招き猫、漫画やアニメなど、猫をモチーフにしたキャラクターには必ずといってよいほど首輪に鈴がついています。

実際に猫用の首輪にも鈴のついたものは多くありますが、猫に悪影響はないのでしょうか。

猫の首輪に鈴をつけるか悩んでいるなら、これからご紹介するメリットとデメリットを知っておきましょう。

首輪の鈴は猫の聴覚に悪影響がある

鈴をつけることのデメリットとしてまず一番考えられることは、聴覚への影響です。

猫の聴覚は犬の2倍、人間の10倍とも言われています。

この鋭い聴覚は、人には聞こえないほど高い音や遠方の動物の足音まで聞くことができます。

反対に視覚はそれほど発達しておらず、人ほど鮮やかにものを見ることはできません。

猫が自分の周りの状態を知るには、視覚からの情報量より聴覚からの情報量の方が多いということです。

鈴の音で猫が聴覚障害を引き起こすことはほとんどありえません。

しかし、あまり大きな音のする鈴や活発な猫で四六時中鈴を鳴らしてしまう猫の場合、鈴をつけることは猫の鋭い聴覚での情報収集を阻害してしまうことになります。

鈴をつけるなら、できるだけ大き過ぎない、音の小さなものを選んでください。

聴覚の鋭い猫とって首元で四六時中鈴の音が鳴り続けることは、多かれ少なかれ負担になります。

猫自身が鈴を鳴らし過ぎないコツを掴んだり、慣れてしまって問題のない猫も多くいます。

しかし、目の悪い猫や音への反応の鋭い猫には鈴の音は生活の負担になります。

首輪の鈴の音がストレスになる

聴覚に影響がない小さな音でも、猫によっては首元でいつも音が鳴っている状態にストレスを感じる可能性があります。

鈴をつけた直後から首周りを舐めたり、尻尾を大きく振るなどのイライラしている仕草があるなら、鈴の音にストレスを感じていると考えられます。

そのままつけ続けると胃潰瘍になってしまったり、食欲不振から極度に痩せてしまう猫もいます。

鈴を音の小さなものに変えれば解決する場合もありますが、鈴によるストレスは音だけが原因とは限りません。

鈴の重さで首輪のバランスが若干変わったことや、鈴が首元で揺れることを不快だと感じている場合もあります。

つけ始めて数日で慣れてしまう猫もいますが、いつまでもストレスを感じているようなら鈴をつけることはあきらめましょう。

また、鈴の音は猫だけでなく飼い主や近隣の住人にもストレスになるかもしれません。

夜行性の猫は、夜中の飼い主の就寝中でも活発に動き回ります。

鈴の音で眠りが浅くなれば飼い主の負担は大きいでしょう。

また、外へ散歩に出る猫や壁の薄いアパートなら近所の住人に迷惑になっていないか確認した方が良いでしょう。

首輪の鈴の音で猫の居場所がわかる

鈴をつけるメリットは、足音や鳴き声などの生活音をほとんど立てない猫がどこかへ隠れてしまっても、鈴の音で見つけやすくなるということです。

猫を飼ったことのある多くの人は、気付かないうちに猫をクローゼットやタンスの中などに閉じこめてしまった経験があるのではないでしょうか。

猫は足音や気配を完全に消すことがとても上手な生き物です。

無口な猫を一度閉じ込めてしまうと見つけるのは大変です。

思わぬ事故の防止のために、猫の鈴はとても役立ちます。

鈴の音で居場所がわかるメリットは、猫を閉じ込めてしまった時だけではありません。

足元にすり寄る猫を踏まないためや迷子の猫を探す時にも役立ちます。

室内飼いの猫は、間違って外に出てしまうとパニックになってしまいます。

家からすぐ近くの場所でも怖がって物陰に隠れてしまえば探し出すことは困難です。

鈴の音は見つかりにくい場所に隠れてしまった迷子の猫を見つける手助けになってくれます。

首輪の鈴の音は動物よけになる

半野良や放し飼いなどの外出する猫なら、鈴は動物よけとしても役立ちます。

家の外は猫にとって危険なものがたくさんあります。

鈴の音で周囲に存在を知らせることは、カラスなどの天敵よけや他の猫との余計なケンカを防止することに繋がります。

鈴の音で猫の存在を知らせることは、逆に飼い猫から他の動物を守ることにもなります。

狩猟動物の猫は、外で小鳥やネズミを捕まえて家に持ち帰ることがあります。

猫にとっては達成感のあるストレス解消法かもしれませんが、処分する飼い主には負担を感じる人も多いでしょう。

野生の生き物から思わぬ病気に感染する心配もありますし、獲物として捕まえた動物が誰かのペットだった場合、大問題になります。

鈴の音で周囲に猫がいると知らせることは、外で猫を飼うとおこりえるトラブルを減らす手助けになります。

首輪鈴は猫によって向き不向きがある

鈴をつけるかどうかは、猫それぞれの普段の生活や性格に合わせて考えてください。

首輪に鈴をつけることによって悪影響があるかどうかは、猫によって大きく差があります。

首輪の鈴は必ず着けなければいけないものではありません。

いくらメリットがあると思えても猫が嫌がるなら無理につけるのはやめてあげましょう。