猫を飼っていると噛まれたり、ひっかかれる時があります。

出血したり痛みがある時は、飼い主は慌ててしまいがちです。

このようなトラブルがあった時、どのように対処すれば良いでしょうか。

ここでその方法をご紹介します。

患部を止血する

猫に噛まれたり、ひっかかれた時は出血することが多いです。

また猫がかなり攻撃的になって落ち着かないと、何度も噛まれたり、ひっかかれて多くの傷を負ってしまう時もあります。

出血した時は適切な方法で止血を行いましょう。

患部に清潔なガーゼを当てて、圧迫して止血します。

すぐに血がにじんでしまうことも考えて、ガーゼを何枚か重ねるようにして圧迫すると良いでしょう。

しばらく圧迫を続けても血が止まらないようであれば、再び圧迫を続けます。

なかなか出血が止まらなくても、しっかりと止血を行いましょう。

可能であれば心臓より患部を高くすると止血しやすくなります。

傷口を洗い流して清潔を保つ

出血が止まったら、すぐに水道水で傷口を洗い流します。

傷口を洗い流すことで、患部を清潔に保つことが非常に重要です。

この時こするようにして洗うのではなく、流水でしっかりと洗い流すようにして洗浄します。

石鹸は使用しなくても良いです。

こうすることで傷口の異物を除去して、傷の治りを促進することができます。

そのため必ず行うようにしましょう。

傷口をキレイに洗い流したら、清潔なガーゼなどで優しく当てるようにして、水分をよく拭き取ります。

水分が残ったままだと、かえって不潔になりやすいので注意しましょう。

水分をよく拭き取ったら腫れていないか、化膿していないかなど、傷口の状態をよく観察するようにしましょう。

消毒したりガーゼで保護する

傷口の状態を観察したら、ガーゼで保護しておきます。

ガーゼ保護にはメリットもデメリットもあります。

でも病院に受診する前に行うことで、痛みが和らいだり、これ以上傷口が損傷するのを防いでくれます。

ガーゼで保護する前に、状態によって消毒します。

近年は消毒することで、傷を治す働きのある細菌まで殺したり、かえって乾燥するので良くないとされています。

でも消毒薬が自宅にあるなら、応急処置として行っても構いません。

消毒しても全ての病原菌をなくすことはできませんが、安心感を得ることができます。

傷口に消毒薬を塗布して乾燥させてから、ガーゼで保護します。

ガーゼは必ず清潔な物を使うようにしましょう。

また部位によってはガーゼがずれやすくなるので、その上から包帯を巻いても構いません。

この場合あまりきつく巻きすぎないように注意しましょう。

慌てず冷静な対処を行う

猫に噛まれたり、ひっかかれてしまうと、気が動転することもあります。

でもそういう時こそ焦らず冷静になって、対処することが大切です。

傷口の状態をよく観察して、適切な応急処置を行いましょう。

またケガをした人に対する、精神的なケアも大切です。

ケガをして子供が泣き止まないようであれば、不安を軽減するような声掛けをしたり、そばにいてあげるようにしましょう。

痛みを訴えているようなら、アイスノンなどにタオルを巻いて、冷やしてあげるようにしましょう。

また猫が落ち着かないようであれば、別の部屋に隔離させましょう。

攻撃的な状態が続いてあらたに噛まれたり、ひっかかれてしまうのを防ぐようにしましょう。

すぐ病院に受診する

猫に噛まれたり、ひっかかれてしまうと、様々な病気に感染する恐れがあります。

そのため応急処置が終わったら、できるだけ早く病院に受診するようにしましょう。

猫の口腔や爪には様々な細菌が存在しているので非常に危険です。

傷の状態によっては、そのまま様子をみても大丈夫と思ってしまいがちですが、軽傷であっても受診した方が良いです。

自己判断での応急処置だけでは不十分です。

病院でしっかりと診察してもらってから、適切な処置を受けましょう。

また薬が処方されたら、しっかりと飲むようにしましょう。

その後医師から再診の指示があった時は、必ず自己判断せず受診するようにしましょう。

猫ひっかき病の症状に注意する

猫に噛まれたり、ひっかかれた時は、猫ひっかき病の症状に十分注意が必要です。

猫ひっかき病とは猫に噛まれたり、ひっかかれることで、病原菌に感染することで起こります。

原因菌は猫の口腔や爪などに存在する、バルトネラ・ヘンセラ菌です。

特に子猫に噛まれたり、ひっかかれた時は注意が必要です。

症状は10日くらいで発疹が出現して、その後リンパ節の腫れや発熱といった症状が現れます。

そのため猫に噛まれたり、ひっかかれた後も症状の観察が重要です。

このような症状が見られたら、すぐ病院に受診しましょう。

また意識障害などの症状が見られるケースもあります。

この場合は一刻も早い救急対応が重要になります。

家族はすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

適切な応急処置の方法を事前に理解しておこう

猫に噛まれたり、ひっかかれた時は、早急に応急処置を行いましょう。

大人しい猫であっても、思わぬことで噛まれたり、ひっかかれることもあります。

このようなトラブルに備えて、事前に適切な応急処置の方法を、しっかりと理解しておくことが大切です。

また猫に噛まれたり、ひっかかれた時は躊躇せず、すぐ病院に受診しましょう。