猫を飼っている多くの飼い主達にとって避けて通れないのがトイレのトラブルです。
特に日本では畳におしっこをされてしまうケースがあります。
染み込んでしまいどう処理していいか分からないからといってそのまま放置していると、どんどん強い悪臭を放つようになり、それこそ畳ごと張り替える羽目になってしまいます。
この困った畳の上のおしっこトラブルの対処法をご紹介します。
おしっこの対処はスピードが要です。
まだ経験のない方も対処法をあらかじめ知っておくことで、いざというとき役に立つはずです。
1.おしっこで畳が湿っている場合はとにかく急いでふき取る
まだ湿っている場合は自然に乾くのを待ってはいけません。
尿素が奥深くまで浸透するだけでなく、染み込んだ尿の中の栄養素を利用し雑菌が増殖して悪臭を放つ原因になります。
まず乾いた雑巾で湿り気を取り、そこに塩や小麦粉を撒いてください。
塩や小麦粉に湿り気を染み込ませて掃き取ります。
極め付けにドライヤーや重層を利用して乾かすなどして物理的におしっこを除去するとよいでしょう。
これだけで臭いを防げることもあります。
2.エタノール等を利用し畳を消毒する
エタノールやアルコールなどを霧吹きで散布した後、乾いたぞうきんでふき取ってください。
おしっこの栄養を利用して雑菌が繁殖すると、これも悪臭を放つ原因となります。
早めにエタノールやアルコールまたは中性洗剤などで消毒する必要があります。
この時、畳を痛めないように薬品は水で薄めて使用しましょう。
また、終わったら乾拭きやドライヤーで必ず乾かしてください。
湿ったままにすると雑菌やカビ、ダニなどが繁殖する原因になります。
3.市販のペット用の消臭剤を使用する
1.2.を行って乾かしてから利用すると良いです。
言わずもがな各社様々な研究をもとに消臭剤を作っていますので利用しない手はありません。
畳に利用できることなどを確認して使用しましょう。
また、ほかの対処法で使用したものと混ぜてはいけないことがあるので中事項をよく読んで使用してください。
4.水をかけて掃除機で吸う
コップ一、二杯ほどの水をかけその上をタオルで覆い掃除機で吸ってください。
この時、掃除機が水を吸わないようタオルは折ったり重ねたりして四重以上にした方がよいです。
臭いの元となる尿素は水に容易に溶ける性質を持っています。
湿らせて吸い出すことを繰り返すことで尿素を取り除き、後々発生する臭いを緩和できます。
終わったら乾拭きやドライヤーで必ず乾かしてください。
湿ったままにすると雑菌やカビ、ダニなどが繁殖する原因になります。
5.おしっこがかかった畳に熱湯をかける
熱湯をかけるのも手です。
熱湯消毒の効果だけでなく、臭いの成分を熱により破壊します。
スチームアイロンなどでも代用可能ですが絶対に直接アイロンを畳に当てないでください。
その後冷めてから乾拭きやドライヤーで必ず乾かしてください。
湿ったままにすると雑菌やカビ、ダニなどが繁殖する原因になります。
6.酢水でふき取る
お酢と水を1.2の割合で混ぜ酢水を作り、雑巾にしみ込ませしぼってから拭いてください。
アルカリ性のアンモニアを酸性の酢水で中和させることで臭いを抑えます。
臭いとりだけでなく除菌効果や日焼けした畳を回復させる効果もありますので畳全体を拭くことをオススメします。
終わったら乾拭きやドライヤーで必ず乾かしてください。
湿ったままにすると雑菌やカビ、ダニなどが繁殖する原因になります。
7.重層を散布する
畳が乾いた状態で重曹を上から散布し、しばらく放置してください。
その後、掃除機で重層をしっかり吸い取ります。
一定の消臭効果が得られます。
ただし、重曹は湿り気を帯びると畳を変色させる可能性があるので、必ず乾いてから散布し水拭きを絶対にしないでください。
重層が残らないよう注意してください。
8.酵素入り洗剤を使用する
酵素入り洗剤を水で薄めてください。
それを雑巾にしみ込ませしぼってから拭いてください。
酵素入り洗剤の酵素はタンパク質の分解を行う能力があります。
雑菌の繁殖に利用される栄養分や雑菌の持つたんぱく質を分解し、雑菌が増殖するのを防ぎます。
また尿や雑菌の生産したにおい成分の分解も行い、においの発生を抑えます。
9.過酸化水素水で拭く
コンタクトレンズの消毒薬などに使われる過酸化水素水を水で薄めてください。
それを雑巾にしみ込ませしぼってから拭いてください。
過酸化水素水には有機物の分解を行う能力があります。
雑菌は尿に含まれる有機物を栄養にして増殖するため、雑菌の繁殖を抑えるのに役立ちます。
また雑菌の生産したにおい成分の分解を行い、においの発生を抑えます。
畳に猫がおしっこをしてしまったときの対処を知ろう
このように畳の上のおしっこトラブルには様々な対処法があります。
重要なことは①素早く対処すること②尿素や有機物を取り除くこと③雑菌を消毒すること④畳を湿ったままにしないことです。
ちなみに、ブラックライトやUVライトを暗闇であてると、おしっこが光り目視で確認できます。
困っている方はぜひ試してみてください。
とはいえ、また同じところでおしっこをされては意味がありません。
トイレのしつけをしっかりすることが一番の対処法と言えるでしょう。