最近ではペットに対する保険もだいぶ普及してきており、ペットを飼う多くの人が利用していることでしょう。

まだまだ加入率は人間の保険のようにはなりませんが、その必要性は認知されてきているのは間違えありません。

大切なペットの万が一のことに備えて、熱心に保険の内容を検討する方もいらっしゃいます。

今回は、複数のペット保険に加入することのメリットやデメリットについてご紹介します。

1.ペット保険に複数入ることで、補償の幅が広くなる

複数のペット保険への加入を検討している人でも、同じ内容の保険を掛けようとしている人はいないでしょう。

通常であれば、タイプの違う保険への加入を考えるということが一般的です。

というのも、お察しの通しだと思いますが、複数の保険に加入することで補償の幅が広がるメリットがあります。

ペット保険も人間の生命保険などと同じように、保険会社やプランによって補償の幅や手厚さが異なります。

一方では対象にならない病気や手術でも、もう片方でまかなうこともできる場合があります。

そのため、ペットに何かあったときのことを考えると、よりいっそうの安心を得ることができると言えます。

また、楽天やドコモなどのペット保険を提供していますが、他のサービスと併せて加入したり、ペットに関する特約をつけたりすることもあるでしょう。

そうしたものを利用しつつ、専門性の高い保険に加入するということもあるのではないでしょうか。

いろいろな保険会社や契約形態があるので、良いところ悪いところを補完することができると言えます。

2.ペット保険に複数入ることで、用途によって保険を分けることができる

現在ではペット保険というのも、一般的にかなり浸透してきています。

そのため、インターネットで検索をすれば、いろいろな会社やプランを見つけることができるでしょう。

そうすると、さまざまなタイプの保険があることに気が付くことと思います。

数あるペット保険ですが、その中身は大きく分けて2つのタイプが存在しています。

ひとつは、日常的な通院や一般的なケガや疾患に幅広く対応しているものです。

そしてもうひとつが、大きな手術や先進的な高額になる手術に、手厚い補償があるものです。

複数の保険に加入すると、こうした保険の対象が違うものを組み合わせることができます。

最近では、犬や猫でもガンや心臓の病気を持つことも多く、大きな手術を行うことも増えています。

そのため、抜け目のない補償を組み立てたいと考える場合には、保険の組み合わせについて考えるのもひとつの方法でしょう。

3.複数の保険に加入できないこともある

しかし、複数の保険に加入するメリットがあれば、当然デメリットだってあります。

しかし、デメリットについて紹介する前に、ひとつ注意したいことがあります。

それは、保険会社やプランによって、他のペット保険への加入ができない場合があるということです。

複数加入する前に、それができるかどうか確認するようにしましょう。

また、複数のペット保険に加入する場合には、加入したということを告知をする必要があります。

こうした決まりごとも確認しておくようにしなければなりません。

いろいろと組み合わせを考えたり、連絡する手間がかかるというのは覚えておいた方が良いでしょう。

複数のペット保険に加入の目的としては、やはり幅広い補償を受けるためというのが最たる理由ではないでしょうか。

しかし、保険会社としては、自分の会社の特約やグレードの上のプランなどを薦めたいものでしょう。

ですので、あらかじめそうしたものを確認をしておくのも良いかもしれませんね。

4.ペット保険に複数入ることで、費用は高くなるが保険金は100%まで

しかし、複数のペット保険に加入するいちばんのデメリットは、なんといっても保険料でしょう。

ペット保険は、人間の生命保険と比べると、掛け金はリーズナブルなものが多いです。

しかし、2つ入るとなれば、やはりそれなりの金額にはなってしまいます。

月々の保険料というのは、安心して過ごすための必要経費と考えることができます。

しかし、保険以外にもペットにはエサ代やトリミングなどに、いろいろと掛かるお金があります。

保険にそこまでのお財布の余裕があるか、また必要性があるかどうかは個人で考え方の分かれるところでしょう。

また、複数の保険に加入していても、実際の治療費以上の補償がもらえるわけではありません。

例えば2社の保険の補償額が満額で100%を超える場合には、保険会社間で相談して支払いの割合を決めます。

費用は高くなるので、こうした支払われる保険料のことも踏まえておく必要があると言えます。

5.いったん治療費を立て替える必要がある

また、もうひとつのデメリットは、治療にかかった費用をいったん立て替える必要があるということです。

これは、先ほどの複数の保険者間での補償の負担にも関係しています。

複数の保険会社から補償を受けるときには、双方で割合を相談してから支払われるようになります。

ペット保険には、提携している病院であれば、窓口で自己負担分のみを支払えば良いというものがあります。

しかし、2つの保険で同じ内容をカバーする場合には、双方が保険金の支払い割合を相談します。

そのため、どうしてもいったん自身で支払いをした後に、保険会社から支払われるようになります。

そのため、窓口での支払いが少ない便利な保険を選んだつもりでも、、そうはいかなくなってしまいます。

また、通院などがある場合には、その都度窓口で全額を支払う必要が出てくるので、負担感も大きく感じるかもしれません。

いったん立て替える必要があることをよしとするかも、加入に際して大きな影響があると言えるでしょう。

ペット保険に複数加入することも考えてみよう

複数のペット保険に加入することは、カバー範囲を広めることができ、より安心できると言えます。

しかし、やはり費用面では掛け金の負担も増えますし、いろいろと手間になる部分も増えてきます。

ひとつの保険でその内容を見直すのか、それとも複数の保険に加入にするのか。

場合によっては、他社への保険加入がNGという場合もあるので、しっかりと検討する必要がありそうですね。