よく雑種の猫が一番可愛いという人がいます。
それは複数の猫が混ざっていると愛嬌があるからかもしれません。
猫の品種改良にもそれぞれの個性が表れた個体が作られます。
キカローはそんな2種の特徴を持った猫です。
キンカローの特徴、性格
キンカローはアメリカ原産の猫の品種です。
1990年代に改良されたかなり新しい猫種になります。
名前のキンカローの由来は、英語のkinky(縮れた)とlowleg(短い足)に由来しています。
キンカローはテリー・ハリスという人が、耳のカールしたアメリカンカールと、足の短いマンチカンを交配させて誕生した品種です。
現在では猫の品種の公認団体であるTICAやTDCAなどで認められています。
その一方でまだ遺伝的疾患や寿命など、不明な点が多い猫種でもありますので、品種改良の途中の猫であるという見方もあります。
キンカローは生まれてすぐは耳が直立しており、生後2週間頃から耳がカールし始めます。
これは元の品種であるアメリカンカールの特徴と同じです。
またキンカローの体つきは胴が短くしっぽが長いという特徴があります。
被毛は短毛に分類されますがとても柔らかく触り心地が良い毛です。
被毛色はたくさんあり、ブラック、クリーム、オレンジ、タビー、グレーなどがいます。
キンカローの性格は従順で活発です。
まるで犬のような性格であるとも言われます。
また投げたボールを取ってくる芸を覚えるなど、とても賢い一面もあります。
人見知りもせず、遊ぶのが大好きです。
子供や他の動物とも仲良く暮らすことができる猫です。
しかしそんな誰かと一緒にいるのが大好きな猫ですから、スキンシップが足りないと元気をなくしてしまうでしょう。
キンカローはたくさんかまってあげられる人向きの猫と言えるでしょう。
また、非常に活発に動くので十分に運動できるスペースと登り下りできるキャットタワーなどは必須でしょう。
キンカローの値段、購入
キンカローは日本ではまだかなり珍しい猫種ですが、まったく手に入れるのが不可能というわけではません。
まれにペットショップなどでも取り扱いがあります。
しかし海外のブリーダーからの方が簡単に入手しやすいことは確かです。
値段は約7万円~30万円です。
新しい開発段階の猫にはよくあることですが、正式な品種改良を経てではなく、雑種を猫種のようにして販売している場合もあります。
ですから正式な品種証明書である血統書の付いたキンカローなら、値段はもっと高価になるでしょう。
キンカローの寿命、健康
キンカローの寿命は約10年~13年と言われています。
健康については遺伝疾患の面などまだ不明の部分も多いですが、現時点での情報ではキンカローは、比較的丈夫な猫種であるとされています。
しかしマンチカンの特徴を受け継いでいるので関節疾患、アメリカンカールの特徴である耳の病気などにも注意した方がよいでしょう。
他には皮脂の分泌が多く、あごの下に分泌物が溜まったりして、ざ瘡(人間でいうニキビ)ができたりすることもあります。
運動不足栄養過多による肥満にも注意が必要です。
また寂しがり屋なのでかまってあげないとストレスが溜まってしまいます。
できる限りキンカローが寂しくなって元気をなくさないようにかまってあげましょう。
キンカローの飼育、エサなど
キンカローの飼育を始める前に最低限必要なのは、ある程度の広さのある部屋とキャットタワーなどです。
とても運動が好きで活発な猫なので、狭い部屋ではストレスが溜まってしまうからです。
足は短いですがちゃんと高所にも登ることができます。
さらにおもちゃなどもあるとよいでしょう。
エサに関しては、朝と晩、2回に分けるのが望ましいでしょう。
キンカローは活発な猫なので運動量に応じたエサや栄養を考えなければいけません。
運動量に対して少なすぎても、多すぎてもよくありません。
また肥満は足の関節に負担になるので特に注意してください。
被毛の手入れに関しては通常のケアは週一回ぐらいのブラッシングで十分ですが、ショートタイプの被毛では月一回のシャンプー。
長めの被毛タイプでは、短毛よりもブラシの回数などを増やし、月2回はシャンプーをした方がよいかもしれません。
また、アメリカンカールの特徴を受け継いでいるので、耳がカールしており、汚れなどが溜まりやすくなっています。
外耳炎などの病気にかかりやすいので、耳のケアも定期的に行った方がよいでしょう。
キンカローの特徴を知ろう
いかがでしたか?キンカローはアメリカンカールとマンチカンという可愛らしい猫達の特徴をそれぞれ受け継いでいます。
また愛くるしいだけでなく、芸をするなど賢く、人好きで穏やかな性格でもあります。
珍しい猫種ですが縁あって出会った場合はぜひオススメしたい猫種です。