猫を飼うときにとても大切なのが毎日の食事ですね。
人間の赤ちゃんもそうですが、まだ消化器官がしっかりしていない赤ちゃん猫のごはん、ドライフードのタイミングなどについてご紹介します。
生後0~2週あたりまではミルク・母乳
まだ歯の生えていない赤ちゃん猫は、母親猫の母乳またはミルクで授乳してあげなければいけません。
まず、生まれてからの1週間は、2時間に一度の授乳と、それに伴う排泄処理が必要です。
また、子猫が最初に飲む初乳には、栄養素の他に、免疫力を高める抗体があります。
この母乳を飲むことによって約8週間は病気にかかりにくくなります。
親猫の母乳は出産後7~10日間くらいしか分泌されない期間限定の貴重なものなので、できる限り飲ませてあげてください。
この時期から2週目あたりまでの時期には3時間に一度の授乳と、それに伴う排泄処理が必要となります。
1回の授乳で約10cc程度の乳を飲めるようになりますので、猫の様子を見ながら量を調節してみてください。
2~5週の歯の生えてきた猫のごはん
猫の歯である乳歯は2週齢ころから生え始めてきます。
そして5週齢で、だいたい全ての歯が生え揃います。
この時期には1日5~6回、子猫が飲めるだけ授乳するようにします。
猫の体調などをきちんと観察しながら飲ませすぎないように、また栄養失調にならないように注意しなければいけません。
乳歯が生えてきたての時に、歯が生えてきたからといってドライフードやウエットフード、離乳食をあげる必要はありません。
まだ消化器官の準備ができていないので、もう少し成長するまで待ちましょう。
乳歯が生えそろったら離乳食スタート
5~6週頃には、個人差(個猫差?)はありますが、猫の乳歯がおおよそ生え揃います。
子猫の乳歯がすでに生え揃っているので、ミルクから離乳食に切り替えるのですが、離乳食といっても何を準備したら良いのか、いまいち分からない方もいるかと思います。
離乳食は、ドロッとした形状にした食べ物で、多少力があれば子猫でも顎を使って咀嚼してエサを食べることができるごはんのことです。
離乳食に関しては、自宅で湯がいた鶏ササミや魚などをミキサーなどで細かくしたりして、保存料など添加物を入れずに、無添加の子猫に優しいごはんをつくることができますし、もし時間がないのであれば、市販されている子猫用の離乳食を利用しても良いでしょう。
お店に行ってどれを買って宇ぽか分からない場合には、店員さんに聞いたり、動物病院に行った時に獣医さんに聞いて病院に売っていたりもするので、そこで購入するのもひとつの手段です。
離乳食から半ウエットドライフードへの切り替え
6週目辺りから、徐々に離乳食をカリカリまではいかないような、半ウエットなドライフードへ変えていきます。
あまり柔らかいご飯ばかり食べさせていると顎が弱くなってしまいますので、気をつけてください。
手作りフードの場合は、ミキサーなどで細かくしていた食材を、包丁などで荒めにカットするくらいで良いです。
程よく噛める程度の大きさにすると、猫も自分なりに噛み砕いて食べて成長していきます。
市販の商品をあげる場合は、ドライフードに少しだけ子猫用ミルクを浸すくらい入れてあげて、少しだけ柔らかいドライフードからスタートしてください。
それか、ウエットフードとドライフードを半々であげたりしても良いかと思います。
また、猫にも味の好みがあったり好き嫌いがあるので、同じエサばかりあげているとそれ以外を食べなくなってしまい、また市販のエサだと杯盤になってしまう場合もあるので気をつけましょう。
量に関しては、この頃になると猫によって成長の差が大きくなってくるので、体重に合わせた量をあげるようにしましょう。
市販のエサさだと年齢や体重などで適量目安が書いていたりしますが、これもあくまで目安なので猫によって増やしたり減らしたりして良いでしょう。
回数としては、1日3~4回程度に分けてあげるようにしましょう。
この分配の量を調節しないと、食べ過ぎて肥満になってしまう可能性もありますので注意が必要です。
ドライフードへの切り替え
生後3.5ヶ月齢くらいまでは、柔らかめの半ウエットドライフードを1日3~4回に分けて与えることをお伝えしましたが、このごはんにおやつとして子猫用のミルクなども一緒に与えるとさらに良いでしょう。
生後3.5ヶ月齢以降になると、乳歯が生えていた子猫も歯牙脱換期に入り、乳歯が永久歯に生え変わり始めます。
この辺りからドライフードへの変換期になります。
柔らかめの食事からカリカリのドライフードに切り替えるのは、歯と顎がしっかりと発達してくる5ヶ月あたりからが目安となります。
カリカリのえさをあげる目安は、一日三回が理想ですが、仕事などで上げられないときなどは、少し多めにして朝晩の二回に分けてあげると良いでしょう。
また、ドライフードを食べさせる場合は必ず水分が必要になるので、一緒に清潔な水もあげてください。
ドライフードに変えるタイミングを見図ろう
猫を飼い始めた方、これから飼おうと思っている方、猫は生き物ですので体に入る食べ物はとても大切です。
猫に負担のかからないように、エサの質や量をきちんと考えて与えるようにしましょう。
猫も人間の赤ちゃんと同じで一匹一匹個人差がありますし、体に合わない食べ物や好き嫌いもあると思うので、臨機応変に対応できるようにしておくことが大切です。