心配かもしれませんが、1日や半日程度なら子猫でも留守番することができます。
ただし、生後5~6ヶ月になるまで待つことが必要です。
また、留守番を成功させるためには適した環境作りが必要なので、飼い主さんが注意しなくてはならない点もいくつかあります。
エサや水を用意して外出する
子猫に留守番をしてもらう時は、必ずエサや水を用意しておきましょう。
猫は1食分のエサを一気に食べません。
時間を掛けて少しずつ数回に分けて食べるので、短時間の留守番だからといってエサを片付けるのはNG、途中でお腹を空かしてしまいます。
エサは普段食べ慣れている物が良いでしょう。
ウェットフードは傷んでしまうので、ドライフードにしておく必要があります。
そのため、まだドライフードが食べられない子猫なら、留守番は避けておいた方が無難です。
ドライフードがふやけると食べない子もいるので、外出前にエサの状態もチェックしておきましょう。
長時間留守番させる時はエサを複数用意しておきます。
誤って水を倒してしまうこともあるので、短時間の留守番でも水は2~3個用意しておきましょう。
水は同じ場所ではなく離れた所に置いてあげてください。
夏場は水が腐ることもあるので、循環式給水器がオススメです。
戸締りを徹底して室内のドアは固定しておく
子猫に留守番をしてもらう時にも防犯対策は必須です。
留守中に空き巣に入られてしまうかもしれませんし、部屋のドアや窓から子猫が脱走してしまうかもしれません。
子猫は身軽でジャンプ力もあるため高い所にも登れますから、高い場所にある窓もきちんと施錠するようにしましょう。
猫が開け方を覚えてしまうこともあるので2重ロックにした方が安心です。
また、外に繋がらない室内のドアも、閉めるか動かないよう固定しておきます。
ドアに足や尻尾を挟んで怪我ということもあるので注意してあげましょう。
その他、一室に閉じ込めてしまうと子猫がストレスを感じるため、ある程度育っているなら危険な場所以外は行き来できた方が快適と言えます。
夏は冷房で室温管理をする
猫は体温調節が苦手なので、室内の温度によっては体調を壊してしまうこともあります。
留守中は部屋を閉め切るため、子猫が快適に過ごせるように空調管理をしてあげましょう。
夏場の冷房は必須です。
設定温度を28度にするかドライモードにしておきます。
扇風機では十分に部屋が冷えませんし、羽で怪我をしてしまう危険があるので避けておきましょう。
日差しがキツイ部屋は遮光カーテンを引いておくこと、猫用のクールマットを設置するのもオススメです。
冬場の空調管理は基本的に必要ありません。
寒い地域に住んでいない限りは、毛布やキャットハウスを置いておくと寒さがしのげます。
長時間の留守番なら猫用湯たんぽがオススメです、そのまま使うと低温火傷するので、タオルや毛布に包んで置いておきましょう。
最長10時間保温できる湯たんぽもあるそうです。
砂を新しくしてトイレを清潔にする
猫はキレイ好きなので、汚れたトイレでは排泄をしてくれません。
出かける前に、必ず掃除をして新しい砂に交換しておきましょう。
トイレが汚れていると我慢して膀胱炎や便秘になってしまう子もいますし、室内の別の場所で粗相する可能性があります。
臭いが付いてしまうと、また同じ場所で粗相する原因になるので気を付けてください。
子猫は成猫と比べてトイレの回数が多いので、長時間留守にする時はトイレを複数用意しておいた方が安心です。
予備のトイレに排泄物の臭いが付いた砂を少し混ぜておくと、臭いで予備のトイレを覚えてくれます。
危険物は全て片付けておく
子猫の怪我や危険に繋がる物は全て片付けておいてください。
子猫が登りそうな棚や机の上には物を置かないようにする必要があります。
ゴミ箱も漁ってしまうので、蓋付きにしておくか、見えない所に隠しておきましょう。
ティッシュの箱や新聞を出しっぱなしにしていると、帰宅後、部屋が散らかっていて大変なことになります。
特にレジ袋や紙袋・ヒモ状の物も、体や首に引っかかる可能性があるのでNGです。
電気コードをかじって感電する子もいるので、隠すかコンセントカバーを付けるなど工夫してください。
花瓶や観葉植物は誤飲の危険があります。
お部屋以外では、湯船のお湯も必ず抜いておくことも大切です。
子猫が溺れるというケースが多発しています。
反対に、用意しておくと良いのがお気に入りのおもちゃです。
留守中に子猫が退屈しないように遊べる物を置いておきましょう。
また、飼い主の匂いが付いたタオルや服も、子猫が寂しい思いをしないようにすることに一役買います。
爪とぎを設置するのも、壁やソファが被害に遭わずに済むのでオススメです。
注意点を守れば子猫でも留守番できる
エサや水・トイレ・室温管理をして子猫が快適に過ごせるようにしておきましょう。
戸締りをしっかりして、危険な物を片付けておけば完璧です。
子猫のうちは好奇心旺盛ですから、少しの失敗なら目を瞑ってあげましょう。
また、まだまだ甘えたい時期なので、長時間の留守番も避けておきましょう。
留守番も何度かこなしていると、自然に慣れてくれます。