近年、ペットブームの到来により多くの人がペットを飼い始め、国内の犬猫飼育数は2000万匹を超えています。

ところが、ペット保険加入率は10%未満だと言います。

そこで今回は、ペット保険に加入すべきなのか否か、加入するメリットとデメリットを紹介します。

経済的負担の軽減

ペットの治療は公的な保険が存在せず、全額自己負担となります。

一回の治療で5,000円~10,000円かかり、手術や入院になると、十数万円?数十万円を支払わなければならないことも。

特に高齢なペットになると、病院に通う機会が増え、経済的負担も増えます。

そんなときペット保険に入っていれば、一部または全て(定率補償、定額補償、実額補償など)を補償してもらえ、経済的負担がかなり軽減できるでしょう。

ただ、様々な種類の保険があり、条件も様々です。

よく調べ、自分やペットに合った保険に加入することが大切です。

また、経済的負担が軽減することにより心に余裕が生まれ、ペットを病院に連れて行くことへの抵抗が減るため、早期発見早期治療に繋がります。

様々なプランや制度がある

補償には、定率補償や定額補償、実額補償などがあります。

定率補償とは、治療費全額に対して定率を補償するものです。

例えば、一回の治療費の50%を補償など。

治療費が5,000円だった場合、2,500円が補償されます。

一回の治療費が高額なほど、補償も高額になります。

定額補償とは、補償限度額の範囲内で、一回につき決められた定額(実費が上限)が補償されるものです。

例えば一回につき5,000円まで補償など。

一回の治療費が6,000円だった場合は5,000円が補償され、実費は1,000円になります。

治療費が補償限度額の範囲内だと、実費は0円になります。

実額補償とは、補償限度額の範囲内で、かかった治療費の全額を補償してくれるものです。

例えば手術費100万円まで全額補償など。

補償限度額の範囲内なら実費は0円になります。

様々な特約や割引がある

特約とは、基本的な補償内容にプラスして補償を受けることができるオプションのことを言います。

代表的なものに賠償責任特約がありますが、これはペットが他人や他人のペットに怪我をさせてしまったり、他人の持ち物を壊してしまったりした際に、損害賠償金などを補償してくれるものです。

割引には、複数のペットを加入させた際に、契約頭数に応じて保険料が割引されるものなどがあります。

その他にも、ペットが死亡した際にお見舞金が支給されるもの、しつけや健康についての相談ができるものなど様々です。

あらゆる面で飼い主とペットをサポートしてくれるので、基本的な補償だけでなく特約や割引にも目を通して、ペット保険を最大限に活用しましょう。

月々の支払い金額が高くなることも

様々なプランや制度、特約などで金銭面などの補償を受けられる保険ですが、その分毎月一定の金額を支払わなければなりません。

保険会社には、損害保険会社や少額短期保険会社などがあります。

損害保険会社(アニコム損保など)は補償金額が高めに設定されており、月々の支払いも高額になりがちです。

ただし、会社が破綻した場合も保険料が補償されます。

少額短期保険会社(ペット&ファミリーなど)は損害保険会社に比べて月々の支払いは少ないですが、その分補償金額も少額で、補償期間も短期となります。

また、条件によっては毎月支払っていても補償内容に該当しないこともあり、その場合は全額負担になります。

支払い金額や補償内容を確認し、自分やペットに合った保険を選びましょう。

金銭的なトラブルが多い

多額の支払いをしていても、保険期間が始まる前に発病した病気の治療や、ワクチン接種で予防できる病気の治療など、補償内容によっては様々な場合において保険金が補償されません。

また、治療費が高額な場合は自己負担額も高額になりがちです。

保険金を給付される方法に後日給付というものがあり、これは診療後、後日郵送により給付されるものです。

後日給付の場合、給付にあたって受けた審査が通らずに保険金が給付されず、全額自己負担になることもあります。

これらのように、毎月多額の支払いをしているのにも関わらず、満足のいく補償がされない場合にトラブルが発生することも多いので、補償内容を確認し、納得した上で保険に加入しましょう。

ペット保険のメリットとデメリットを知っておこう

ペット保険には様々なメリットとデメリットが存在します。

それらをうまく活用すれば、ペットとの暮らしを更に向上させることができるでしょう。

そのためには、補償内容や支払い金額などを把握し、自分やペットに合った保険に加入することが大切です。

まだペット保険に加入していない方は一度検討してみてはいかかでしょうか。