ザリガニ

ザリガニの冬眠時に飼い主がすべきこと

最終更新日:2016年1月2日

ザリガニが冬眠を始めたら、どうしたら良いのでしょうか。

水槽という人が作った環境の中では、何もしないでザリガニが冬を越すことはできません。

そこで今回は、ザリガニの冬眠のために飼い主ができることをご紹介します。


1.冬眠前の準備

ザリガニは水温が下がり始めると、急にエサを食べなくなります。

これが冬眠のサインです。

でもサインが出てから冬眠の環境を整えようと思っても、それでは後の祭り、遅すぎるのです。

実は冬眠を成功させるには、夏から秋にかけてが勝負。

この時期にしっかり栄養のあるものを十分に食べさせておくことが大切です。

普段は市販のザニガニのエサだけで構いませんが、冬眠前は補助的な栄養として高カロリー高タンパクの生きたエサが与えてみてください。

メダカやオタマジャクシ、赤虫、水生昆虫・・・またエサとして、浮草や水草、枯れ草を与えることも必要です。

ザリガニの殻はこれら植物性の栄養から作られます。

秋が始まるころに脱皮をし、長い冬に備えるのです。

冬の間はほとんど何も食べません。

それに耐えられるだけの体力と身体を作っておくことが大切です。


2.室内で飼育している場合

水温が下がるにつれてザリガニの活動レベルも下がってきます。

動きが鈍くなる温度は15度前後。

水温が下がるとザリガニはほとんど動かずじっとしていることが多いのですが、それでも眠ってしまったわけではないので、水温が上がれば、ゆっくりと動き回ったり、エサを食べたりします。

例えて言えと、パソコンのスリープモードのような状態です。

この完全な冬眠まではいかない半冬眠状態が続いても、個体が弱って死んでしまうことはありません。

ただ問題なのは、冬眠中だからと思ってエサを与えずにいると、温度が上がったときに飢餓状態になって共食いをしてしまう危険があることです。

このどっちつかずな状態が嫌なら、ヒーターを入れて、冬眠させずに冬越しするか、あるいは水槽を屋外に出して、完全に冬眠させてしまうかの、いずれかを選択すると良いでしょう。

3.ベランダなど屋外で飼育している場合

ベランダや、家の中でも暖かくならない玄関などで飼育している場合は、完全に冬眠できる環境づくりを目指しましょう。

自然界ではザリガニは冬眠中、巣穴に潜んでじっと身を潜めています。

水槽の中にも身を隠していられる場所を用意しましょう。

厚めに砂や砂利を敷き、植木鉢や流木をレイアウトすれば隠れ家になります。

水はいつもより多めにした方が良いでしょう。

水質と水温が安定しますし、知らないうちに蒸発して干上がってしまう危険が少なくなります。

水深はザリガニの身体の高さの三倍程度にしましょう。

それより深くしたいなら、酸素を水中に行き渡らせるためにエアレーションを入れる必要があります。

エアレーションは酸素補給だけではなく、バクテリアによる水質浄化にも関与しているので、冬眠中も切らないようにします。


4.冬眠中の管理

冬でも日が当たるところに置いておくと、水温は上がります。

水温が上がるとザリガニは冬眠から目覚めてしまいます。

冬眠を続けさせたいなら、水槽は日の当たらない場所に置いた方が良いでしょう。

冬は空気が乾燥してるので、水が蒸発する速度が速くなります。

水槽の水面が下がってザニガニの背中が見えてきたら黄信号です。

キレイな冷水を足してあげましょう。

すいれん鉢やプラスチックの亀の池のような、口が広く、水深が浅い容器で飼育している場合は、特に注意が必要です。

水が空気に触れる面積が大きいと、それだけ蒸発する速度が速くなるからです。

冬眠中でも観察は怠らないことが大切です。

5.万が一、凍ってしまったら

水槽の表面が少し凍ったぐらいなら、ザリガニが死んでしまうことはありません。

しかし水槽の底まで完全に凍ってしまうと、生命の危険にさられます。

凍ったザリガニに水をかけたら動き出したという例がないわけではないですが、それは短時間であるとか、非常に強い個体であったという条件がついた場合に限られます。

たしかに自然界でも池が凍ることはありますが、ザリガニが潜んでいる地面の中まで氷結することはありません。

地面には地熱というものがあって、氷点下にはならないのです。

地域にもよりますが、氷点下の日が続くようなら、室内に入れるか、断熱効果のある発砲スチロールで覆って保温すると良いでしょう。

水量の大目にすることでも完全氷結は避けられます。


6.冬眠中の水替え

ザリガニが完全に冬眠した場合、エサは食べないので、食べ残しや排泄物で水が汚れることがなくなります。

冬眠中の水替えは特に必要ないでしょう。

配慮すべきは、できるだけ水が汚さないということです。

低温に強い水草を入れておくと、水質の安定に役立ちますし、ザニガニが目覚めたときの非常食にもなります。

7.春になったら

春になって冬眠から覚めたザニガニは空腹状態です。

このときにエサが十分にないと、仲間を共食いすることがあります。

冬眠していると思って、放置していると、知らない間に悲劇が起きるわけです。

ベランダなど屋外で飼育している場合は、春になったら、毎日様子を見に行きましょう。

ザリガニに安全な冬眠をしてもらおう

しっかり管理がされていれば、冬眠は決して難しいことではありません。

ただ弱った個体や、子ザリガニの場合は、ハードルが高くなります。

水槽の中の冬眠は、自然の中の冬眠に比べるとリスクが高いものです。

ザリガニと一緒に楽しい春を迎えましょう。

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