キムリックってどんな猫?マンクスの突然変異種の性格・歴史・平均寿命などを知ろう

最終更新日:2017年1月5日

キムリックはマンクスの長毛種として知られる猫ですが、珍しい品種のため、日本ではあまりなじみがないかもしれませんね。

いったいどんな猫なのでしょうか。

キムリックの歴史、そして特徴や飼い方などをご紹介します。

キムリックの歴史

イギリスのマン島原産のマンクスは、短毛でしっぽがないのが特徴です。

このマンクスの突然変異として、ときどきセミロングの毛を持つ子猫が生まれることがありました。

ところがペルシャ猫ほどの立派な長毛ではなかったため、長い間あまり気に留められることはありませんでした。

そんな中、1960年代になってカナダの繁殖家が長毛のマンクスを繁殖させ、品種化しました。

これがキムリックです。

長毛種のマンクスということで、ロングヘアーマンクスと呼ばれることもあります。

イギリスのウェールズ地方で愛されていることから、「ウェールズ地方」を意味する「キムルー」が名前の由来となっています。

マンクスとキムリックの違いは、毛の長さだけです。

体の特徴と性格

毛が長いことが特徴のひとつですが、キムリック同士を交配させても、長毛の子猫が生まれる確率は25%ほどとされています。

しっぽは長さや形状により、次の4つに分類されます。

・ランピー…しっぽがまったくない種類。
・ランピーライザー…尾椎(しっぽの骨)が1~3個しかなく短い(一般的な猫の尾椎は18~19個)種類です。
・スタンピー…ごく短いしっぽがカーブしたりねじ曲がったりしています。
・ロンギー…普通の長さのしっぽ前脚は短め、後ろ脚は長めなので、うさぎのようにぴょこぴょこ跳ねながら歩きます。

毛の色や模様はさまざまです。

大きさは中型~大型で、平均体重はオスが4.8~6.0キロ、メスが3.2~5.0キロです。

成熟は遅く、最大5年ほどもかかると言われています。

用心深くて引っ込み思案な性格のため、なつくのに時間がかかるかもしれません。

それでも、おっとりして愛情深いところがあるので、いったんなついてしまえば、とても甘えん坊で従順になることが多くなります。

また、頭がよく、おちゃめな面も見せてくれます。

平均寿命とかかりやすい病気

一般的な猫の平均寿命が15歳前後なのに対して、キムリックは10~13歳とやや短めです。

とはいえ、もちろん食事や環境などさまざまな要因で寿命は延び縮みします。

健康に気をつけて愛情たっぷりに接していれば、もっと長生きすることも可能でしょう。

ランピー(しっぽのないもの)同士を交配させると、マンクス症候群という遺伝病を持って生まれてくることがあります。

これは無尾遺伝子が致死遺伝子でもあるためで、これによって流産や死産が起こったり、子猫のうちに腸や膀胱の異常で死んでしまったりすることがあります。

キムリックを購入するときは、ランピー同士の交配で生まれた子でないことをぜひ確認してください。

それ以外にキムリックが特にかかりやすい病気などはありませんが、感染症、尿路疾患、腎臓病など、一般的な猫によくある病気には注意しましょう。

気をつけたいこと

毛が長いので、ブラッシングは欠かさないようにしましょう。

1日2回はする必要があります。

慣れるまではむずかしいかもしれませんが、無理せずやさしく接しながら、徐々に慣らしていきましょう。

キムリックは遊び好きなので、充分に動き回れるスペースが必要です。

ジャンプ力にもすぐれているので、キャットタワーや階段など、上下運動のできるものがあるといいですね。

食事は特別なものが必要というわけではなく、普通のキャットフードでOKです。

どんな猫でもそうですが、人間の食べ物は塩分、糖分その他、腎臓や肝臓によくないものが多く含まれているので、与えないようにしましょう。

コロンとした体型が愛らしいキムリックですが、太りすぎは健康にもよくないので、フードの与えすぎにも注意が必要です。

普段から食欲の有無、水を飲む量、尿や便の回数や色などをチェックするようにしましょう。

少しでも様子がおかしかったり元気がなかったりしたら、病院で診てもらうことをオススメします。

値段と入手方法

キムリックの値段はペットショップでは10万~20万円前後、ブリーダーからなら20万~30万円前後が目安とされています。

しかし、キムリックを扱っているところはあまり多くないため、入手はとてもむずかしいと言えるでしょう。

キムリック同士の交配でも長毛の子猫が生まれる確率は25%と、たいへん希少性の高い品種です。

このため、ブリーダーから直接購入するのが確実です。

それでも出産待ちとなることが多いので、予約してから実際に入手できるまで時間がかかるということは知っておいてください。

ブリーダーを選ぶときは、動物取扱業の登録がされていることを確認しましょう。

キムリックの特徴を知ろう

なかなか手に入らないキムリックですが、希少だから人に自慢したいなどの理由で選ぶことは避けましょう。

性格や特徴をよく理解した上できちんと環境を整え、心から家族として迎えたいと思ったときに購入を考えてください。

愛情たっぷりに接して終生大切にすれば、必ずそれに応えて最高の家族になってくれるでしょう。

「キムリックってどんな猫?マンクスの突然変異種の性格・歴史・平均寿命などを知ろう」の関連記事

「キムリックってどんな猫?マンクスの突然変異種の性格・歴史・平均寿命などを知ろう」と合わせて読みたい