ゆっくり歩くリクガメに水の中ではスイスイと泳ぐヌマガメ。
一口にカメと言ってもペットとして飼うことのできる種類は様々でどんなに見ていても全く飽きません。
そんな彼らに魅せられたカメの飼い主あるあるとは一体どのようなものでしょうか。
カメをいつまでも観察してしまう
エサを探しているカメには「こっちにあるよ」と無意識のうちに熱い声援を送りながら、眠っているカメには静かに、動いているカメには一緒に移動しながら飼い主たちはいつまでも観察してしまいます。
あまりにも集中しすぎて、夏場外飼いのカメを何時間も見続けてしまい、気づいたら蚊に身体中刺されていたというくらいです。
一般の方々には全く想像できないかもしれません。
飼い主たちにとっては、動いても寝ていても冬眠で姿が見えなくても、全ての瞬間がカメの生きている姿そのものであり、目に焼き付けておきたいものです。
小さい生き物が生きエサに見える
メダカ、金魚、サワガニ、ヌマエビ、ミミズ、アブの幼虫、ヤゴ等の生き物を見ると、どれもカメの大好物に思えてしまいます。
普段は人工飼料を中心に食べているペットのカメですが、たまに生きエサをあげると喜ぶため、自分で採集したりペットショップで手に入れた生きエサを与える飼い主は多くいます。
明らかに目の色を変えておいしそうに食べる姿がかわいい、もっと生きエサを食べてもらうために採集したい、という気持ちのある飼い主。
普段からこれらの生き物たちの様子に気を配っているのです。
季節・天気・気温が気になる
全てのカメの飼い主は室内飼い外飼いに関係なく天気と気温を常に気にしています。
雨が降ると外飼いのカメの飼育容器から水があふれ脱走してしまう心配があるため、急な夕立の際外出をしていてすぐにカメの元へ戻れない時にはそわそわと落ち着きません。
春先はいつ冬眠から覚めエサを食べ始めるか気温で予測を立てます。
また暑すぎる時は全ての種類のカメで対策が必要となるため、真夏は程よく日光が入り、かつ熱がこもらないような飼育環境を作ることに頭を悩ませます。
気温の変化の激しい秋口や寒い真冬には、室内飼いのカメを冬眠させないために暖房を入れるタイミングを見極めます。
このように1年中天気と気温に気を配っているのです。
大きな石を見ると欲しくなる
ペットショップには甲羅干し用の浮島やシェルターが売っていますが、ほとんどが体の小さいカメ用です。
大人になると市販のものでは合わなくなることがあるため、飼い主達が自分で取ってきたり時にはプラスチックの雑貨を改造したりして自作することが多くあります。
そのように苦労していることから、手で持てる程度の大きさで平らな面がある石を見ると思わず持って帰りたくなります。
とはいえそのような石はそう簡単には手に入れることができません。
大人のカメ用の甲羅干し及びシェルターに関するアイテムがより簡単に手に入るようになれば、大きな石を欲しがる飼い主はいなくなるかもしれませんね。
ゼニガメとミドリガメに違和感を覚える
ゼニガメというのは、クサガメやニホンイシガメの赤ちゃんをまとめて呼ぶ言葉です。
カメのことをよく知っている飼い主たちは、2種類の区別をはっきりつけたくなってしまいます。
キールの数、頭の大きさ、顔の模様、脚の色などクサガメとニホンイシガメを見分けるポイントはいくつか存在します。
中には両方の特徴を持つウンキュウと呼ばれるハーフのカメも存在します。
ウンキュウは個体によりそれぞれの特徴の出方が違います。
ミドリガメも正式名称ではありません。
こちらはアカミミガメの仲間の総称で、日本に多いのはミシシッピアカミミガメです。
童謡に心を痛める
「あゆみののろいものはないどうしてこんなにのろいのか」という童謡の詩にカメの飼い主たちは心を痛めます。
歩みという点ではリクガメ、ヌマガメともに軽やかなダッシュをすることはできません。
しかし、飼い主たちは彼らの歩みがのろのろではないこと知っています。
カメは意外と脚力があり、深い穴を掘ったり、発泡スチロールをよじ登ったりすることができます。
その脚力を利用して陸上で逃げる際、お腹を引きずりながらではありますが、かなりのスピードで早歩きすることもありますし、水の中に逃げる際には一瞬で飛び混んでしまいます。
カメは素早く動くことができるという真実を、広く知ってもらいたいと飼い主たちは思っています。
カメが大好きだから一生大切にできる
数あるペットの中でもトップクラスに長生きのカメ。
万年までとはいかなくても30年ほど生きるものもいます。
その間結婚出産などのライフイベントもあればカメと一緒に引っ越しするなど色々なことがあるでしょう。
飼い主たちがカメを大好きならば、カメたちはそれに応えて長く元気に過ごしてくれるはずです。
一生大切にして素敵な思い出をたくさん作って下さいね。