子猫がカラスに突かれている光景や、攫われている光景を目にしという話を耳にしたという方も多くいらっしゃると思います。
やはり、子猫がカラスに襲われている光景は見ていて辛いものです。
それでは、子猫がカラスに襲われないようにするのには、どういった行動が有効なのでしょうか。
保護してあげる
野良猫や捨て猫の場合、木陰に移動させてあげたとしても、カラスはとても賢い生き物ですので、隙を見て連れ去ってしまいます。
特に子猫の場合は、体が小さく、くちばしで咥えたり、足で掴んだりすることも容易に出来ます。
それらの事を考えると、保護してあげるのが一番です。
保護してあげたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
突かれてしまって怪我をしていたり、骨折していたりする可能性も十分に考えられます。
自宅で飼えない状況であるとしても、動物病院で事情を話せば、保護施設に相談することを勧めてくれたり、里親を募集の張り紙をしてくれたりと、様々な方法のアドバイスをしてくれます。
小さな命のためにできる事はたくさんあると言う事を、忘れずに行動してあげましょう。
屋内飼いする
カラスはとても賢く、素早い行動のできる飛ぶ生き物です。
特に繁殖期のカラスはとても凶暴で、人間でも怖い思いをすることが多々あります。
一匹のカラスを追い払っても、ホッとした隙に連れ去られてしまうこともあります。
一匹のカラスを追い払ったとしても、見えない場所に2匹目、3匹目が待機している可能性も十分に考えられます。
もし、連れ去られてしまったら、取り返しようがありません。
連れ去られないようにするためには、屋外に出さない事が一番効果的です。
ここで注意したいのは、カラスは子猫だけではなく、成猫も襲うと言う事です。
成猫の場合、目を攻撃されるため、逃げ出せたとしても大けがを負う可能性が高いので、なるべく屋内で飼うようにしましょう。
猫は外に出なくても大丈夫
猫を飼育していると、「たまには外に出してあげないと可哀想」と思う方もいらっしゃると思いますが、そうではありません。
猫は体が人間と比べてとても小さく、屋内飼いであったとしても、十分な運動が得られます。
子猫を外で遊ばせているときに、カラスに連れ去られてしまったら、探すことも不可能になってしまいます。
カラスの被害に遭わせないためにも、屋内で飼育することが、一番安全で安心できます。
どうしても庭等の外で遊ばせたい場合は、必ず飼い主が監視していましょう。
カラスは子猫を見つけると、大声で鳴いて仲間を集めます。
カラスの鳴き声が聞こえたら、すぐに屋内に避難させてあげる事で、被害から逃れる事が出来ます。
カラスを近付けない
自宅敷地内でカラスが待機しているようであれば、いつも待機している場所にトゲ状のマットを使って、カラスを休ませないようにすることも大事です。
カラスは狙いを定める際、どこかに身を潜めて急襲してくることが多いので、待機している場所にトラップを仕掛けます。
また、テグス等を張り、翼を広げられないようにすることも有効です。
カラスはすぐに逃げ出すことが不可能な場所には寄り付きません。
しかし、テグス等を張り、翼を広げられないようにすれば近づいてきませんが、自分に対して危害が無いとわかった途端、これらのトラップは無意味なものになります。
どのようなトラップも、短期的には効果がありますが、長期的に考えると有効な手段とは言い難いです。
また、自宅敷地外でのトラップは、許可を得る事が重要ですので、個人の問題ではなくなりますし、景観を損ねる原因ともなりますので、十分に注意しましょう。
攻撃するのも有効
カラスは一度ターゲットを見つけると、何度もしつこく攻撃しようとしてきます。
子猫は体が小さく、ターゲットになりやすい存在です。
攻撃のチャンスを狙っているとは知らず、好奇心が旺盛な子猫は外に出ようとするので、飼い主が十分に注意しなければなりませんが、常に注意をすることは、現実的に厳しいものがあります。
すぐ近くでカラスが待機している場合、傘などでカラスを攻撃する方もいらっしゃると思いますが、長いものを振り回す行為は、有効な手段とは言えません。
その場合は、待機しているカラスの目を、レーザーポインターで照射しましょう。
カラスは光るものを嫌います。
そして、仲間に対する情報伝達能力も優れているので、この能力を逆手に取りましょう。
カラスが家に近づく度に照射をすれば、「この場所は危険だ」と思わせ、近付けなくすることも可能です。
子猫をカラスから守ろう
カラスの習性をうまく利用し、子猫の小さな命を守っていくことが重要です。
一番確実で安全な方法は、視界範囲内に入れておく事です。
野良猫の場合、保護してくれる施設に預けるという選択肢が、一番確実で安全な方法です。
そして飼い猫の場合、しつこく襲って来ようとするカラスに対して、忍耐強く何度も追い払うことで、子猫を守ることが出来ますし、子猫がより安全に暮らしていくことが可能になります。