猫を飼う際に気になるポイントと言えば「寿命」が必ず挙がるでしょう。
猫はいったいどのくらいの時間を人間と一緒に過ごすことができるのでしょうか。
そこで今回は、猫の平均寿命はどの位かをご紹介します。
昔は平均10歳
猫の寿命は大体10歳だと言われています。
これは昔から言われているおおよその寿命ですが、猫は人間のおおよそ七倍のスピードで年を取ると言われており、人間で言えば70歳くらいまで生きると言われていたのです。
特に、病気にかかりやすい種類や動物病院での治療を金銭的にあまりできない場合は、このくらいの寿命になってしまうかもしれません。
ですが、この10年という平均はまだ科学が治療技術が発展していなかった頃の話なので、今の実際の年数とは離れています。
そのため、昔と同じような飼い方をする場合は、このくらいの寿命になってしまうかもしれないということを覚えておきましょう。
現在は平均15、6歳
最近は動物に対する医療技術や薬、エサなどの猫を取り巻く環境が変わったことによって猫の寿命も大幅に伸びています。
これは、人間の寿命が日本で大きく伸びたのとよく似ていますね。
そのため、室内で飼っている猫は平均でも15、6歳となります。
猫によっては腎臓などが病気になってしまい手術が必要だったり、品種によってはその猫の品種のために作られたキャットフードを与えた方が良いなどの手間がかかりますが、そうすることで猫が長生きをすることができるのです。
特に、避妊・去勢手術をしており外に出る危険がなく、さらに猫がストレスを感じにくい環境になっていることが必要です。
猫がストレスを感じない環境というのは、縄張りを見張れる高所や、いざというときに隠れられる暗所があり、猫の嫌がることをする人がいない場所が提供されている。
また、よく遊んで運動をしているなど多くあり、猫の個体によって性格が違うため多少差がありますが、猫がストレスを感じると寿命が縮まるので、できるだけ与えないようにしましょう。
また、猫の病気の原因になるような食物などを与えないことも重要です。
さらに、20歳~28歳など、もっと長生きをする猫も存在するので、できるだけ猫と長く過ごしたい方は、ストレス環境に気にかけてあげましょう。
外飼い猫は5~7歳
猫を自由に外への出入りをしている場合は違ってきます。
猫が外に自由に出入りできる場合、猫の平均寿命は5歳~7歳だと言われています。
というのも、猫にとって野外というのは危険が多くあるからです。
まずは「車」です。
野良ネコの死亡原因でかなり多い交通事故。
野良ネコでなくて外飼いの首輪をしている猫でも、交通事故にあってしまう危険性があります。
車やバイク・自転車…悲しいですが、人間の乗り物を猫が意図的に避けることは難しいです。
さらには、保健所に持ち込まれるという危険性もあります。
首輪が付いていても、外で糞などをすることによって、迷惑をこうむっている人が猫を捕まえて保健所に持ち込み、殺処分にされてしまうことがあるからです。
猫の行動範囲は広く、首輪の色や猫の形で「○○家で飼われている猫」というのを全ての近所の人が知っているわけではないので、悪意ではなく駆除されてしまうこともあるのです。
さらには、犬などに襲われて死亡・ケガをしたり、殺鼠剤などを食べたネズミを猫が食べてしまったりすることによって猫が死んでしまうこともあります。
また、猫同士のケンカで致命傷を負ってくることもあります。
そのため、室内飼いの猫よりも、外に自由に出入りできる猫の方が寿命が短いという結果になります。
ただ、車通りが少なく山などがある田舎などの場合、外で飼っている猫でも長生きをすることがあります。
というのも、猫は年を取るにつれて寝る時間が多くなるため、あまり家から出なくなったり外に興味を失って居場所にずっといたりすることがあるからです。
さらに、猫は主人に死に姿を見せないとよく言うように、どこかに行ってしまって「死んでるのか生きているのかわからない」といった場合もあるので、あくまでも猫が死んでしまった年齢が分かった場合に限るデータとして覚えておきましょう。
猫の平均寿命を知ろう
猫の寿命は外・内飼いによって大きく変わります。
猫と長く過ごしていきたいという場合、猫がかわいそうでも外には出さずに避妊・去勢手術を行う必要があるでしょう。
最近では、高かった動物医療を人間のように保険で賄うサービスもあるのでチェックしておきましょう。