どんなに可愛い猫でも、飼っていれば日常的にいろいろと手がかかるものです。
猫の場合は、犬のように毎日散歩をしたり、しつけをしたりするといったことはそれほど多くないでしょう。
しかし、日常的に発生するのがトイレのお掃除です。
今回は、そんなお掃除を簡単にする、便利な猫のシステムトイレについて紹介します。
1.猫のシステムトイレとは
猫のシステムトイレとは一体どんなものなのでしょうか。
普通のトイレとどう違うのか…そんな風に思う人もいるかもしません。
猫のシステムトイレの仕組みや、そのメリットやデメリットを具体的にご紹介します。
最近では、猫のトイレといえばシステムトイレを使うことが多くなりました。
そのため、メーカーも多くありますし、形状や大きさには様々なタイプがあります。
一般的な猫砂を敷くトイレに比べると、多少値段は高いものが多いでしょう。
多くのシステムトイレは、トイレが機能的に3層の構造になってます。
真ん中の層にはメッシュ状のスノコがあり、その上にペレットを敷いて使用します。
スノコの下は、出し入れできるトレイになっており、おしっこを吸収するためのマットやシートなどを敷くようになっています。
2.システムトイレのメリット
システムトイレを使うメリットとしては、圧倒的に掃除の手間が減るというのがいちばんでしょう。
猫は自分で毛づくろいをしたり、もともとの性格としてキレイ好きな生き物です。
ですので、猫を飼育するときには、清潔なトイレの維持というのも大切になります。
昔ながらの猫砂を使うトイレは、おしっこやうんちの排泄の都度、掃除をしてあげる必要がありました。
しかし、最近では一人暮らしで猫を飼っている人も多いでしょう。
そうした人にとっては、日々行わなければならない作業が面倒に感じられることもあると思います。
猫砂のお手入れ自体は、それほど時間がかかるわけではありません。
しかし、毎日のこととなると、意外と大変なもので億劫に感じられるでしょう。
また、臭いなどが部屋にのが気になるという人も少なくないと思います。
3.おしっこのお手入れが楽
システムトイレの最大の特徴は、何と言ってもおしっこの処理がとても楽になることです。
これだけでも、利用に値すると言っても過言ではないでしょう。
掃除の手間や、臭い対策について、システムトイレはそれほど画期的だと言えます。
猫砂の場合、おしっこをすると砂が固まるようになっています。
毎日、この固まった砂を取り除き、捨てる作業が非常に煩わしいものです。
しかし、システムトイレでははペレットやスノコを通過して、下の吸水マットがおしっこを吸ってくれます。
吸水マットは素早く水を吸うので、部屋に臭いが広まるのを防ぎ、さらに消臭効果もあったりします。
加えて、マットの交換は一週間に一度ほどで良く、新しいものと取り替えるだけです。
毎日の砂取りの手間が週一回になり、さらに交換して古いものを捨てるだけになるのは便利だと思いませんか。
4.砂が飛び散らない
また、猫の習性として、トイレをした後に砂をかけるという行動を取ります。
キレイ好きな性格だともいえますし、恥じらいのようにも取れる猫の行動です。
しかし、野生のときの名残で、敵となる動物から臭いを隠すためだとも言われています。
しかし、猫砂を敷いて使うトイレの場合には、この習性が非常に厄介だったりします。
部屋の床に、猫砂が散らばってしまうなんてこともしょっちゅうです。
ですが、システムトイレなら、この猫砂問題もある程度の改善が見込めます。
というのも、スノコに上に敷くペレットは、スノコの下に落ちないように粒の大きめとなっています。
そのために、砂をかけても広範囲に小さな砂が飛び散ることはありません。
ですので、絨毯やカーペットの上でも安心してトイレを置くことができます。
5.キレイ好きな猫だからこそ
猫はトイレが汚れていると、それだけで粗相をしてしまうことがあります。
また猫のストレスにもなるため、トイレはいつもキレイな状態にしておくよう心がけてあげたいものです。
しかし、便利なシステムトイレにもデメリットはいくつかあります。
まず、猫は自分の落ち着ける場所や、気に入った場所でしか用を足そうとしません。
ですので、いきなりトイレが変わると、慣れるまでに時間がかかることがあちます。
また、システムトイレは少し高さがあるので、最初のうちは苦労するかもしれません。
また、システムトイレと言っても、紹介したように全自動というわけではありません。
うんちはペレットの上に残りますので、その都度処理する必要があります。
また、吸水マットなどはトイレ本体にあったものを購入する必要があるので、どれでも良いというわけではありません。
猫のシステムトイレの特徴を知り、導入してみよう
ざっと紹介したように、あればとても便利なシステムトイレ。
魅力的に感じる人も多いでしょう。
後は、猫との相性もありますが、それほど大きな問題になることはほとんどありません。
少しでもトイレの手間が省ければ、そのぶん猫のことが好きになることができるかもしれません。
猫にとっても飼い主にとっても、大きなメリットがあるのは間違えないでしょう。