は植物を食べません。

もともと食べる性質ではないのです。

そのため猫の肝臓は、植物を解毒出来ないと言われています。

自宅でアロマテラピーなどを行う人や香水を使用する人は猫に香りが触れない様に注意をしましょう。

実際、ベルガモットなどの柑橘系の精油(エッセンシャルオイル)を猫が舐めて肝障害を起こし、悲しい結末を迎える事も少なくありません。

そして、猫にとって最大の天敵は、人間の飲む風邪薬です。

近年では、人間の飲む風邪薬を誤ってなめてしまい、その結果、肝障害や腎機能障害を起こして亡くなるケースも増えています。

吐いている時は吐いている物自体の観察も必要ですが、尿の色にも注意を配りましょう。

猫のおしっこがいつもより濃く見えたり、赤くみえたり、紅茶の様な色に見えたら体に黄疸が出ているかもしれません。

すぐに近くの動物病院での診察をオススメします。

吐いた後、泡状のものを口から出したり、ぐったりしたり、食欲がなく冷えた場所に行きたがったりする時も注意が必要です。

猫がよく吐く理由を見つけてケアしてあげよう

猫はとても我慢強い動物です。

少しの不調なら自分で治そうとじーっとして過ごす事もあります。

大切な猫の体調管理は、一緒に住んでいる家族がこまめに見てあげるのが一番です。

近年は、猫の寿命ものび20歳を超えてもまだ元気いっぱいの子もいます。

体調管理をしながら大切に長く暮らしていけたら良いですよね。