猫を飼っている方なら誰もが経験すること、それが猫の抜け毛です。
ちょっと猫を撫でただけで、ごっそり毛が抜けるという経験もあるかと思います。
猫が最近よく毛が抜けるなと感じたときに、考えられる原因をご紹介します。
季節の変わり目
抜け毛の時期というのが猫にはあるということです。
季節の変わり目に合わせて、夏毛と冬毛の年二回に分けて生え変わります。
そのため、その時期には抜け毛が特に多くなります。
猫には短毛種と長毛種といるので、種類によっても抜け毛の量は違ってきます。
季節の変わり目が原因の抜け毛は、猫特有の現象ですので、当然のことです。
お手入れとしては、こまめにブラッシングをしてあげることが必要です。
ブラッシングをすることで抜け毛が絡まる心配も軽減されますし、毛の生え変わりを促すと同時に、毛艶にも良い影響を与えることができます。
猫によっては毛づくろいをサボりがちな子もいるので、そういう猫には飼い主がブラッシングをすることで、季節の変わり目の抜け毛をスムーズにしてあげることも大切です。
しかし、中にはブラッシングが苦手な猫もいます。
今はブラシの種類もたくさんあるので、どのタイプのブラシがその猫にとって最適かどうかを調べてみて、猫の負担にならない程度でブラッシングをしましょう。
ストレスを感じている可能性
人間もストレスを抱えることは多々あると同時に、猫だって、ストレスを感じることはあります。
短時間にたくさんの人に撫でらたり、引っ越しなどで新しい環境に置かれたりなどです。
今まで単独飼いだった猫のもとへ新しい猫がやってきた場合や、部屋の模様替えで家具の配置が変わることも、ストレスになる可能性があります。
更に甘えん坊の性格の猫の場合、飼い主にかまってもらえないことへの寂しさもストレスに繋がります。
ストレスを感じると、普段よりも過剰に毛づくろいをしてしまい、それが抜け毛に繋がってしまいます。
猫は人前ではそういった行動をせず、隠れてすることもあります。
そのため、猫の様子はなるべくこまめに観察しましょう。
どの程度でストレスを感じるのかは、猫によっても度合いが様々です。
猫は元々デリケートな生き物ですが、特に神経質な性格の猫と接するときには、ストレスを与えないように注意してあげることが必要です。
また、甘えん坊の猫には出来る限り積極的に接してあげて、寂しい気持ちを軽減させてあげることも大切です。
何が猫にとってストレスになっているかを、日頃から感じ取ってあげましょう。
病気を抱えている
抜け毛があまりにも激しいときは、病気の可能性も考えられます。
一番多いものとしては、アレルギー性皮膚炎という皮膚病が挙げられます。
アレルギーの原因となるダニ、ノミによって引き起こされます。
アレルギー性皮膚炎の原因は、他にも食べ物との関係もありますので、見極めが必要です。
ダニやノミによる原因で皮膚病を発症すると、抜け毛の他にも、痒みや湿疹という症状もあります。
抜け毛に加えて、猫が痒がっているときは、皮膚病の可能性があるということです。
猫によっては、掻きむしって更に症状の悪化に繋がることもあります。
抜け毛や単に痒がっているだけでは済まないことが多いので、猫のためにも早期発見と早期治療が望ましいです。
皮膚病は常習性があるので、猫の体を清潔に保つことも予防につながります。
病気によるダニやノミの他にも、免疫異常、肝臓病、糖尿病などもあります。
左右対称に毛が抜ける場合は、ホルモン系の異常が原因ということも考えられます。
少しでも気になることがある場合は、躊躇せずに病院に行って検査してもらいましょう。
食べているものとの関係
猫も、人間と同じように食べ物アレルギーを発症することがあります。
食べ物が原因の、アレルギー性皮膚炎です。
食べ物アレルギーかどうかを知るのは難しいところもあります。
まずは今食べているものを止めて、別の種類の食べ物を与えてみて様子を見ましょう。
またそれとは逆に、同じものばかりを与えていることで栄養が偏ってしまい、抜け毛に繋がることもあります。
特にビタミンの不足が猫の健康に状態を引き起こします。
食べ物の栄養状態を知り、その猫の体質に合っているかどうかを知る必要があります。
そのため、飼い主が、猫の食事の管理に気をかけてあげましょう。
一度、与えている食べ物を見直してみるのも、原因の探る一つのきっかけになります。
猫の様子から抜け毛の原因を見つける
抜け毛の原因は、抜ける箇所や猫によっても様々です。
もしかすると、原因は必ずしも一つとは限らない場合もあります。
日常で出来ること予防としては、食事の管理、ブラッシングを習慣化させる、定期的に洗ってあげるなど、猫を清潔に保つことなどが挙げられます。
猫はとても繊細な動物です。
些細なことをきっかけに脱毛になってしまうこともあります。
飼い主が猫の特性を知り、正しい管理をすることで、猫が抱えている抜け毛の問題を見つけ出しましょう。