段ボールの中に猫が捨てられている。
ドラマなどでもよく見られる光景ですよね。
あまり見たくない光景ですが、たとえ捨てられていても、きちんと拾うことができれば命を助けることができます。
そこで今回は、一般的に捨て猫が多い場所をご紹介します。
ペットショップの前
ペットショップには動物が好きな人が働いている場合が多く、お客さんも基本的にはペットを飼っている人が買い物に訪れる場所です。
そのため飼えない猫をペットショップの前に置いておくと、動物が好きな人が世話をしてくれるといったイメージがあるのか、捨て猫が多い場所の1つです。
しかし、ペットショップは商売でやっているので、現実的に捨て猫を保護して世話をしたり、里親を探したりといったボランティア精神のあるお店はあまりありません。
そのまま保健所へ連絡し、処分してもらうなど割り切ってやっているお店も少なくありません。
あまりにも捨て猫が多いと、捨てられやすいところに防犯カメラを設置したり、貼り紙を張ったりするなどの対策をとることもあります。
動物病院の前
動物病院もペットショップと同じように、動物が好きで、命を助けたいと思って働いている人が多く、患者さんとなるとペットを飼っている人が出入りする場所ですので、誰かが世話をしてくれるといったイメージが強く、捨て猫が多いです。
これも実際はもちろん、病院側が保護する場合もありますし、里親探しをしてくれる動物病院もあります。
しかし自分のペットが病気で診察を受けに来ているのに、新しい猫を迎える気になれない人も多く、なかなか里親さんは見つかりづらいです。
割り切って経営している病院は、たとえ捨て猫がいても、保健所へ連れて行いくことも少なくありません。
動物病院でも、防犯カメラや、貼り紙を張って対策している所があります。
公園
公園は、昔からのイメージもあり、捨て猫がなかなか減らないところです。
公園は子供の出入りが多く、動物が好きで純粋な心を持っている子供の目に付けば、家に持って帰って保護してもらえて幸せになるといったイメージがあります。
段ボールや何かの箱に子猫を入れておいて、メッセージを添えて捨てるといったパターンのやり方も多いですが、公園にはノラ猫の出入りも多いので、何も箱などの入れ物に入れず、そのまま公園に放置する捨て方も少なくありません。
こういった捨て方をしてしまうと、ノラ猫化してしまい、不幸な猫がたくさん増えてしまいます。
コンビニの前
最近増えてきているのが、コンビニの駐車場などに猫が捨てられていることです。
これは、コンビニは近所にあり人の出入りも多く、猫が好きな人がいたら保護してもらえるかもといった理由で捨てるといったケースが多いです。
これも運よく猫が好きな優しい人が買い物に来ていて、捨てられている猫を見つけて「可哀想だから」と、すぐ保護してもらえたらそれで幸せになります。
しかし必ずしもそうとは限りませんし、コンビニなんて猫を保護できる場所なんかもちろんありませんので、基本的には警察や保健所へ連絡されて処分される運命になってしまうことになります。
ゴミ捨て場
ゴミ捨て場に、ゴミを捨てるような感覚で猫を捨てる人もいます。
これは、他にゴミを捨てに来た人や、ゴミを回収しに来た業者の人に拾ってもらえたら運よく幸せになりますが、現実的にはなかなか難しいです。
基本的には、他にゴミを捨てに来た近所の人が保護しない限りは、保健所へ行って処分される運命になります。
明らかに「保護してあげてください」などとメッセージを添えて捨てていたらまだわかりますが、中には、本当に捨てようと思ってゴミ捨て場に捨てる人もいます。
子猫をビニール袋に入れて、本当のゴミのようにおいていたら、回収しに来た業者は、ゴミと間違えて捨てられてしまうことになります。
猫をたくさん飼っている人の家の前
これはストレートに、たくさん飼っているのなら1匹増えても変わらないだろうから、そのまま保護してもらえるといった考えです。
たくさんのノラ猫にエサをやって世話をしていたり、家にたくさん猫を飼っていたりといった情報は、そもそも全く知らない人には分からないと思います。
しかし、顔見知りだったり、近所の噂などで知っていたりしたら、猫を飼えなくなった人には保護してもらいやすく、捨てやすい場所になってしまいます。
また、一般の民家には防犯カメラをつけている家もそんなに多くはないので、防犯カメラがついていない家だと、特定もされないので、捨てやすく感じるのでしょう。
捨て猫も一つの命
新しく猫を増やしたくないのに、飼っている猫が勝手に子供を産んだり、1度保護をしたけれど、家族の反対で飼えなくなり、捨てられていたところに戻したり、引越しや猫アレルギーが発症したので飼えなくなってしまったなどの理由で猫を捨てる人が後を絶ちません。
飼うのなら、避妊去勢をしたり、無責任に捨て猫を助けようとしたりしないで、覚悟と責任を持って飼って欲しいものですよね。