世界には、まだ私達の知らないげっ歯目がいます。

しかし最近は、エキゾチックアニマルが人気になり、珍しい種類の動物も飼育できます。

そこで今回はその中の一種、カイロトマウスという生き物についてご紹介します。

カイロトゲマウスとは

カイロトゲマウスは野性では主に、サハラ砂漠、エチオピア、ケニア、イスラエル、パキスタンなどの乾燥地帯の岩場、砂地などに住むネズミ目の動物です。

名前の通り背中には毛がトゲのようになって生えているのが特徴です。

しかしハリネズミのように針というわけではなく、剛毛といった感じなので、触ると痛くはなく、チクチクするという感じです。

このトゲのような毛は攻撃や防御のためではなく、体温調節などに役立っているのではないかと言われています。

容姿は、長い尾、ずんぐりした丸みのある体型、大きめの耳、黒い大きな目が特徴です。

見た目が可愛いので、近年は少しずつ、ペットショップなどでも見かけるようになりました。

カイロトゲマウスの性格、特徴

カイロトゲマウスは、比較的温和でおとなしい性格をしています。

ハムスターやマウスのように、気長に馴れさせると人にも懐くようです。

動きは非常に活発で、宙返りしたりすることもあります。

基本的には穏やかな性質ですが、噛む力が強めなので、慣れるまで小さな子供などには触らせないほうがよいでしょう。

トイレ等は覚えませんが臭いは強くありません。

また、長い尾はとても切れやすいので、引っ張ったりつかんだりしないようにしましょう。

抜けてしまうと再び生えてくることはありません。

主に動きが活発になる時間帯は早朝と夕方です。

カイロトゲマウスの値段、購入

カイロトゲマウスの値段は2千円~6千円ぐらいと比較的安価ではありますが、販売先によって幅があります。

げっ歯目としてはあまり知られていない珍しい動物ですが、

徐々に人気になってきているのか、エキゾチックアニマルの専門店だけでなく、時にはホームセンターのペット売り場などでも見かけることができます。

しかし最近ではげっ歯目の輸入規制の法律が厳しくなったため、入手自体は困難になってきています。

購入の際にはカイロトゲマウスを扱っているかどうか問い合わせるか、事前調べをしていった方が、確実に購入できる可能性は高いでしょう。

カイロトゲマウスの寿命、健康

カイロトゲマウスの寿命は約3年~5年ぐらいです。

健康については、元々乾燥地帯の動物なので、非常に暑さに強く、水分も多く取らなくても生きられます。

その反面、日本の特徴的な気候である、低温や多湿などについては弱いので、温度管理も必要です。

また噛む力が強いこともあり、耐久性のないケージだと噛んで壊してしまったりすることもあります。

とても身軽で素早く、飛び跳ねたりするので、脱走や逃走による怪我や事故にも注意が必要です。

げっ歯類は歯が伸び続ける動物なので、たまには固い木などをかじらせることも必要でしょう。

カイロトゲマウスの飼育

カイロトゲマウスの飼育は基本的にハムスターやマウスに似ています。

ケージは網ケージ(耐久性のあるもの)水槽などで飼育しましょう。

水槽の場合、カイロトゲマウスが飛び出ないように、しっかりとフタをしてください。

床材も他のげっ歯類と同じように、牧草やチップ、砂などでよいでしょう。

ただ砂漠に住む動物のため、砂の床材の方が喜ぶでしょう。

ケージの中にはエサ入れ、巣箱などを入れます。

回し車については特に必須というわけではありませんが、運動が大好きなので、足を怪我しない作りで適したサイズのものなら、走って遊ぶこともあります。

ケージの中に岩場のような巣箱を入れるなど、レイアウトするとより野性に近い環境で観察することができるでしょう。

水分については、ほぼ葉物などの野菜から摂取するようですが、念のため、ボトルタイプの水飲み器や陶器製の物を入れておくとよいでしょう。

エサはマウス用ペレット、混合フード、種子、野菜、果物、時おり、動物性タンパク質であるミルワームなどの昆虫もあげるとよいでしょう。

カイロトゲマウス飼育方法、習性などについては、前述したようにハムスターなどと共通するところが多いものの、もちろん異なる部分もあります。

珍しい動物であることは変わりないので、細かい飼育の疑問点については、自分で調べたりする必要があります。

また、診察してくれる専門の獣医さんなども見つけておくと安心です。

野性味あふれるカイロトゲマウスの特徴を知ろう

カイロトゲマウスはハムスターやマウスなどにも似ていますが、よりエキゾチックで野性味のある動物です。

それほど飼育例や情報等も多い動物ではないので、珍しい動物を飼って観察、研究してみたいという人にオススメのペットです。

また、見た目も非常に可愛らしくて愛玩用動物としても、非常に癒される生き物でもあります。