猫のトイレを洗ったことが無い。という飼い主さんは結構いらっしゃいます。

しかし、砂やシートだけを頻繁に替えても雑菌はどんどん繁殖し、猫が膀胱炎にかかる原因となる場合があります。

そうならない為にも、最低でも月に1度は丸洗いして新しい砂とシートに変えましょう。

洗い方さえわかれば簡単なので、本日は洗剤とクエン酸を使った猫のトイレの洗い方をご紹介します。

猫のトイレを洗う為の洗剤を準備

中性洗剤かクエン酸を使います。

「中性洗剤」は、食器用かお風呂用で大丈夫です。

ただし、洗剤は臭いが残る場合があります。

猫はにおいに敏感で、柑橘系の臭いを嫌います。

その為、柑橘系の臭いの物しか無い場合はクエン酸を使う方が望ましいです。

「クエン酸」は梅干しやレモン等に含まれている有機酸の一種で酸性タイプの素材です。

酸の力で、アルカリ性の汚れや臭いを中和し、汚れを落とし、消臭する効果があります。

猫のおしっこやアンモニア臭はアルカリ性なのでクエン酸で中和できます。

安全性が高いので汚れが落ちないのでは?と思われる方も多いかもしれませんが、しっかりとした効果が期待できます。

工業用(掃除用)クエン酸は、スーパー・薬局・100円ショップなどで手軽に購入できます。

また、クエン酸は、水垢・石けんカスを落とす効果もあるので、お風呂・シンク・トイレの消臭等、普段の掃除にも活用できます。

猫のトイレを洗う為の道具の準備

洗う道具は柔らかいスポンジかブラシです。

プラスチック容器に傷が入ると、その傷の隙間に菌が入り、繁殖する恐れがあります。

そのため、傷の入る恐れのあるブラシより柔らかいスポンジの方が望ましいです。

スポンジは何度も使用することに抵抗を感じられる方には「メラミンスポンジ」等が便利です。

好きなサイズにカットして使い、汚れたら捨てることができます。

その他、あると便利なのは手を保護するためのゴム手袋と、挟まったり、入り込んだした砂を取る為の爪楊枝等の先が細い物です。

もし予備のトイレケースをお持ちであれば、掃除中でも猫がトイレを我慢せずできるよう準備しておかれると良いですね。

それでは、洗剤と道具が揃ったところで早速下準備に入ります。

猫のトイレを洗う為の下準備

トイレケースの砂(チップ)やトイレシートを捨てます。

この時、キッチンペーパーやティッシュ等で一旦全体的に汚れを落としていきます。

メッシュ部分や隙間に砂が詰まっている場合砂はこの段階で外しておきます。

爪楊枝など先の細いもので押し込むと簡単に外れます。

この一手間で丸洗いが格段に楽になり、お風呂場で洗う抵抗も少なくなります。

ここまで終わったら下洗いを開始します。

お風呂場(洗うスペースがあればお庭でも良いですね)にトイレケースと掃除道具を持込みゴム手袋をつけ、下洗いから行います。

食器を下洗いするような感じで、手で擦りながら熱めのお湯で洗い流して下洗いは完了です。

猫のトイレをスポンジで洗う

「洗剤を使用する場合」洗剤とスポンジで隅々まで洗っていきます。

ブラシを使用される場合は傷が入らないように行います。

そして洗剤の臭いが残らないよう、熱めのお湯で念入りにすすいでいきます。

「クエン酸を使用する場合」熱めのお湯とスポンジで、隅々まで素洗をしていきます。

隅々までキレイに洗えたら、熱めのお湯ですすぎます。

次に一旦トイレを組み立てお湯を張ります。

その中にクエン酸を「20倍希釈」を目安に加え、30分~1時間程つけ置きします。

※つけ置きを浴槽で行う場合はクエン酸は1カップ程度が目安になります。

時間を置き、浮き上がった汚れは再度柔らかいスポンジでこすります。

こびりついた汚れがある場合は、クエン酸の粉を直接スポンジにつけてこすって落としていきます。

そしてお湯でしっかりとすすぎます。

猫のトイレを乾かす

洗い終わったトイレケースは、雑菌の繁殖を防ぐ為にもしっかりと乾かすことがポイントです。

天気の良い日は水気を拭き取った後に、外で天日干しましょう。

予備のトイレがない場合は、早めに終わらせた方が良いので、乾いたタオル等で拭きあげ、ドライヤー等でしっかりと乾燥させます。

ドーム型のトイレケースの場合は屋根の開閉部分に水が残りやすいので気をつけましょう。

後はしっかり乾けば完了です。

普段尿のアンモニア臭が気になる方は、トイレの砂(チップ)に顆粒のクエン酸を少し混ぜるか、クエン酸水をスプレーしておくと臭いを抑えられます。

クエン酸水の濃度は2.5%(水400ml.クエン酸10g)が目安です。

スプレー容器に入れておけば気になるときにすぐ使えて便利です。

気が付いたらこまめに猫のトイレを掃除しておこう

洗い終わった後のトイレケースは臭いも取れて、清潔な状態に仕上がっています。

次回洗う時までの期間も、気がついたらすぐに排泄物を取り、気になる汚れは除菌シート等で拭き取る等こまめにお掃除をすれば、臭いも雑菌も抑えられ、より良い状態で維持できます。

是非これを機会に清潔なトイレ環境を保ち、大切な猫を病気やストレスから守りましょう。