愛猫は、飼い主にとって愛くるしいものですが、同時に、トイレの世話は大変なものです。
神経の細かい猫になると、トイレが気になって気になって、何回も砂を掻いてしまうことも。
そんな猫砂を散らかりにくくする対策をご紹介します。
フード付き、屋根付きトイレ、すのこ付きトイレ
トイレを屋根やフード、出入り口のあるものに変えます。
ホームセンターにも売っているし、値段も安いので、試しやすい対処法です。
屋根付きにして入り口を一カ所にすることで、余計な飛び散りを防げますし、更に出入り口を押して進むフード付きにすることで、出入り口の砂の飛び散りも防ぎます。
更に、出入り口にすのこがついてあるトイレなら、肉球に挟まった砂もすのこがキャッチするので、部屋に撒き散らされることも少なくなるでしょう。
出入り口にフードがあれば外に臭いも漏れないので、神経質な猫も、そわそわすることもなくなるかもしれません。
ですが、臭いが気にならなくなる分、チェックはマメにした方が良いかもしれません。
箱形のトイレ
上部に出入り口のあるトイレもあります。
猫は縦運動が得意なので、上部に出入り口があっても難なく使えます。
この場合、フード付きのトイレよりも更に上に出入り口があるので、いくら掻いても頭の上まで掻かない限り、砂が外に出ることはありません。
横に人間が手を入れる口がないので、掃除は大変になるかもしれませんが、砂を撒き散らされることはありません。
しかし、子猫や老猫がいる場合、届かない可能性もあるので、子猫や老猫がいる場合は、出入り口が横向きの通常のトイレを用意するか、内側と外側に階段やスロープを作る必要があります。
マット、芝生を敷く
トイレの周囲に、でこぼこのマットや芝生を敷き詰めるのも、トイレを買い換える以上に安上がりです。
出来れば、トイレとセットで買うのがオススメです。
砂が部屋に散ることを防ぐためには、滑らかな素材やツルツルのものなど、クッションや人間用のマットとして使うような素材はオススメではありません。
ワッフル状のものや人工芝のように砂を絡め取る形のものだと、効率的です。
布製のマットを買う時は、洗いやすいかどうかも考慮に入れた方が良いでしょう。
特に、一緒に住んでいる猫がキレイ好きな猫だと、汚れたマットは好みません。
トイレもそうですが、猫の性格を考えて、キレイ好きな場合は特にこまめに洗えるものを複数用意すると良いでしょう。
猫砂を変える
小さな砂は軽いので、少し掻いただけで遠くまで飛んでしまいます。
また、肉球に挟まりやすいものも、猫が運んでしまいます。
一粒一粒が大きくて重量感のあるものや、肉球に挟まらないものにすれば、少々掻いても飛び散りにくくなります。
香りの良いものに変えるとトイレの臭いも緩和されるので、猫によっては、臭いを気にせず必要以上に掻かなくなるかもしれません。
ただ、元々野生だった頃の猫は、細かい砂の中で用足しをしていたため、その名残で大きな猫砂を好まない場合もあります。
そのような砂にこだわりを持つ猫の場合、トイレに入らなくなるかも知れませんので、猫と相談しながらが良いでしょう。
また、猫がその砂を吸い込んだ時、猫の体質によっては体に良くない種類もあるので、猫砂の知識もあった方が良いです。
砂を固まらないものにする
システムトイレと言う、猫用の新しいトイレが、いくつかのメーカーから出ています。
このトイレは、固まった尿がトイレの中に留まることがないので、臭いが気になる猫も砂を掻かなくなるかもしれません。
その上、このトイレは、砂を掻きだして始末するのではなく、敷いたペット用シーツを片づけるだけで、部屋部分の掃除は週に一回程度で済むので飼い主の負担も少なくなります(もちろん便は、都度取り除きますが)。
しかし、これも、砂を大きくした時と同じように、砂にこだわりをもつ猫だと、トイレに行かなくなることもあります。
シーツも用意しなくてはいけないので、シーツや砂を工夫しないと割高になる可能性があることも注意した方が良いでしょう。
全自動トイレ
お金に余力のある家庭なら、思い切って全自動トイレにするのも一つの策です。
電動でトイレを回転させて、排泄物と排泄物を含んだ砂を排出します。
この方法なら、上記のどの方法よりも掃除が楽で、トイレも清潔に保たれたままにしておけます。
同時に、人間のトイレと同じくらい値段がかかります。
大きさも、他のトイレよりも大きいです。
電気代もかかります。
そのため、どうしてもトイレの掃除が嫌で、臭いも気になりお金もあると言った場合は考えても良いかもしれません。
しかし面倒だけど、週に一度くらいなら良い、と言うなら、他の方法の方がコンパクトで済むし良いでしょう。
色々な猫砂が散らからないような対策を試してみよう
トイレは、飼い主も猫も気になるもの。
特に猫にとっては、自分が使うものだし、トイレを済ますと言うことは、野生の世界では生死に関わる一大事だったために、とても神経を使うところ。
そんな猫の不安も汲み取って、色々な形状のトイレや猫砂を試してみて、皆が満足できるものを用意できると良いですね。