w猫の妊娠期間は平均で約2か月。
うちの猫、何だか最近食欲がないと心配し病院に連れていったら妊娠していた、なんてケースも珍しくありません。
初めての出産であれば、特に何から準備すれば良いのか慌ててしまうところ。
そこで今回は猫が出産しそうな時に飼い主が準備しておくことまとめました。
キャットフードを切り替える
人間と同様、猫も妊娠中や授乳する時期には体にさまざまな変化が現れます。
バランス良く、いつもよりも多いカロリーを摂取させるためにも、キャットフードを妊娠・授乳期用のものに切り替える必要があります。
特に妊娠中は食べる量が減るため、少しづず根気よく切り替えを行いましょう。
出産直前の頃には通常の1.5倍のカロリーを摂取することが望ましいのですが、余りにも食べない場合には少量で高い栄養価のある子猫用フードを試してみるのも効果的です。
授乳を終えるまでの間はいつもよりエネルギーを必要とするため、よく食べてくれるフードを見つけておきましょう。
つわりの影響で今まで好物だったものでも、突然口にしないことも多々ありますが、体調が安定したころに急に食欲を取り戻すのであまり心配ありません。
一度に食べきれない場合は、いつでもご飯が食べられる場所に置きっぱなしにしてあげたり、いつもより回数を増やしてあげたりするようにしましょう。
静かに出産できる環境を作る
猫はうるさいところや明るすぎるところではリラックスして出産に臨めません。
安心してお産できるよう産箱を準備してあげましょう。
テレビや人の声が無い静かな空間に大きめのダンボール箱を設置し、毛布などを敷き詰めてあげましょう。
自分の匂いの付いたものなどを敷いてあげるとより安心できます。
猫の場合、出産時に覗き込まれるのを嫌がるため、出入りできるところ以外囲ってあげるのも良いでしょう。
そして、下に敷くものは爪の引っかからないものを選びましょう。
パイル地のタオルなどは要注意です。
その他、出産時にあると便利な消毒してあるはさみ、木綿の糸、清潔なタオル数枚を準備しておきましょう。
何匹か出産した際、弱いと思った子猫を親猫がお世話しないことがあります。
その場合は人間がタオルで羊膜をふき取ってあげ、子猫のへその緒を糸で止血し、切ってあげる必要があります。
よく懐いていて、出産時にも人間に甘えてくるような猫であれば明かりをつけたまま見守っても良いのですが、基本的には暗くしてあげた産箱でそっとしてあげる方が良いです。
出産時の猫はとてもナーバスになっているため、近寄ってくるものは飼い主であろうと子猫を奪おうとしていると勘違いして攻撃することもあります。
動物病院で検診する
妊娠かなと思ったら、一度病院で検査をしてもらいましょう。
レントゲンを撮ってもらえばお腹に何匹の子猫がいるかわかりますし、予定日もわかっていたほうが安心です。
猫は陣痛がはじめってから1時間以内に出産が始まるのが一般的ですが、それ以上に時間がかかっていたり、異変を感じる場合はすぐに病院に連絡し、判断するようにしましょう。
親猫、子猫の状態もわかる上に、いろいろと相談にのってくれる獣医さん。
信頼できる関係性をつくっておきましょう。
犬と比べても安産なことが多い猫は、妊娠してもわざわざ診察しないという方も多いですが、中には出産が終わったと安心していたら、実はお腹にもう1匹居たというパターンも。
妊娠中には避けた方が良いことや、服用してはいけない薬などもあるので、一度獣医さんに相談しておくことをオススメします。
子猫の暮らす環境を考えておく
猫は一度に3~5匹の子猫を産みます。
赤ちゃんが生まれるのは嬉しいことですが、全ての子猫をそのまま飼育することは可能かきちんと考えておく必要があります。
成熟性の早い猫は、室内で雄雌を多頭飼いするとどんどん繁殖することも。
家族の一員として一緒に暮らすためには、妊娠や避妊を計画的に行う必要があります。
全ての子猫を飼えない場合は早めに里親を探しておきましょう。
里親に出す場合であっても、離乳する生後2か月までは面倒を見なければなりません。
生まれたばかりの子猫は非常にデリケートで、親猫のお乳からたくさんの免疫を引き継いでいます。
親猫や兄弟たちと過ごすことで社会性も身につくため、最低でも2か月は生まれた環境においてお世話してあげましょう。
病気をしにくく、噛み癖も少ない方が、新しい飼い主さんのところへ行っても安心です。
猫が出産するときはしっかり準備しよう
比較的、手がかからない猫の出産。
できるだけ静かに、そっとしておくことが大切です。
しかし、万が一何かあった時のために最低限の準備はしておいてあげましょう。