猫は愛情表現があまり少ない、甘えてこない、ツンデレなど、冷たくて自己中心的なイメージの多い動物でしょう。
でも、猫は愛情表現の仕方や甘え方が人間や犬とは違っているだけで、本当は飼い主さんに甘えているのに飼い主さんが気が付いていないだけかもしれないのです。
そこで今回は猫が甘えてる時に見せる行動をご紹介します。
ゴロゴロとのどを鳴らす
猫がゴロゴロと喉を鳴らしているのを聞いたことがありますが?
一般的には母猫に甘えるときの名残りや人間におねだりなどをしているなど様々な説がありますが、猫がこのように喉をゴロゴロと振るわせているときの猫の感情と言うのは「喜び」「気持ちいい」などポジティブなものです。
猫を初めて飼う人はおかしな鳴き方をしているな、と感じるかと思いますが、猫が飼い主に近寄ってゴロゴロと喉を鳴らしたり、飼い主が撫でてあげると気持ちよさそうに目を閉じてゴロゴロ言い出したりした時は、猫が甘えていると考えても良いでしょう。
このゴロゴロはおねだりの時に使う個体が多く、エサがほしいときに膝の上でゴロゴロ言ってアピールしたり、撫でてほしいときにゴロゴロ言ったりすることもあります。
この猫のゴロゴロは音の大きさが小さいために分かりにくく、猫の頭やのどに触ったときに振動がかすかに伝わってくる程度の聞こえないゴロゴロから、人間の耳にまで届いてくる大きなゴロゴロまであります。
前足でもみもみする
猫が身体の上に乗ってきてお腹や太ももをマッサージするように前足でもみもみしてきたことはありませんか?
爪の手入れができていないと、徐々に爪が肌に食い込んで嫌がらせをされていると思ってしまう方も多いかと思います。
でも、実はこの猫がふみふみしてくる行動は愛情表現であり、甘えている証拠なのです。
このふみふみは子猫の時から人間と過ごしている家猫にしかない行動で、母猫の母乳を飲む際に母乳の出を良くするため前足でふみふみとマッサージをしたうえで、母乳を飲む行動の名残りなのです。
人間の身体をふみふみした後に吸いついてくる猫もいます。
子猫が母親に母乳を求めている行動からお腹が減っていると思われがちですが、あくまでも名残りで行っている行為なので「母猫への愛情」「甘え」などが母親の代わりである飼い主に対して出ているのかもしれません。
これは人間にだけでなくお気に入りのクッションや毛布にもやってしまう個体もいますが、それは飼い主のにおいが濃く残っているからかもしれません。
このふみふみを行っている場合は大好きな飼い主に精一杯甘えている状態です。
ただし、甘えているからといって猫は飼い主に抱っこされたり撫でられたりしたいわけではなく、ただふみふみをしたいことが多いので、そっとしておいてあげるのがベストです。
膝の上や腕の中に来る
犬のように過度なスキンシップが苦手なことが多い猫は、飼い主とある程度の距離を保って見つめていることが多いかと思います。
でも猫が飼い主に甘えたくなった時は、猫の方からスキンシップを取ってきます。
例えば、飼い主の膝の上に座る、尻尾などをわざとぶつけて寄り添う、飼い主の視界に入って本を読んだりスマホをしたりしているのを邪魔する…など、猫によって甘え方は様々です。
抱っこが大好きな猫であれば無理やりジャンプして腕の中に飛び込んでくることもありますし、大きな声で鳴き続けて、猫の気が済むまで抱っこや撫でることをしてあげないといけない場合もあります。
猫が自ら人間に触れてくるときは「触ってほしい」「撫でてほしい」という合図なのかもしれません。
子猫のような甘えた声で鳴くのも特徴の一つなので覚えておきましょう。
猫の場合、猫自身がスキンシップに満足した後に人間が触り続けると、うなったり引っかいたりすることもあるので頃合いを見るようにしましょう。
顔や尻尾を擦り付ける
猫は縄張りであるものやお気に入りのものに顔や尻尾を擦り付けることで、自分のもだということを示します。
さらに、自分よりも強い生き物に対しても同様に擦り付ける行為を行うため、飼い主である人間に対して顔や尻尾を擦り付けてくる場合は、飼い主に友好的な感情を抱いています。
また、エサやおやつなどをあげるタイミングなどに猫が飼い主の足元にスリスリしてくる様子も多くみられるため、「甘えている」行動のひとつと考えても良いでしょう。
猫の甘えのサインを見つけよう
猫は猫のタイミングで甘えてきますし、すぐに飽きてしまうこともあるので、なかなか飼い主には感情が伝わりにくいです。
ツンデレのツンの部分ばかり目立ってしまいますが、たまに甘えてきたときの嬉しさは倍増でしょう。
不器用な猫の甘えを飼い主が気が付いてあげれば、実は猫が飼い主を大好きだということが分かるかもしれません。