猫がドライフード食べないときは、何かしらの理由で匂いが嗅ぎ取れていない状態になっている場合か、口の中にできものが出来てそれが痛くて食べるのを嫌がるようになっている場合があります。
他にも理由が隠れてるかもしれないので、色々な方法で食べてくれるよう工夫をしてあげましょう。
猫風邪を引いている
猫は匂いを嗅いで食べられるものかどうかを判断しています。
猫風邪を引くと鼻が詰まり、匂いが嗅ぎ取れなくなって、食べ物と認識できず、何も食べなくなることがあります。
食べなくなってしまった時は、ドライフードをお湯でふやかして、匂いを強くさせることで興味を引くことが出来ます。
それでも食べないときは、より匂いを強くさせるために、ツナ缶やウェットフードと混ぜてあげると食べてくれるかもしれません。
また、匂いを嗅いでも食べないときは手であげてみたり、鼻の頭や口の上にちょっとつけてあげると舐め取ろうとするので、それで味がわかり、食べ物と認識して食べてくれます。
口の中にできものが出来ている
口内炎など口の中にできものがあると、痛がったり沁みたりして食べようとしなくなります。
ドライフードをふやかしすり潰して固形が残らないようにすると、あまり痛がらずに食べてくれます。
どろどろのペースト状のものだとあげやすくなります。
自力で食べないときは口の周りにつけて舐め取ってもらったり、注射器に入れて口の端からあげて飲んでもらったりすると食べてくれます。
それでも吐いてしまったり物凄く嫌がってしまったりするときは、病院に連れて行ってあげましょう。
猫は24時間食べ物を口にしない場合、他の病気が隠れているかもしれません。
食べれないことは命に関わるので、危険な状態にならないうちに、注射や点滴などで栄養を取らせてあげましょう。
いつものエサに飽きている
鼻や口に何も症状がないのに食べなくなったときは、そのエサに飽きているのかもしれません。
他のドライフードを数種類あげてそれが気に入るようなら、いつものエサに少し混ぜながら変えていきます。
いきなり他のエサに変えると胃がびっくりして吐いてしまうかもしれないので、気長に変えていきましょう。
あまりエサを変えたくない場合は、猫用の鰹節やおやつなどを混ぜてあげると興味を示して食べてくれるかもしれません。
また、手であげたり音を立てたり、温度や食感を変えると、いつもと違うという興味を引き食べてくれるかもしれないので、色々な方法を試してみましょう。
新しいエサが嫌だ
何かの理由でエサを変えて食べなくなったときは、そのエサが好みじゃないのかもしれません。
猫は生後半年までに色々なものを食べていないと好みがとても限られ、数種類程度のものしか食べてくれなくなります。
前のエサを食べるのに新しいエサを食べないときは、前のエサに混ぜて変えてあげましょう。
大体10%を切り替えて様子を見ます。
どうしても変えなければならないときは、猫の好きなものと混ぜてあげたり、温めて匂いを強くしたりすることで興味を引くことが出来ます。
一番良い方法は前のエサに混ぜてあげることなので、気長に見守ってあげましょう。
味覚嫌悪を抱いているかも
一度口にしたエサで嫌な目に遭うと、新しいエサでも今までのエサでもそのエサに対し嫌悪感を抱くことがあります。
エサを食べてる最中に攻撃やびっくりするようなことをされたり、食べた後に偶然お腹を壊したりすると、原因が他のことであれ、あのエサのせいだと思ってしまい、食べなくなってしまいます。
2~3日ほどでまた食べてくれるようになる猫もいますが、嫌悪感は抜けず、以前よりもガツガツと食べてくれなくなります。
また、警戒心が強い子だと長期間に渡って嫌悪感を抱き、同じようなエサを食べてくれなくなります。
そうなった時は匂いや味がなるべく違うエサを用意してあげると、食べてくれるかもしれません。
環境の変化
食事中の環境が猫にとって気に入らないと、エサを食べなくなったりします。
引っ越しをしたりいつもいない人が来ていたり、新しい猫が来たり、食器を変えたりすると環境の変化で食欲不良になることがあります。
その場合は、何かで猫を安心できる環境にしてあげることが大切です。
食器を変えたり、エサの周りの環境を安全にセッティングしてあげたりすることで、警戒心が解かれ食べてくれるようになるかもしれません。
周りを何かで囲ってあげて食事を邪魔されないようにしてあげたり、周囲を暗くしたり、キャリーなどを置いたりすることで防衛心を取り除きましょう。
猫がドライフードを食べないのには理由がある
猫は過食よりエサをなかなか食べてくれないという点で心配することが多い動物です。
原因は様々ですが、環境やエサの好みなど、改善できることであれば食欲の回復を促すことが重要です。
24時間何も食べずに食欲が戻らない場合は、病院に行くことが一番大切です。
自力で栄養が取れないときは、無理やり栄養を取らせてあげましょう。