猫が出てくる代表的なマンガといえばどの作品が思い浮かびますか?最近では猫ブームの影響もあり猫漫画も驚くほどたくさんあります。
ジャンルもシリアスからギャグ漫画まで幅広く、本屋さんでも特集を組まれていたりするほど過熱しています。
今回はそんな猫が出てくるマンガをご紹介します。
鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン
2001年頃から鴻池剛のブログに掲載していた猫マンガがジワジワと人気に火が付き、2015年に「コミックフラッパー」に連載を開始。
「次にくるマンガ大賞」「本にして欲しいWebマンガ部門」において入賞をして注目され、2015年に単行本「鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン」が発売された異色の猫のエッセイマンガです。
主人公(鴻池剛本人)と猫のぽんたの日常を描いたコミックエッセイですが、自由すぎる猫のぽんたに日々振り回される主人公。
猫好きな人には「あるある」とうなずきたくなるエピソードが満載です。
単行本にはブログにはない書き下ろしの作品も多数あり、猫を飼っていない人でもクスクスと笑える漫画となっています。
What’sMichael?(ホワッツマイケル?)
1980年頃から講談社の週刊漫画雑誌「モーニング」に連載されていた小林まこと著の「ホワッツマイケル?」。
踊る猫のマイケルが主人公のコミックマンガです。
連載当初から大変好評で、飼い主の大林さんやマイケルの妻のポッポや子供のミニケルなどマイケル以外にも多くのキャラクターが出てきます。
マイケルは人間と同じような日常生活を送るシーンも多く、サラリーマンになったり野球や麻雀をしたり「擬人化」されているシーンも多く見られます。
漫画以外にもアニメ化やドラマ化、そしてマイケルの可愛いキャラクターは企業のイメージキャラクターにも選ばれるなど、女性からも大変人気が高かった猫のコミック漫画です。
伊藤潤二の猫日記よん&むー
「富江」や「うずまき」など日本のホラー漫画家として有名な伊藤潤二が愛猫との生活を描いた「伊藤潤二の猫日記よん&むー」。
断然犬派だった作者が婚約者の希望で「よん」と「むー」という猫を飼い始めてみるも全く懐かず、日々悪戦苦闘する様子をコミカルに描いています。
とくに「よん」はお世辞にも可愛いとは言えないビジュアルですが、作者も読者も不思議とその魅力にどんどんハマってしまいます。
猫好きな方は「わかる~。」と思わず共感できるのではないでしょうか。
絵のタッチはいつも伊藤潤二が描くオドロオドロしいホラーな感じなのですが、内容は声を上げて笑ってしまうほど面白く、そのギャップをぜひ楽しんで頂きたい作品です。
くるねこ
作者くるねこ大和がブログにて同居する猫たちとの日々を描いていたところ、ブログのアクセス数が一日で25万件を超えるという驚異的な人気となり、2008年からKADOKAWA(エンターブレイン)から単行本が発売され、現在では計16巻も発売されている大人気のコミックエッセイです。
登場人物はついつい捨て猫を拾ってきてしまう作者とその愛猫たちとの話が中心で、色々な性格の個性あふれる猫たちが魅力的にイキイキと描かれています。
他にも捨て猫や野良猫の里親探しの様子なども細かく綴られています。
絵のタッチもゆるーくほのぼのした感じで特に女性からの支持が多く、2009年からは待望のアニメ化もされている人気の高い作品です。
長い長いさんぽ
2005年に月刊コミックビームにて掲載されて大反響があり、単行本化された須藤真澄著のエッセイコミック「長い長いさんぽ」。
動物を飼われている方が読むと号泣してしまうという作品です。
作者は老猫ゆずが死に近づいてく様子や最期の時まで、そして悲しみから立ち直るまでをリアルに温かく丁寧に描いています。
動物を飼われている方には必ず訪れるペットとの悲しい別れをここまで克明に描いている漫画は大変珍しく、特にペットロスの方には心の傷が和らぐと反響も大きかったようです。
シリアスな内容ですが絵のタッチは愛らしく、ゆずとの日々ではクスッと笑えるシーンも多くあります。
読み終わった後にタイトルの意味をもう一度じっくり考えたくなる作品です。
きょうの猫村さん
web上で連載されていたほしよりこ著の猫マンガが人気を呼び、2005年にマガジンハウスより単行本「きょうの猫村さん」が発売されました。
主人公の猫「猫村ねこ」は、猫でありながら家政婦という設定。
犬神家という裕福な家に家政婦として住み込みで働いているのですが、家庭崩壊寸前の犬神家を救うべく奮闘する様子と家族との物語を描いています。
漫画は全て鉛筆で描かれていて、温かく味わいのあるタッチに。
猫が家政婦という普通ではあり得ない設定なのですが、妙におせっかいなおばちゃん風であったり、たまに猫がする仕草が差し込まれていたりと、クスクスと笑ってしまう不思議に癒されるコミック漫画です。
動物のお医者さん
1980年代後半から白泉社「花とゆめ」に連載されていた佐々木倫子著の「動物のお医者さん」。
獣医師を目指す学生たちの日常を描いたコメディ漫画で、主人公の西根公輝が実家で飼っている「ミケ」という猫が登場します。
ミケは首にリボン巻いた雌の三毛猫。
漫画の中のでは関西弁を話し、はっすぱの姉御肌タイプの猫としてコミカルに描かれており大変人気の高いキャラクターでした。
当時西根家で一緒に飼われているシベリアンハスキーの「チョビ」もミケと同様に人気の高いキャラクターで、連載してから人気が爆発。
マンガの影響もありシベリアンハスキーが急に人気犬種になってしまい大型犬にもかかわらず飼育する人が急増したほどです。
ミケとチョビの掛け合いも面白く、コメディなのに絵がリアルタッチで描かれていたことも人気の理由の一つです。
息抜きにオススメな猫に癒やされるマンガたち
猫マンガの魅力は何と言っても猫の気ままな様子を見てほっこりと「癒される」ということ。
これに尽きると思います。
セカセカした日常への一服の清涼剤としてぜひオススメします。