ペットショップから、もしくはブリーダーや保健所等から、あるいは自ら保護をした等、子猫との出会いは様々あります。
しかし、せっかく出会えた子猫がご飯を食べない場合は、様々な原因が考えられます。
それらを1つずつ確認して、子猫に是非安心して食事をさせてあげましょう。
食べなれていない味である
まず誰かから譲ってもらった子猫の場合は、前に住んでいた場所で食べていたエサ以外は慣れない味なので食べない、という事があります。
いきなり知らない人間に知らない場所に連れてこられて、凄く戸惑って緊張しているのでしょう。
その場合は譲ってもらった所から、以前食べていたエサも一緒に分けてもらうか、それとも商品を聞いてそれを与えてみましょう。
特にブリーダーやペットショップからの場合だと、体重管理の為に外国の専用食を与えている事があります。
あまり頻繁にエサを変えてしまうと猫も胃がびっくりしてお腹を壊してしまう事があるので、十分注意しましょう。
知らない場所で緊張している
譲ってもらった子猫にも言える事ですが、特に拾ってきた子猫の場合は、人間に慣れていないと警戒心むき出しで緊張状態である場合も考えられます。
生まれて間もない子猫の場合は今まで母猫のお乳を飲んでいたので、人工的なミルクは味が慣れないという事もあります。
それに食事中は一番無防備になるので、本能で慣れない場所では食事を摂らないという事もあります。
ちょっと暗い場所ですぐに子猫が隠れられる箱等を用意してあげて、エサを食べている間はじっと見ないように離れた場所にいましょう。
段々慣れてくると、「ここは安全な場所なんだ」と警戒心が解けて食事を摂れるようになります。
エサが大きすぎて口に入らない
ドライフード、所謂カリカリを食べられるまで成長した子猫の場合は、与えられたドライフードの粒が大きすぎて口に入らないと食べないという事もあります。
ドライフードは本当に様々の大きさがあります、子猫の口は意外にもとても小さいので、その口でも食べやすいような小さい粒の商品を選んであげましょう。
その子猫の好きなドライフードが大きい粒の場合は、ビニール袋に入れてからちょっと砕いて細かく食べやすいようにしてから与えましょう。
歯があまり生え揃っていない子猫の場合は、ドライフードをお湯でふやかしてからウェットフードと混ぜて与えても良いでしょう。
エサが入っている食器が原因
エサ本体ではなく、それが入っている食器が嫌だから食べてくれないという事もあり得ます。
例えば他に猫を飼っている場合、その猫の唾液や匂いがついている食器では、「これは自分の食器ではない」と思って食べないのです。
もしくは、食器が汚れている時は、キレイ好きな猫ですがらそれは嫌がるのも当然です。
後は食器が極端に小さい物の場合、食べようとすると髭が食器に当たってしまう事があります。
そうすると、髭が当たるのが嫌で食べなくなってしまったり、深すぎる食器だと食べにくいから嫌がるという場合もあります。
ですので、その場合は食器を清潔で新しい、その猫専用の物を用意してあげて、サイズも猫の顔に合わせましょう。
食事の時間や食事が与えられる場所がマチマチ
猫は気まぐれなように見えて、実はキッチリしています。
ある程度決められた時間の流れで1日を過ごしたがるので、例えば食事の時間が昨日は昼12時と夜19時だったのに、今日は朝8時夜22時等バラバラだとしましょう。
そうすると「前はこんな時間に食事をしなかった」と思って、食べない事もあります。
それからいつも決まった場所にエサの食器が置かれず、今日は玄関明日はリビングと、あちこち点々と置き場所が変わってしまう時も要注意です。
この場所は食事をする所じゃないと思って警戒して食べない事もありますし、どこにいてもエサが出てくるんだと思ってエサを置いている場所が解らず、探そうとしなくなります。
毎日決まった時間、決まった場所でご飯を食べる習慣をつけると良いでしょう。
風邪で鼻が詰まっている
猫はあまり味を感じません、食事を好き嫌いと判断しているのは、実は匂いです。
美味しい匂いのするエサはガツガツ食べますが、自分の好きな匂いではないエサは「美味しくなさそう」だと思って食べないのです。
もしも今まで沢山食べていたエサを急に食べなくなってしまった場合は、風邪を引いて鼻が詰まっているのかもしれません。
猫はちょっとの怪我なら痛みをこらえてしまう動物ですし、風邪の初期症状は人間にも判断がつきにくいものです。
少しでもおかしいなと思ったら、早めに病院へ連れていってあげてください。
ドライフードは好きじゃないけどウェットフードは好きな場合
猫も性格は色んな子がいますから、ドライフードが大嫌いな子だっています。
でもウェットフードならば好きという子もいるので、そんな時はお湯で食器を温めて、ついでにウェットフードのパウチ容器もお湯をかけて温めてみましょう。
冷たいフードよりも人肌に温まったフードの方が猫も食べやすいですし、匂いもより解りやすくなります。
子猫が安心してご飯を食べられる環境にしよう
子猫が食事を摂らないと、凄く心配になってしまうと思います。
しかし、無理に食べさせると吐いてしまうので、気長に待ってあげましょう。
何をやっても食べない場合は食事をする気力、体力がないという事なので、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。