猫はいろいろな場面で、困惑してしまう時があります。
このような時は人間と同様、様々な仕草をすることがあります。
では猫が困惑している時は具体的に、どのような仕草を見せるのでしょうか。
ここで紹介していきます。
1.猫が目をキョロキョロさせる時は困惑している
猫にも思い通りに物事が進まない時はあります。
人間が何かに困っている時は、無意識にいろいろな仕草をすることがあります。
猫の場合も同様です。
猫が困惑している時は、目をキョロキョロさせることがあります。
猫は動く物に反応することがよくあります。
これは獲物を捕らえるために行われる、習性の一つです。
飼い猫であっても、猫じゃらしなどを動かすと反応します。
動く物に困惑している場合、目で追ってキョロキョロしていることがあります。
猫が非常に戸惑って、おどおどしている時に見られます。
このように猫が困惑している時は、目の動きで感情が表れていることがあります。
2.猫が一点をじっと見つめたり、のぞき込む
前述したように猫は困惑すると、目をキョロキョロさせることがあります。
でも逆に一点をじっと見つめることもあります。
猫は生きるために、本能的にエサを探し求めて食べます。
そのためエサがなくなると、非常に困ってしまいます。
飼い猫の場合、飼い主の方をじっと見つめて、エサを要求することがあります。
同時に鳴いて訴えることもあります。
また不意の出来事があると、人間と同様、困惑することがあります。
この時一瞬ビクッとしますが、その後のぞき込むような仕草をすることがあります。
気になっている物の方向にカラダを向けるようにして、この仕草を見せます。
例えば高い所に登って、降りられない時などに見られます。
どうしようか戸惑ってしまい、下の方を何度ものぞき込んでいる姿を見せます。
猫が困惑している時は、飼い主が適切な対応を取ることが大切です。
猫の様子をよく観察しながら、判断するようにしましょう。
3.猫がウロウロするようになる
困った時に見せる仕草は、人それぞれ違います。
でも中には困惑するとウロウロしてしまい、落ち着かない仕草をする人もいます。
猫の場合も何かに困惑すると、この仕草を見せることがあります。
猫は環境の変化が苦手な面もあります。
引っ越した場合の他に、部屋の環境が変わった時でも言えることです。
いつもの場所に物が置かれていないといったケースでも、困惑することがあります。
同じ場所を行ったり来たりして、落ち着かなくなります。
猫は環境の変化によってストレスがたまり、体調を崩してしまうケースもあります。
脱毛症や下痢などは、猫のストレスでよく見られる病気なので、注意が必要です。
そのため引っ越したり、部屋の模様替えを行った時は、猫の様子をよく観察しましょう。
またできるだけ環境を変化させない工夫を、心掛けることも大切です。
4.猫がいろいろな物に近づいて、ニオイを嗅ぐ
猫は困惑すると、前述したとおり、落ち着きがなくなることはよくあります。
さらにニオイを嗅ぐようになることもあります。
猫の嗅覚は人間の数万倍とも言われています。
この優れた嗅覚を使って、ニオイで判断している面もあります。
これは猫の習性の一つでもあります。
猫は普段から、エサや飼い主、他の猫など、いろいろなニオイを嗅いでチェックしています。
でも何か原因があって困惑していると、盛んにニオイを嗅ぐような仕草を見せる時もあります。
場所を移動していろいろな物に近づき、ニオイを嗅いだりして、落ち着かなくなります。
このような仕草が見られたら、困惑している原因を突き止めて、対応するようにしましょう。
5.猫が舌で顔をなめる
猫は転位行動をすることがあります。
転位行動とは、猫が葛藤した時に、別の行動を取ることで、気持ちを落ち着かせる行動を言います。
猫がイライラしている時や、失敗した時などに見られます。
あくびをしたり、カラダを毛づくろいするような仕草を、見せることもあります。
また困惑している時は、舌で顔をなめることもあります。
猫が自分の顔をペロペロとなめている時は、汚れをキレイに落としていることがあります。
野性の猫は獲物を捕らえて、そのまま食べます。
血液などで口の周りが汚れてしまうからです。
でも口の周りが汚れていないのに、なめている時は転位行動が考えられます。
この時は猫がとても困惑して焦っているけど、必死で緊張をほぐしている時です。
食後でもないのに、猫が盛んに口をなめている時は、何かに困惑している可能性があります。
このような仕草が見られたら飼い主は、猫の様子を注意深く観察するようにしましょう。
猫が困惑している原因を突き止めたり、適切な対応をしよう
猫は様々な行動や仕草をすることで、気持ちを表現しています。
困惑している時もいろいろな仕草を見せます。
時には顔をなめるような、転位行動をすることもあります。
猫が置かれている状況をよく観察して、どのような気持ちでいるのか考えてみましょう。
また困惑している原因をしっかりと突き止めて、適切な対応をすることも大切です。