子猫は、成長するにつれて与える食事の内容も変わっていきます。
そこで今回は離乳期の子猫にオススメの離乳食をご紹介します。
子猫用ミルク+子猫用ウェットフード
生まれたての子猫には子猫用ミルクを与えますが、離乳期に入ると徐々にミルクの量を減らしていきます。
しかし、いきなりミルクを止めて子猫用フードに変えても、食べ物と認識しなかったり噛むことができなかったりするので、初めはミルクに混ぜてあげましょう。
まずは今まで与えていた子猫用ミルクに、子猫用のウェットフードを混ぜてペースト状にして与えてあげます。
この時に使用するウェットフードは必ず子猫用で、できれば肉類だけ等に偏ったものではなく総合栄養食タイプのものを使用してください。
飼い主の中には人間の赤ちゃん用の離乳食を使用する方もいますが、オススメできません。
赤ちゃん用の離乳食の中には猫にとって有害なもの特に玉ねぎが含まれていることが多く、子猫に与えてしまうと体調を崩してしまいます。
そのため、離乳食を与える際には必ず子猫用のフードを使用しましょう。
慣れてきたら徐々にミルクの量を減らしていき、最終的にウェットフードのみにしていくと良いでしょう。
子猫用のフードをお湯でふやかしたもの
一般に離乳期に差し掛かったと判断する基準の一つに、歯の生え方があります。
子猫の歯のあたりを触ってみてギザギザが感じられたら、離乳食を与えることができます。
しかし、いきなりドライフードを与えても噛み砕くことができないので、初めはお湯でフードをふやかしてあげます。
お湯の温度はひと肌より少し温かい程度40℃が良いでしょう。
フードをお湯でふやかし、粒が大きいようであればスプーンなどで潰して与えます。
与え初めはお湯の量を少し多めでも構いませんが、少しずつ減らしていき食べ応えを感じさせます。
ふやかすと食べやすいのでたくさん食べたがるかもしれませんが、まだ胃袋が大きくないので一日に3~5回に分けて与えます。
ウェットフード+お湯多め⇒ウェットフード+お湯少なめ⇒砕いたドライフード+お湯多め⇒少し形を残したドライフード+お湯少なめと徐々に移していくと、スムーズに食べてくれます。
肉や野菜をフードプロセッサーでペースト状にしたもの
自宅にフードプロッセサーがある場合は、子猫用フードを使用しなくても自分で用意することもできます。
一般に販売されている鶏肉や魚や野菜を使用する方法です。
使用する食材は、鶏のムネやモモ肉、サケ、アジ、人参、ジャガイモなどです。
初めに野菜を鍋で柔らかくなるまで煮込みます。
その後、細かく切ったもしくは叩いて柔らかくした肉を加え、フードプロッセサーにかけてドロドロの状態になったら完成です。
肉には鶏肉の各部位や牛肉も使用可能なので、人間の料理用で買ってきて余ったものを使っても構いません。
他に加えても大丈夫なものには、薄力粉、オートミール、ブロッコリー、白菜などがあります。
水分を加える際には、子猫用ミルクかお湯を利用すると良いでしょう。
栄養成分に偏りが出そうな場合は、これに加えて子猫用サプリメントを与えてください。
また猫に与えてはいけない食物を入れないことと、食べられるものでも与えすぎることには注意が必要です。
初めて子猫用の離乳食を作る際には、動物病院で相談するとアドバイスをもらうことができます。
動物病院などで購入できる療法食
初めて子猫に離乳食を与える方にオススメの食事が、動物病院の療法食です。
子猫用フードや離乳食用フードには様々なものがあり、時期や必要としている栄養分によって選ぶべきものも変わってきます。
そこで迷った時には、動物病院で購入できる療法食を選ぶという選択肢があります。
療法食は様々な栄養が必要な子猫のために開発された食事で、必要な栄養分が含まれているほか、消化性の高い材料が使用されていたり、少ない食事量でもカロリーや栄養分が補えるようになっていたりします。
もともと療法食とは病気や術後に特定の栄養素が必要な猫のために開発されたフードなので、離乳期の子猫にもバランスのとれた食事を与えることができます。
ただし療法食にも様々な種類があり、同じ種類のものを長期間与え続けてしまうと逆に栄養バランスが崩れてしまう恐れがあるので、初めて使用する際は必ず動物病院で相談してください。
子猫に最適な離乳食をあげよう
子猫も人間の赤ちゃんと同じで、この時期に摂取した栄養分のバランスや量によって将来的な体の大きさや好き嫌いなども変わってきます。
子猫ごとに必要な栄養分や好みも変わってくるので初めは大変かもしれませんが、様子を見ながらそれぞれに用意してあげましょう。
バランスのとれた食事を与えて、健康で元気な猫に育ててください。