キャットフードに含まれる代表的な添加物とその実態

最終更新日:2017年1月29日

キャットフードの成分表示を見ると、肉や魚や穀類以外にもいろいろなものが含まれています。

これらはキャットフードの製造過程で加えた「添加物」です。

猫の健康にとって必要なものでしょうか、害はないのでしょうか?

添加物とは?表示の義務は?

添加物というと「着色料」「合成保存料」など体に害があるものを思い浮かべて「添加物=悪いもの」と考えがちですが、猫の健康を維持するために加えられた「栄養添加物」もあります。

栄養添加物は「ビタミン」「ミネラル」「アミノ酸」の3つに分かれます。

添加物はその目的によって「栄養添加物」「酸化防止剤」「保存料」「甘味料・調味料・香料」「着色料」「増粘安定剤・保湿剤・乳化剤・安定剤」に分けられます。

添加物は農林水産省の規定によって表示が義務付けられています。

上記資料の中に、ペットフードの販売業者や製造業者の添加物の表示の仕方や義務が示されています。

一度目を通してみると良いでしょう。

栄養添加物:ビタミン

猫は野菜に含まれるカロチンをビタミンAに変換できないので、多くのキャットフードはビタミンAを入れて補っています。

ビタミンB群(ビタミンB1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、B12、葉酸、ピオチン)は炭水化物、糖質、たんぱく質の代謝を助け、たんぱく質や血液の合成にも関わり、体になくてはならないものです。

ビタミンCは皮膚や粘膜の状態を良くして、利尿作用によって泌尿器系の病気の予防にも役立ちます。

ビタミンDは骨の生成に役立ち、日光に当たることによって合成されますが、室内にいる猫は不足しがちなので必要です。

ビタミンEは抗酸化作用があり、猫の細胞にとって大切なものです。

栄養添加物:ミネラル

ミネラルは100種類以上ありますが、その中で猫が必要とする必須ミネラルは12種類です。

ナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム、カルシウム、塩化物(塩素、CI、クロールと表示されることもある)が主要必須ミネラルです。

鉄、銅、亜鉛、マンガン、ヨウ素、セレンが微量必須ミネラルです。

ミネラルはキャットフードには「粗灰分」と表示されることもあります。

リンとカルシウムは結びついて骨や歯を作ります。

マグネシウムもカルシウムと結合して骨や歯を作るのに役立ちます。

ナトリウムとカリウムは体内の水分のバランスをとるのに役立ちます。

塩化物とナトリウムが結びついたものは「塩化ナトリウム」(食塩)です。

塩分の摂りすぎは健康に良くありませんが、血液中には一定の塩化ナトリウムが含まれているので必要です。

その他のミネラルも、それぞれ体のバランスを取るのに大切な役割をしています。

これらのミネラルは、バランスが崩れると泌尿器に結石ができたり腎臓疾患を起こします。

自然の原材料だけでは猫にとって良いミネラルバランスを作り出すのは困難なので、キャットフードに添加物として加えて適切なバランスを保つようにしています。

栄養添加物:アミノ酸

アミノ酸はたんぱく質を構成する最小の成分で、生物を形作っていると言えるほど大切なものです。

猫の必須アミノ酸は、バリン、ロイシン、メチオニン、ヒスチジン、トリプトファン、アルギニン、タウリン、イソロイシン、フェニルアラニンです。

これらは猫の体内で合成することはできず、自然の食材だけですべてを摂取するのは困難なので、一部を添加物として加えて補っています。

酸化防止剤

キャットフードが酸化して品質が劣化するのを防ぐための薬品です。

天然素材から取った天然系酸化防止剤は「アスコルビン酸」「トコフェロール」「トコフェロール混合物」などです。

アスコルビン酸はビタミンC、トコフェロールはビタミンEに関連するもので、合成系に比べると抗酸化作用はやや低いですが、猫の体への害は少ないです。

合成系のものはほとんどが猫の健康に有害です。

特に害があるのは「エトキシキン」「BHA(ブチルヒドロキシアニソール)」「BHT(ブチルヒドロキシトルエン)」「没食子酸プロピル」です。

これらは発がん性、肝臓へのダメージ、アレルギー誘発、遺伝子への影響などがあり、危険なものです。

保存料

細菌やカビの発生や増殖を抑えるための薬品です。

「抗酸化剤」と似ていますが、全く別の作用をする添加物です。

猫にとって特に害になるのは「亜硝酸ナトリウム」と「ソルビン酸カリウム」です。

亜硝酸ナトリウムは人間の食品にも使われていますが、発がん性があるので問題になっています。

「ソルビン酸カリウム」はDNAに影響を及ぼして催奇性があると言われています。

甘味料、調味料、香料

猫がフードを良く食べるように入れているものです。

「グルタミン酸ナトリウム」は「味の素」など人間の食品に使われていて、頭痛や緑内障の原因になり発がん性もあるので、猫にとって有害です。

また甘味料の「グリシリジンアンモニエート」は人間には使用が禁止されていますが、ペットフードには使用されています。

こうした甘味料、調味料、香料は、それ自体の毒性も問題ですが、猫が本来食べないような素材(穀類など)に味付けして食べさせる効果を狙っています。

こうしたものが多く入っているキャットフードは低栄養の可能性が高いです。

着色料、増粘安定剤、湿潤調整剤、乳化剤、安定剤

これらはキャットフードの「見た目や口当たりを良くするためのもの」です。

猫は色を見分けることができないにもかかわらず、多くのキャットフードに着色料が使われています。

着色料は多くのものが有害で、必要もないのでないに越したことはありません。

増粘安定剤、湿潤調整剤、乳化剤、安定剤はウエットタイプや半生タイプのフードに使われていて、しっとりとした水分を保ったり、とろみがあっておいしそうな形を作ります。

増粘安定剤や安定剤は、多糖類を用いた天然系のものもありますが、合成されたものは猫の健康に有害です。

キャットフードに含まれる添加物について知ろう

添加物は猫に必要な栄養を補うものもありますが、有害なものもありますので、飼い主が知識を持ってしっかり見極める必要があります。

特に合成の酸化防止剤、保存料、調味料、着色料は猫の健康に害を与えるものがよく使われていますので十分気を付けましょう。

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