猫は気まぐれでどこかへすぐに行ってしまいますが、気が付いたらなんだか歩き方が変だと気づくことがあります。

活発に動くのでケガや病気の可能性もありますが、今回は猫が歩き方が変な時に考えられることをご紹介します。

骨折をしている

猫は好奇心旺盛で縄張り意識がとても強い動物です。

外へ出入りしている猫の場合には多くの危険と隣り合わせとなっています。

交通事故や猫同士のケンカでも骨折をすることがあります。

特に、外に出入りしている猫の骨折の原因で一番多いのが交通事故です。

急に飛び出して行ったりするので、車との接触をしてしまうケースが多くなります。

室内飼いの猫でも、多頭飼いをしている猫ならばケンカをすることもあります。

また、飼い主が思わず足を踏んでしまったりするケースもあり、踏まれた時にはすぐにどこかへ逃げてしまいますが、気づいたら骨折をしていて足を引きずって歩いていることもあります。

猫は高い所が大好きですが、思わず高い所から落ちてしまって骨折をするケースもあります。

しっかり受け身をとりますが固いコンクリートだったり床の場所だと、衝撃を全て吸収することができなくて骨折することも稀にあるようです。

脱臼

外部からの衝撃によって骨が外れてしまうことで脱臼になってしまいますが、猫の歩き方が変な時には交通事故や猫同士のケンカが予想されます。

外に出入りしている猫にとっては危険がたくさんあるので、帰ってきた時に歩き方が変なことに気づくことも多いでしょう。

室内飼いでも飼い主とちょっとぶつかったり、高い所から飛び降りた時に脱臼をしてしまうこともあります。

人間でも急に肩が外れて脱臼してしまうこともありますが、猫も同様に脱臼をしてしまうこともあります。

猫にも膝の皿があり、高い所から落ちた時にはしっかりとクッションの役目もしてくれますが、着地の衝撃が思わぬ方向に衝撃が行ってしまい、膝の皿が脱臼してしまうことがあります。

この場合には同時に膝の靭帯も断裂をしていたり傷ついている可能性があるので、すぐに病院に連れて行くことが大切です。

関節炎

猫が進行性多発性関節炎にかかってしまっている時には、約半数が猫白血病にかかっている可能性があります。

全身の関節に炎症が起こる病気で、発症するとだんだんと歩行障害を起こすようになります。

また猫がだんだんと歩くのを嫌がる傾向にあるので、なんだか大人しいなと思って、気づくと歩き方が変になっていることもよくあることです。

原因は分かっていないことが多いので、とても厄介な病気と言えます。

化膿性関節炎の場合には、外傷などの傷口から細菌による炎症を起こしている状態になっています。

外傷というと猫同士のケンカが一番思い当たるますが、ケンカによって爪に付着していた細菌などが、炎症を引き起こしてしまいます。

これもだんだんと関節が炎症を起こすことで、歩行障害が顕著に表れていきます。

特に野良猫とケンカをした場合には多くの細菌や感染症を持っている可能性があるので、なるべく室内飼いをして猫の危険を防いであげる必要があります。

筋炎

腫瘍随伴性筋炎は猫では稀な発症ですが、腫瘍ができることでだんだんと歩行障害を起こすことがあります。

初期段階では筋肉に張りや痛みがあるので、だんだんと歩くことを嫌がる傾向にあり、歩き方は一目で変だと気づきます。

感染性筋炎は最近などが体内に入ることで発症し、これも筋肉の張りや痛みが症状として出て、同じように一目で変な歩き方だと分かります。

これは初期段階です。

症状が悪化すると歩くことも困難になってしまい、その他の筋肉も動かしにくくなるので、食べ物もうまく食べられなくなることがあります。

感染源となる動物と接触することでうつってしまうので、室内飼いをしてなるべく外に出さないようにする対策が有効です。

重症筋無力症では筋力がだんだんと低下していくので、運動するとすぐ疲れることで動かなくなってしまいます。

筋力の低下で歩き方も変になるのですぐに気づけますが、原因は先天性と後天性の要因があります。

脊髄症

灰白脳脊髄炎は先天性のものもあり、原因不明ですが若い猫でも発症する可能性があります。

3か月くらいの期間でだんだんと症状が悪化していき、歩きにくくなるのでだんだんと気づいていくでしょう。

原因不明ですし治療方法も確立されていませんが、自然に治るケースもあるようです。

これも原因不明とされていますが、脊髄腫瘍になると歩き方がおかしくなりますが、リンパ腫が最も多く発症することが多く、腫瘍によって脊髄が圧迫されることから、椎間板ヘルニアになった時と同じような症状になると言われています。

食事の栄養バランスやストレスではないかという人もいますが、はっきりとした原因が分からないとされています。

猫の歩き方がおかしい時には要注意

猫はなかなか自分の弱い部分を見せない動物だと言われています。

狩りをしていた本能がそうさせるのですが、飼い猫が歩き方が変になっているととても心配になりますよね。

ほとんどの場合は飼い主ではどうすることもできないので、すぐに病院に連れて行くのが無難でしょう。

ちょっとくらいだから大丈夫だとは思わずに、なるべく早く猫の異変に気付いてあげて適切な処置をしましょう。