猫の排泄物は健康のバロメーターになります。

トイレで排泄物の処理をするだけでなく、しっかりと観察することも重要です。

では猫のトイレチェックでチェックすべきことは、どのようなことでしょうか。

採尿をして量をチェックする

猫のトイレチェックでオシッコを採尿することも大切です。

採尿をして一日にどれくらいの量のオシッコが出ているか、把握しておきましょう。

異常の早期発見に役立てることができます。

健康な猫であれば毎日とは言いませんが、だいたい三週間から四週間に一度くらいは行うと良いでしょう。

猫の採尿にはいろいろな方法があります。

猫がトイレに入ったらすぐおたまを入れたり、猫砂の上に採尿用シートを敷く方法などがあります。

猫の採尿は慣れないと難しい面もあります。

でも中には猫砂を通過して、トレーに尿をためることができるトイレもあるので、試してみると良いでしょう。

猫のオシッコの量は体重によっても変わってきます。

でも量が少なかったり、多かったりする場合は、何か病気にかかっている可能性があります。

特にオシッコの量が多くて水をよく飲む時は、慢性腎不全の可能性もあります。

採尿をしたら量などをしっかりと記録しておきましょう。

オシッコの色やニオイをチェックする

猫のトイレチェックをする時は、オシッコの色もしっかりと観察しましょう。

正常なオシッコの色は黄色です。

採尿をすると色が分かりやすいです。

オシッコの色が赤や茶色の場合は、血液が混じっている可能性があります。

また採尿をしない日も、適時トイレチェックは必要です。

猫砂に血がついている時もあります。

血尿が見られる原因は様々ですが、尿路結石は多い病気です。

尿路結石は腎臓や尿道などの泌尿器に、結晶や結石ができる病気です。

解剖上オス猫に多いのが特徴です。

同時にオシッコのニオイのチェックもしていきましょう。

猫のオシッコから甘いニオイがするようなら、糖尿病の可能性もあります。

オシッコの色やニオイに異常が見られる場合、何か病気にかかっている可能性があります。

トイレチェックで異常が見られたら、早めに動物病院に連れて行くことが大切です。

飼い主はトイレチェックで、異常の早期発見と早期治療に努めましょう。

ウンチの色やニオイをチェックする

猫トイレチェックでは、ウンチの色やニオイもしっかりとチェックしていきましょう。

猫の正常なウンチの色はこげ茶色ですウンチの色が赤や黒色の場合、血液が混じっている可能性があります。

ウンチに血液が混じっている場合は、消化器系の病気の可能性があります。

また白や灰色の場合は、膵臓が悪いケースもあります。

猫のウンチはキャットフードの他に、食べた物で色が多少変化します。

ウンチのニオイが普段よりもきつくなることもあります。

猫にあげた食べ物も、同時に把握しておくと良いでしょう。

異常の早期発見につながっていくので、トイレでのウンチのチェックも適時行っていきましょう。

ウンチの硬さをチェックする

猫のトイレチェックをする時は、ウンチの硬さもチェックすることが大切です。

ウンチが2日くらい出ていなかったり、硬めの場合は便秘をしているので配慮が必要です。

猫が便秘をする原因は様々ですが、水分を多めに摂取させて様子を見ましょう。

水を飲みたがらない猫には対処が必要です。

普段から給水器を使用したり、湯冷ましをあげるなど工夫をして、水分摂取を促していきましょう。

運動不足も便秘の原因になります。

また猫の下痢にも注意をしましょう。

下痢になる原因は、食物繊維や水分の摂りすぎ、ストレスなどがあげられます。

しばらく様子を見ても便秘や下痢が改善されないようなら、動物病院で診察を受けるようにしましょう。

排泄の姿勢や粗相の有無をチェックする

猫のトイレチェックではオシッコやウンチの観察の他に、排泄時の姿勢にも注目することが大切です。

排泄の姿勢に入っても、なかなか出せないようなケースもあります。

頻繁に続くようなら、前立腺などの病気にかかっている可能性もあります。

またトイレをしっかりと覚えている猫であっても、粗相をすることがあります。

粗相をする原因は様々です。

ストレスがたまっていたり、トイレが汚れている場合でも起こります。

まずは原因を特定することが大切です。

オシッコの回数が増えて粗相が頻繁になる場合は、特発性膀胱炎にかかっている可能性もあります。

猫の排泄の姿勢が異常だったり、粗相が頻繁に続くようなら、動物病院で診察を受けるようにしましょう。

トイレチェックで異常の早期発見に努めよう

猫のトイレチェックでは排泄物の量や色、硬さなどをしっかりと観察しましょう。

猫が排泄する時の姿勢に注目することも大切です。

排泄物に異常があると、病気の可能性もあります。

飼い主が普段から猫のトイレチェックをすることで、排泄の異常に気づいていけるようになります。

観察力を身につけて病気の早期発見に努めていきましょう。